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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
パラノイアクライシス編:最終章~真価を問われるこの世へ~
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4thステージ67:世界決戦④

【~第2空間~】


天野翔琉に連なり、天野翔琉の家族となった者たちによる、天野翔琉の防衛戦。

守りたいもののために、救いたいもののために……2匹の獣はてを取り合わなければならない……のだがーーー。


「お前、俺の動きに合わせろよ!」

「お前こそ、おいらの攻撃に合わせろ!」


この天野翔琉の息子と天野翔琉の義理の弟は大変仲が悪い。

仲が悪いが、実力は折り紙つきだ。

天野翔琉の息子ジンライーーー神魔法の後継者にして、雷の大魔導士ライと、神域魔導士の天野翔琉との間にできた子供。

その能力は、両親からの恩恵や、天性の才能を受け継ぎ、世界魔法連合トップクラスの面々でも容易には勝てないほどの実力を持ち合わせる。

天野翔琉の義理の弟、天野狼牙ーーー彼は元々は天野蘚琉の死者復活の薬を作る際の過程で生まれ落ちた人工生命体。

天野蘚琉とその兄、天野翔琉(現イミナ=ファルコン)によって育て上げられ、悲劇と狂気を押し付けられていた青年。

その戦闘方法は独特だが、1度リュウやロギウスらを戦闘不能に追い込み、撤退を余儀なくさせたほどの実力を秘めている。

まあ、この2人が協力し合えば、本当ならば天野翔琉すら超える力を出せるかもしれないがーーー。


「お前は引っ込んでろ!」

「そっちこそ!おいらの邪魔すんな、雑魚!」


……。

難しいだろうな。


「おいおい、ジンライ……いくら、甥っ子だからって、殺さないとは限らないんだぜーーー空間魔法‼」


元暗黒賢者の1人にして、現光の大魔導士の1人……そして、ジンライの伯父でもあるボルは、2人を黒い球体で包み込む。

だが、それをものともせずに、あっさりと2人は喧嘩を続けている。


「お前のせいで、捕まったじゃねーかよ!とんだ素人だな、犬野郎」

「狼だし‼犬の仲間だけど、狼だし‼それくらい見分けつけとけよな、バカ虎」

「てめぇ……言わせておけば、バカ虎だと?俺の頭脳舐めんなよ!」

「え……脳みそ舐めるとか……キモい……どんな発想してるの?このダメ虎ーーー」

「うるせーな‼駄狼(だおおかみ)が……屁理屈ばかりこきやがって」


とまあ、言い争いが続くのだった。

だったら、ジンライ……この組み合わせ……やめとけよ。


「ちっ……ムカつくわね……」

「どっちでもいいわよ……()ればいいんだからーーー」


ゆらりゆらりと、ファイとフィリは次なる攻撃準備に入る。

炎の種族である龍族と、森の種族である精霊族……この2つの種族の、各々の種族のみに口伝される魔法がある。

龍族ならば、炎龍魔法。

精霊族ならば、精霊王魔法。

かつて、精霊王魔法【戒めの呪い】によって、雷の大魔導士……つまり、ジンライの親はその全能力を封じられ、絶体絶命に陥ったことがあったらしい。

各種族の魔法というのは、それほど恐ろしく、強力な魔法(もの)が多いのだ。

ましてや、この強力な魔法が融合することになったら、それはそれは強力な一撃となることは、よもや語らずとも分かる事だろう。


「じゃあ、フィリ……」

「じゃあ、ファイ……」

「「殺ろうか……」」


2人は手を合わせて、詠唱を始める。

この2人が始めたことは、前述の通り……魔法を融合するのだ。

ジンライと天野狼牙……ようやく、その殺気に気がつき、黒い球体からの脱出を試みるが……。


「お前‼なんで、そっちから出ようとするんだよ‼俺に合わせろ‼」

「お前こそ、おいらに合わせろよ‼」


再び喧嘩を始めてしまうのだった。

このまま行けば、2人に待つのは、無惨で無様な死のみ……。

果たしてどうなるのかーーーというか、喧嘩やめろ!

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