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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第一章:ファースト・パスのゆくえ

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1-6. リサーチの放課後(小学6年)

(*未依沙視点)


小6ですでに、わたしはこっそり

“リサーチ”をしていた。


「一ノ瀬さんって、中学生のお兄ちゃんかお姉ちゃんいる?」


「うん。お兄ちゃんが今、中2だよ」


どうしても気になっていることがあって、

わたしはクラスの子に

少しずつ聞き込みをしていた。


「南部中って、バレー部どこで練習してるか知りたいんだけど…… 一ノ瀬さんのお兄ちゃんに聞いてもらってもいいかな?」


「あ、いいよ〜。バレー部の練習場所ね?」


「あとさ、バレー部が他の部活と一緒に使ってるのか知りたくて。 例えば、バレーとバスケが体育館半分ずつとか」


「なるほどね。南部中ってバレー強いし、体育館独占してそう(笑)」


*

後日。


「上野さん、聞いてきたよ〜」


「ありがとう! あ、ちょっと……廊下で話していい?」


クラスの外に出ると、

一ノ瀬さんがメモを見せてくれた。


「南部中、体育館が4つあるんだって。 で、一番大きい体育館をバレー部とバスケ部で使ってるらしいよ。 日によっては全コートバレー部の日もあるって」


「やっぱり……。バレーとバスケなんだね。ありがと」


「ねぇ上野さん、なんでそんなに知りたかったの?」


こんな質問をされると思っていなくて、

内心焦って廊下の窓の方に視線をそらした。

髪の毛を耳にかけながら、

必死に平然を装った。


「え? あ、その……中学入ったらどの部活にしようかなって思って」


「え、もうそこまで考えてるの!? 真面目だね〜!」


*


なるほど……。


体育館はバレー部とバスケ部が一緒。

わたしの予想は当たってた。


……で、どうする?

バレー部に入る? バスケ部に入る?


かげちゃんのことが好き、

とかじゃないんだけど。

なぜか、かげちゃんがバレーを

頑張ってる姿を見ると、

わたしも頑張ろうって思えるんだよね。

だから、その姿が見られたらいいな、

って思ってるだけで。


でも、もし“見たいから”って

理由でバレー部入ったら、

わたし……ストーカー?

いや……考えすぎ?

距離近すぎてもヤバいかな?


かと言って遠くから見るのも、なんか変だし。


ていうか「見る」って何……?

わたしは何を言ってるの……。


バレーのこと全然わかりません、

ってほうが かげちゃんに

教えてもらえるかも……

とか思ってる自分、ちょっと怖い。


気になってるのか、

ただ知りたいだけなのか、

自分でもわからない。


中学生までに決めればいいよね。

とりあえず、知りたいことは知れたし。


ゆっくり考えよう。



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