2-13. 歯車が噛み合った
(✳︎瑠飛視点)
いつも通りの部活。
ふとバスケ部を見ると、
未依沙とバチっと目があった。
その時、俺は確信した。
未依沙はかげに恋してると…
自分でも、なんで急にそう思ったのかは
正直わからなかった。
まるで、自分の中の歯車が
噛み合わさったかのような初めての感覚だった。
そう思って未依沙を見てみると
人って恋をすると、
こんなに目力が強くなるんだなと
感心するくらいだ。
かげを追いかける瞳は
いつもイキイキしているし、
かげのことを話すときの未依沙は
いつも嬉しそうだった。
ハートが飛んでる描写を
アニメでみたことあるけど、
それって、ほんとだったんだ。
かげは全然気づいてないけどな…
こいつ、こういうことに関しては鈍いからな。
未依沙とは幼馴染で、正直俺にとっては
一番距離の近い女の子だと思う。
可愛いし、小さいころの馬鹿なことも含めて、
俺が一番傍で見てきてると思う。
でも、かげはその未依沙の気持ちを
一瞬で持って行ったな。
いや…
一瞬じゃないのかもしれない。
かげがバレーに真剣に向き合っている姿、
不器用だけど、誰よりも優しいところ。
’幼馴染’の未依沙だから、小さいころから
かげの優しさ、かっこよさに触れるたびに
未依沙の心の中がかげでいっぱいになったんだろうな。
俺と未依沙は、お似合いの二人だと
言われることも多かったし、距離も近い。
未依沙はいいやつだと思うし、
大きくなったらなんとなく
一緒になるのかな?って思ってたけど…
俺の勘違いだったか…
俺、これって失恋なのか?
いや、そもそも俺は未依沙のことが
好きだったのか?
わからない…
でも、きっとこの直感は正しい…




