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魔法世界に来てしまった結果、最強の魔導士になってしまった  作者: ただっち
パラノイアクライシス編:第5章~水夜に襲う闇の支配者~
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4thステージ41:リュウvs天野蘚琉⑤

「痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


槍の刺さったお腹を押さえながら、必死に地面を這いずり回る天野蘚琉の姿は、羽をもがれたトンボみたいだった。さながら、醜く、無能で、残念なその姿は……憐れを越えて、ただただ気持ち悪い。よくもまあ、こんな軟弱な精神力なんかで、全世界の王なんて、言ってたもんだなこの女ーーー。


「痛い、痛い、痛い、痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「不老不死って割りには、回復力が乏しいのね……まるで、失ってしまったかのように……」

「うるさ……痛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

「せいぜい、苦しみの中で反省しなさいな……人の痛みを……人生の痛みを知りなさい……もし、反省したなら治してあげるから」

「誰が……お前なんかに……」

「水の魔法:傷悪化現象(バッドコンディション)

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


あたしの魔法によって、彼女の傷は見る見る、大きくなっていく。傷を治すのが得意……と言うことは、逆もしかり。傷を悪化させることも、案外用意だったりする。この、傷悪化現象は水属性の中でも数少ない状態異常系の魔法……しかも、たちの悪いやつだ。相手の傷を悪化させるだけの魔法。それが、傷悪化現象だ。


「あぁぁぁぁぁ……あぁぁぁぁぁ……」


ボロボロと、情けなく大粒の涙を溢しながらも、彼女には全くといっていいほどの反省という感情が感じ取れなかった。むしろ、敵対心が強まっている気がする。さて、なんででしょうかね。こっちは、優しくいたぶってやってるってのにーーー。



「さてと……アニオンたちを治してあげなきゃな……」


と、あたしは仲間たちの元へと向かおうとしたとき、天野蘚琉は槍を自ら引き抜いて、立ち上がった。ポタポタと、お腹からこぼれ落ちる血で彼女の足元には、血溜まりが出来ていたが、出血死にはほど遠いな……。まあ、不老不死っていうのだから、死にはしないと思うけどね。


「あら?よく立ち上がれたわね……精神力低レベルのブス」

「ブスブスブスブス……うっせぇんだよ!」

「でもまあ、これで分かったかしら?あなたじゃ、あたしには勝てない……戦闘経験が違いすぎるからね……例え、世界中の魔法を使えようと、あなた自身がその魔法を操れきれていないなら、そんなもの役にはたたないに決まってるじゃない」

「うふふ……ゴフゥ……うふふ……あはははははははははは♪」

「あらあら、何がおかしいのかな?」

「確かに……今の私では、あなたには勝てないようね……」

「なんだなんだ?急に潔いな……まさか、某世界の某バトル漫画の某悪役みたいに、第二形態とか変態しちゃう系?」

「変身だろ!」


天野蘚琉は、言葉通り変身した。少女から、成人した女性へと……。身体、大きくなっただけじゃん……。

グラマラスな体型に、深紅のドレスを身にまとった見る人によっては、女優のような格好へと変化した……いや、変身した天野蘚琉は禍々しい雰囲気をよりいっそう放っていた。


「さあて……実験開始よ……」


そういって、彼女は懐から液体の入った試験管のようなものを取り出した。そして、その液体をグビグビと飲み干した。「ぐぐ……」っと少しは苦しんでたけど、すぐに治まった様子だった。

そして、次の瞬間、あたしは左腕を引きちぎられていたのだったーーー。

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