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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ラストストーリー編:第1章~虎の巻~
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Lastステージ5:虎ノ国【タイガーランド】④

戦闘方法は単純にして明快ーーー全員で同時に戦って、気絶したら負け。

最後まで立っていた人物が優勝。

単純にそれだけだ。

殺害などの生命を奪う魔法は使用禁止。

それ以外は何を使っても問題ないそうだ。


【本日もお集まりの皆様、誠にお待たせいたしました!本日も白虎殿パーティ参加をかけて、張り切っていきましょう!それでは、試合開始です!】


そんな放送の直後、俺はーーーいや、他の選手たちも会場に移動させられた。

空間魔法かこれは。


【さて、本大会には、優勝候補ベルクーサスも登場しているぞ‼】


ベルクーサス?

誰だそりゃ……。


「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼ベルクーサス様ぁぁぁぁぁぁぁ‼」」


そんな黄色い声援の方を見ると、先程の受付にいた虎獣人がいた。

あいつ、選手だったのかよ。

そして、まさかの優勝候補だと?


「声援ありがとう‼期待していてくれ♪」

「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♪」」


女の声うるせえ。

飛行機の離陸音よりうるせぇぞ。


「ゲヒヒヒ……お嬢さん、油断してると痛い目にあうぜぇ」


と、ゲスそうな顔をした狼族のおっさんが俺を投げ飛ばそうとするが、俺は逆にそれを投げ飛ばした。

そのまま、狼族のおっさんは壁に叩きつけられ、気絶してしまった。


【おっと、これは思わぬ選手が!えっとなになに……彼女の名前は、イミナ。今回初挑戦の新人だ‼】


「イミナちゃんか……マジでいい女だな」

「あぁ……あのドレスのなかどうなってるのか脱がしてやりたい位だぜ」


なんてゲスい会場の客だろうか。

そんな発言が至るところから聞こえるんだけど。

そして、選手側からもな。


「イミナちゃん、いっただきぃ!」

「あ、俺が先だぞ!」

「いや、俺だ!」

「喧嘩するなら、眠れーーー」


と、俺は次々と選手をなぎ倒していく。

炎・水・雷・闇・氷・風・地……そして、光。

様々な魔法属性のオンパレードだ。

流石に会場からも、「おぉぉぉぉぉ‼」と声が出る。


「あの女、帝王魔導士か!」


帝王魔導士……それは、新たに発見された無属性以外の、知られている7属性全てを扱える魔導士のことである。

世界でも数えられるほどしかいないとされる魔導士なのだ。


【これはなんと言うことでしょうか!イミナ選手は、帝王魔導士だった!これは、思わぬダークホースだ!】


「イミナさん……あぁ、なんて素敵な方なんだろうか……寝とりたい……」


ベルクーサスの台詞に寒気を感じながらも、俺は着々と数を減らしていく。

やがて、残りは俺とフードを被ったロングコートの人物、そして優勝候補ベルクーサスのみとなっていた。


【おっとぉ!ここで、残りは3人となったぞ!一人は優勝候補ベルクーサス‼一人は本大会のダークホースのイミナ‼そしてそしてーーーおっと!これは驚きだ!】


今の放送でざわざわっとなっている会場。

そして、次の瞬間その真意を知る。


【我らが虎族族長インドラの孫にして、あの天野翔琉と雷の大魔導士ライとの間に生まれた超人的な血族の男ーーーそして、本大会初参戦の、神魔法の後継者ジンライだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼】


ばさっと、ロングコートを脱ぎ捨てたフードの男ーーーそれは、何を隠そうジンライだったのだ。

会場中から、歓声が聞こえる中俺は唖然としていた。

まさか、こんなタイミングで出会えるとはーーー予想外すぎる。

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