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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
パラノイアクライシス編:第7章~逆転への道と狼の弟子~
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4thステージ63:一匹狼の弟子入り

俺達は、ピラミッド内部から一先ず退散することにした。こんな辛気臭く、怪しい場所に居たら、いずれ何か良くないイベントが発生してしまいそうで、正直なところ怖かったのだ。

それに、リュウが外からディルたちの生命反応を探知したらしく、今夥しい程の軍勢がこちらに接近しているとの事。


「流石に、全員と戦うなんて、そんな非効率的な事は出来ないわね」


と、彼女は現在安定して空間魔法が使えるジンライに頼んで、時空図書館へと転位できるようにしてもらっているところだ。

ライに関しては、壁画の調査のため、壁画の一部を写し取っているところだ。

ヨルヤ=ノクターンの描いた、天野翔琉の人生録……。何故これが描かれたのか……そして、その目的をさぐれば、この先の物語はどうなるのかーーーあらかた判明することだろう。


「……天野狼牙くん……どうだろうか?一緒に来るかい?」

「……行きたいけど、おいらは1度そこのリュウに瀕死の重症を負わせ、封印されていた身……今さら我が物顔で、仲間になんかなれるわけ……」

「じゃあ、あたしの弟子になりなさいな、天野狼牙くん」


と、最大の被害者にして、最大級のダメージを与えられ、あまつさえも殺されかけたというのに、リュウは飄々と笑ってそう言った。

天野狼牙は、非常に驚いた表情だった。

唖然と、その場で立ち尽くしていたのだが、俺やライ、ジンライは彼女ならそう言うと、予想していたところもあり、あまり驚いてはいなかった。

むしろ、さも当然のように聞いていた。


「いいのか……リュウ……おいらは、あの時君を……」

「それいっちゃったら、あたし、始めて会った時、翔琉ちゃんに殺されかけてるけど、今はほら、全然仲間になってるじゃん♪」

「いやまて!それだと俺が狂暴な奴にしか聞こえないぞ!初対面で殺しかけるとか、単に危険なやつじゃんか!それに、あの時はリュウがいきなり攻撃してきたからーーー」

「ほらね?今じゃ、すっかり恋人同士よ♪」

「こらこらー、嘘つくなー。俺のマイスイートハニーを汚すな!」


お前も嘘ついてんじゃねーよ、ライ。

だがまあ、天野狼牙は俺達の会話を聞いて、笑っていた。楽しそうに、嬉しそうにーーー純粋な子供のように。

無邪気に、あどけなく笑っていた。

こうして、天野狼牙は俺達のパーティーに参加した。

彼自身が何ができるのかーーーそれは、この先の戦闘をお楽しみにしていてくれ。

続きはCMの後でーーーではなく、続きは次の章へ……。

さあ、反撃の時だ‼


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