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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
ノクターンフェスタ編:第1章~悪魔の罠~
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5thステージ8:翔琉を守護する者たちvs悪魔神

ジンライたちが、冥界四大鬼族の1人マクスウェルと対峙している頃ーーー翔琉は、フードの少年に眠らされてとある場所に向かっていた。

十戒社より、程近い、先ほどの翔琉たちが遊んでいた出店が出ている場所ーーーそして今は、そこへと向かう途中の道だった。


「ふん♪ふん♪ふふん♪」


と、フードの少年は鼻唄混じりにニコニコしながら歩いている。

彼は歩きながら、懐から小さな小瓶を取り出して、その中身を見つめながら嬉しそうにしている。

その小さな小瓶の中には、何を隠そう、眠らされた上に、小さくされた天野翔琉が入れられていた。

すやすや、と眠っている翔琉を見るたびに、フードの少年は萌え死にそうになるほどの嬉しさを感じていた。

何故ならば……「あははは……こうして、友達をずっと手元に置いておくのが夢だったんだ♪」だそうだ。


「さてさて、翔琉くんのお仲間たちは、マクスウェルが天野翔琉の記憶ごと消去しているはずだしーーー地上の世界の生物からも、一応消しておかなきゃね……ん?」


と、不意に立ち止まって天野翔琉を眺める。

彼は【天野翔琉】を欲しがっているだけで、【天野翔琉+その他】という【その他】はいらない。

だが、天野翔琉には【その他】が、現在3つも存在する。

まあ、1つは装備だから外せば良いだけだが……残りの2つは、天野翔琉の体内に……魂内に存在している。


「……邪魔だな……」


と、少年は思ったので、小瓶の中から天野翔琉を出した。

天野翔琉は、瓶から出ると元の大きさに戻ったが、眠ったままだった。


「さてさて……出てきたまえよ、創造の神レネン、神魔法の化身アマデウス……そして、元装備品の閃光矛ライト……」


すると、眠っている翔琉の腕にはめられたブレスレットと、翔琉の身体が光、呼ばれた2神と1武器が姿を現す。

1神は、光を身に纏う青年、1神は、あまねく翼を広げる少年、1武器は、和装姿の威厳ある幼女ーーーなんだか、すごい組み合わせだ。


「やあ、ライト……久しぶり♪」

「む?貴様はーーーヨルヤ=ノクターンか?」

「そうでーす♪」


閃光矛ライトは、正直言って動揺していた。

かつて、ライトはヨルヤに装備していたことがある。

だがしかし、彼のあまりの自由さに付いていけずーーー彼に棄てられた……。

そのときの彼の台詞は、彼女の中ではトラウマに近い。

だからこそ、長らく主人を持たずに眠りについていた。

心の傷を癒すためにもーーーそして、適合者が現れるその日を。


「……ヨルヤ……翔琉を、いいようにオモチャにしようってなら、容赦しないわよ」

「もう、無理しちゃってーーーお前じゃあ、僕には敵わないだろ?」

「ーーーくっ‼」

「なにがなんだか、分からないけどーーー翔琉を誘拐してる時点で、お前は敵だと認識した」

「翔琉くんをお前などには、渡すものかーーー」


あはははっと、腹をかかえ大笑いしている。

その笑い声で、近くの岩や、木々が破壊され、衝撃波が辺りを襲う。

天野翔琉は眠ったまま、その衝撃波に飛ばされかけたが、レネンやアマデウスたちの魔法の結界で守られたため、どうにか助かった。


「おっと、笑いすぎちゃったかーーー危うく、俺の大親友の翔琉くんが吹っ飛んでしまうところだったぜ♪ーーーいや、それにしても君たちも無謀なことしようとするよね……仮にも全てを作った者に……宇宙を壊すことすら小指で出来ちゃう……この僕に……」


にこりと笑って、余裕の表情に対して、最早瀕死の状態の神たちと武器……。

この戦いは、絶望的だーーー彼らは無謀な戦いを挑む。

信頼し、愛する男を守るためにーーー。



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