1/2
エピローグ
「大好きだよ。」
そう言いながら短刀を握る僕の姿はきっと僕ではないのだろう。
その夜だけは目の前で微笑む彼女のことが悪魔にしか見えなかった。
そう言っても許されるとは思わないけれど。
「それでも僕の涙は透明だよ。」
涙は冷たくなった頬に落ちて散った。
僕は悪魔なんかじゃない。
なのに、なのに。この胸に空いた空白は僕の正体を示しているようで、それが憎くて怖くて苦しい。
きっと君はそこにいるのだろうけれど、
どうせ僕達はどこにもいないんだ。
「大好きだよ。」
そう言いながら短刀を握る僕の姿はきっと僕ではないのだろう。
その夜だけは目の前で微笑む彼女のことが悪魔にしか見えなかった。
そう言っても許されるとは思わないけれど。
「それでも僕の涙は透明だよ。」
涙は冷たくなった頬に落ちて散った。
僕は悪魔なんかじゃない。
なのに、なのに。この胸に空いた空白は僕の正体を示しているようで、それが憎くて怖くて苦しい。
きっと君はそこにいるのだろうけれど、
どうせ僕達はどこにもいないんだ。