天敵がやって来た!
優勝者に送られる鉄の冠は、ラリーの額にバンダナのように巻きつけられた。
額に暗く輝く冠を装着し、家族や友人達とはしゃぎまわるゲラルド。
で、それを見ている彼の師であるソードマスターボグマスは、顔を綻ばせてその様子を見つめていた。
そんなボグマスに、二人の男が近寄り「マスターボグマス」と声を掛ける。
一人は背が低い、どこかひょうきんな雰囲気が漂う男。
もう一人は日焼けしてどこか異国風の、それでいて真面目でたくましい若者だった。
その声に反応したボグマスは振り返り、次に相手が誰だかわかると嬉しそうに「久しぶりじゃないか、聖地から帰ってきたのか!」と言って笑った。
彼等は抱き合い、肩をたたき合って互いに親愛の情を示す。
「ストリアムにホークラン、久しぶりだな!」
ボグマスにストリアムと言われた背の低い剣士は笑って「お前も変わってないなぁ!」と言った。
ホークランと呼ばれた若い男は「マスター、聖地から戻ってきました」と言って頭を下げた。
ボグマスは久しぶりの旧友との再会に顔をほころばせながら尋ねる。
「いったいどうした二人とも?
王都なんかに来るなんて珍しいじゃないか」
『…………』
言われたストリアムとホークランは顔を見合わせた。
やがてホークランが口を開く。
「実は私は結婚をしようと思いまして……」
「本当か!それはおめでたいっ。
相手は誰なんだ?」
「ヴィープゲスケ男爵の元で仕えている、マリーさんです」
「え?ああっ、ラリーの姉みたいな!」
「あれ、ご存知でした?」
「もちろんだ、なるほど……中々美しい娘と結婚するんだな!」
「まぁ、マスターの奥様ほどではありませんよ」
「ふ、ふふ。聖地に行ってだいぶお世辞がうまくなったもんだ」
「は、はは。
あ、あともう一つ理由がありまして」
「うん?」
「ヴィープゲスケ男爵と、奥様にお取次ぎを願いたくて……」
「何を願うんだ?」
ボグマスが真顔になって二人の様子を見ると、ストリアムが微笑みながら調子よくこう言った。
「別に気にすることじゃない!
むしろ男爵にとって、素晴らしーく良い話しを持ってきたのさ」
「そうか……聞こう」
「お、聞いてくれるかボグマス、聞いたらびっくりするぞ、涙無くては聞けないかもな。
実は先々代の、ご当主様の遺言が見つかってな。
一人残される娘の為に、先々代様は大変心を痛めてらっしゃってな。
あの子の生活が心配だ、ドイドにもし何かあったらどうしよう?とかいろいろ書かれていたわけだ。
そこで実は村一つを、化粧領としてエウレリア様に譲ろうという遺言があったのだ。
だけれどもエウレリア様はすでに男爵夫人、いまさら贈るのはどうか?と重臣たちで話し合ってはいたんだが。
はぁ……何とお優しいのだ我が主は。
びっくりするなよ、お前の弟子のラリー君。
彼の為にこの村を用立てようという話になったのだ!
ガルボルム様はお優しい……他家の騎士として出仕する彼の為に用立てられないか?とおっしゃったのだ。
そこで、俺が来たわけだ!
こんな大事な事は一度男爵と話し合わなければ、伝わる物も伝わらないだろ?
そこでぜひとも、取り次いでくれ!」
「お、おお。そうか……
うん、まぁ、そういう事が……」
ボグマスは首を傾げた、何かおかしい。
化粧領としてエウレリアに所領が譲られるのはよくある話だ、しかしなぜその化粧領をラリーに譲るというのか?
すると、そんな怪訝な顔をしたボグマスに、ストリアムがボグマスの肩を抱きながら言った。
「まぁ、まぁそんな顔をするなボグマス。
変な話だろ?実はこれには理由があるんだ」
「ああ……」
「実はその遺言書が、例の“親戚”に抑えられていたんだよ」
「なに?アイツらはガルボルム様の暗殺を企むだけではなく、そんなことまでしていたのか!」
「そうそう……まったくとんでもない話だろ?
で、これからエウレリア様にお願いしようという訳さ。
ラリー君にあげれば、すなわちエウレリア様のものと変わらないからな」
それを聞きながらボグマスは(だったらエウレリア様に贈るのが筋では?)と考えた。
そんな彼の疑惑はどうやら彼の顔に浮かんでいたらしく、察したストリアムはボグマスの肩を抱きながら言った。
「まっ、まぁまぁまぁ……
よーくわかる、お前の思う所はよーくわかるんだよ!詳しく説明すると、だ。
エウレリア様は男爵と結婚する際、継承権を放棄するのが条件だったからそうした。
だから継承権を放棄していない孫に贈らないと法律的にさぁ……わかるだろ?」
そんな法律があったとは知らなかったボグマスは「あ、ああ。もちろん知ってる」と何故かウソをついてしまった。
……咄嗟に“知らない”と正直に言えなかったのだ。何も知らないやつと思われるのが嫌だったともいう。
ストリアムはニヤリと笑うと「マスターボグマス、俺とお前の仲じゃないか、たのむから男爵と合わせてくれよぉ」と抱いた肩をさらに抱き寄せながらボグマスに言った。
「近い、近い!
分かった、マスターストリアムが面会を希望していると男爵に伝える!
後で日程が決まったら使いの者を送るから、お前たちの居場所を教えてくれ」
「ありがとうボグマス!
持つべきものは剣友だっ。
俺達は王都のバルザック邸に宿泊しているから、そこに使いをよこしてくれ」
「分かった、それじゃあ俺は失礼する。
ああ、そうだ今度一緒に飲みに行こう」
「ああ、楽しみにしている」
そう言ってボグマスは、この場を離れた。
こうして、しめしめ……とほほ笑むストリアムにホークランが感心したように言った。
「まさか王国の継承法にまで詳しいとは驚きましたマスター」
するとストリアムが悪そうな笑みを浮かべて「嘘に決まってんだろ……」と答える。
驚愕するホークラン。
そんな彼にストリアムは、得意げに語る。
「いいかホークラン。何もかも馬鹿みたいに正直に語ってもうまくはいかないぞ。
こういうのはここぞというときには躊躇なくウソをつかなきゃだめだ。
……ただし普段は正直にやる。
そもそも継承権を放棄した奴の子供にまで継承権を認めてたら、そこら辺の子供でも王位につけちゃうじゃないか。
まぁ、恐れ多い話だがな……」
それを聞いて目を真ん丸に見開くホークラン。
ストリアムは笑って「まぁ、これがガルベルの教えさぁ」と言った。
そして次に……
「滅んだ国の面白い話さ」
そう言って自嘲的に嗤う。
それを聞いて何か相手の古傷を抉ったか……と、メランコリーに襲われたホークラン。
彼が表情を曇らせると、ストリアムはことさら明るい顔で言った。
「そんな顔するなよクラちゃん!
飯食いに行こうぜ、近くに気になる大衆食堂を見つけたんだ、おごってやるから今からソッチいかねえか?
久しぶりにセルティナの味ってやつを堪能してぇ気分なんだ。
今日は珍しくおごってやるぜっ」
ゲラルドが勝ち取った栄冠は、家族にとっても嬉しいニュースで、目の前で見たその雄姿に二人は顔をほころばせる。
父はこの子にこんな天分があったとは!と息子の才能の開花を喜び。
母は剣の才能があること自体が、自分の実家であるバルザック家の血が、確かに彼に受け継がれていることの証のようで嬉しかったのだ。
末っ子の栄光に二人の笑顔は絶えない。
彼等は剣の師であるボグマスを探し出すと、二人そろって彼に感謝を述べた。
かしこまってボグマスがそれを受けていると、そこに珍しい顔が現れる。
「失礼します、男爵様!」
ボグマスやヴィープゲスケ男爵夫妻がその声がした方を見るとそこに居たのは、ボグマスの友人である魔導士エドワースだった。
1年近くその顔を見ていなかったヴィープゲスケ男爵は、期待のこもった笑みを浮かべながらエドワースに尋ねた。
「おお、エドワース。
どうした?上手く行ったのか……」
「はい、上手く行きました。
エニア様も男爵の出世を我が事のようにお喜びになり。
そしてこの国に来て下さるようです!」
それを聞いてパパさんは「やったぁー」と人目をはばからず歓喜の声を上げた。
普段はどちらかと言うと抑制的なパパさんのこうした振舞いは珍しく、彼の若い妻は驚いてその様子を見つめる。
パパさんはそれに気づくと「ああ、すまない」と言ってこの事を説明し始めた。
「私がヴァンツェルに留学していた時、所属していた研究所の副所長にあたるのがエニア・ダフネス様なのだ。
大変お世話になった、非常に学問に対しての造詣も熱意も深い方なのだが、実はちょっと変わり者でね。
でも本物の学問をお考えの方なので、私の魔導大学へ招聘したのだ。
それで彼に使者として遠くライネ(ヴァンツェル・オストフィリアの首都)の魔導大学に赴いてもらっていたのだ」
事情を知り黙ってうなずくママさん。
エドワースがさらに言葉を続けて。
「あの、ですが実は幾つか言わなければならないことがありまして……」
「なんだ?」
「学長に就任してほしいという事でしたが、それはきっぱりと断られまして……
代わりに毎年1万フローリンの予算と研究所、出来のいい助手を欲しいと……」
「ああ、やっぱり断ったか。
まぁ想定はしていた、問題はない」
「あと……もう来てます」
「うん?」
「実は研究所の所長と派手に喧嘩をしたらしく、もう首になっていて……」
「ど、どこに居る?」
パパさんにそう言われ、エドワースが指さした先には。
「あんた可愛くないわよ!」
と言いながら自分の末っ子を。こずき回す3人の女を従え、別の少年に「君は魔法に興味があるかね?」と尋ねるエルフの女が……
「なっ、なぁぁぁぁぁぁっ!」
パパさんがその光景を見て思わず叫び声をあげると、泣きそうな顔の末っ子が振り向き、3人の女が『ああっ!パパぁ』と、嬉しそうに手を振り、そして……エルフの女はそんな声に耳を傾けることなく子供に魔法のすばらしさを説いていた。
やがて一人がゲラルドを脇に抱え、3人の女がこちらにやって来た。
皆まだ20代にもなっていない、若い娘だ。
彼女たちは脇に抱えられたゲラルドに「あんた重いわよ!痩せなさいよっ」と、無理難題を吹っ掛けながら連行する。
少年はわずかな時間でげっそりとやつれていた。
少年は連れてこられるなり、悲しそうな声で「お父様、さっきこの人たちに電気……」と言いかけたが、次の瞬間何故か彼は目を見開いたかと思うと黙りこくった。
その様子を黙ってみているパパさん。
息子の後ろ頭にそっと、添えられた彼女達のやさしそうな手が盛んに動いて彼の後頭部の感触を楽しむ。
猛獣ににらまれたカエルのように、青ざめた顔で、彼女達の成すがままに任せる息子。
その息子の様子をごまかすように周囲の人にニコニコとほほ笑む三人の若い娘。
パパさんはそれを見て「なんだ、さっそくお前たちは仲良くなったのか」と呟いた。
目を見開き、絶望した表情でパパさんを見上げるゲラルドと、ノリよく『はぁーい。うふふ……』と笑う3人の娘。
パパさんは「ベガ、アイネ、ウィーリア……抱きしめさせておくれ」と言って、嬉しそうに微笑んだ。
そして3人それぞれに順に抱擁する。
「お、お父様っ!この人たち誰なの?」
息子がそう言うと、ベガと呼ばれた娘が。
「あんた可愛くないわよ!
あんた私の弟でしょ!」
と言ってゲラルドを叱った、他の娘も「ほんとアンタは失礼よね!」と言って、次の瞬間3人で息子の頬を引っ張ったり頭を撫でまわしたりし始める。
「チョ、やめてよ!嫌だからやめてよ!」
「お前達、やめなさい。
もうやめなさい、それよりも先生に会わせてくれ!」
そう言ってパパさんは娘たちに命じて、あそこにいるエルフの女を指さした。
3人は面白くなさそうな顔で「はぁーい」と言うと、次の瞬間ケラケラと笑いながらエルフの女の元へと歩いて行った。
髪型も乱れ、額の冠も傾いた末の息子が悲しそうな表情でパパさんに行った。
「お父様!アレは何なんですかっ?
一体何が目的なんですか!」
「落ち着きなさいゲラルド、アレはお前の姉だ!」
次の瞬間少年は絶望し、泣きそうな声で言った。
「……パパ、それは嘘です」
「なんで私が嘘をつく?ソレよりも言葉遣い……」
「あ、すみません。お父様、さっき僕は……」
「ヤダぁ、もう!弟チャンカワイーいっ」
その声にビクッと体をこわばらせたゲラルド。ワナワナと震えながら振り返ると、そこには微笑みながらも、ちっとも目が笑ってない3人の姉の姿が……
「弟ちゃん、ちゃんと年上の人は敬わないと、ダ・メ・ダ・ゾッ」
「そうだよ、お姉ちゃんともっと遊ぼうか?
うん、私がもっと遊んであげるね!」
「これからは私たちが礼儀作法も教えて、あ・げ・る❤」
見る見るうちに、顔を青くしたゲラルド、此処で黙っているとろくなことがないと考えた。
彼はそのままくるりと踵を返すと、走ってこの場を逃げ出す。
「アイネ!アイツ逃げたよ」
その様子にまたギャーギャー騒ぎ始めた、自分の娘を制して、パパさんが叫んだ。
「やめろ!いいからやめろっ。
ソレよりも……エニア先生、お久しぶりです」
そう言って彼は娘たちが連れてきた、エルフの女に抱擁した。
彼女も嬉しそうにそれを受け入れる。
目の前で美しくも若い乙女のような、エルフ女を抱く夫を、難しい顔で見つめるママさん。
親愛の情を示した後、パパさんはその手を取りながら嬉しそうにエニアに向かって語り替えた。
「お久しぶりです、私をお助け下さい」
「うん、お前も出世したなぁ」
二人は互いにそう声を掛け合う。
パパは事情を知らないままの妻に顔を向けた。
「エニア先生紹介します、彼女が私の妻です」
「おお、初めまして」
「あ、初めまして……」
「この男、見た目によらず遊び人だから気をつけろよ」
「あの……先生余計な事は言わなくてよいので」
「おお、グラニール済まぬなぁ」
そんなことを言われておっかなびっくりパパさんが妻の目を覗くと、瞳孔がガップリと開いた、殺人鬼のような目つきの妻が微笑み……
パパはぞわっとした悪寒に襲われ、その場で身震いする。
「せ、先生訂正をしてください」
「うん?遊び人の事か?
まぁ、そうだな。遊んでばかりしてはいなかったからな。お前はよくできた生徒だった!」
「あなた、後でもう少し昔のお話が聞きたいわ?」
「あ、ああうん……喜んで」
力なく同意したパパさん。
そんな微妙な雰囲気を吹き飛ばすように、娘がママさんに語り掛けた。
「エウレリアさん!
一つお願いしていい?」
「あ、ベガちゃんお久しぶり!」
「お久しぶり!パパは後でシメちゃっていいからねっ」
「ええ、後でシメとくわ」
聞いたパパさんは「ああ、怖い怖い……」と言って顔をそむける。
ベガは顎を引いて上目遣いにママさんに言った。
「私ぃー、ガーブウルズに行きたいなぁ」
「え、どうして?」
「私たち来年20歳になるじゃないですか。
それでそろそろ、結婚したいなぁって」
「え、ガーブウルズで?」
「私、割れた腹筋とたくましい二の腕がいい!
出会いたいのよ、ねぇ……いいでしょ?」
随分と素直に欲望を告白した娘に、パパさんは諦めた顔で「ああどうぞ、行ってらっしゃい……」と呟いた。
昔からパパは良家のお嬢らしい結婚はこの子たちには無理だと思っていたのだ。
生まれたころから、人の言う事は聞かない3つ子なのである。
「ちょっとあなた!どうしてそんなに冷たいのっ」
「この子たちは人の言う事は聞かないから。
もうこうすると決めたら、もう後はやってしまうから。
好きにしなさい、ただしきちんとした立派な男を私の前に連れてくるんだよ……」
『はぁーい』
3人が声を合わせてパパの言葉に賛同する。
そしてまた3人でキャーキャー言ってはしゃぎまわった。
「どんな男がいるかなぁ?」
「もやしは居ないよ、絶対!」
「ガーブウルズだよガーブウルズ、ソードマスターと結ばれて……キャーっ」
パパは、この短い間にゲッソリとやつれた。
息子のように……
するとエニアもまたこう言いだした。
「うむ、私もガーブウルズに興味があるな」
驚くパパは目を見開いてエニアに尋ねた。
「何故、ガーブウルズにご興味が?」
「うむ、実は魔法に素養がない者でも魔法の恩恵を受ける事が出来る研究を行っていてな。
まぁそこでそこの3人娘を助手にして研究をしていたのだが、実は手詰まりになったのだ。
上手く行けば体が不自由なものも健康な人と同様に活動できるかもしれないし、ぜひとも研究をしたいのだが。
身体が弱いものだと逆に壊してしまう事が多くてな、体が丈夫なもので実験を行いたいのだ」
「……はぁ、それは。協力者が見つかりづらいでしょうね」
聞いたパパさんは、絶対にこの研究に参加しないと心に決めた。
知り合いに一生ものの障害でも出たら、大ごとになってしまう。
「グラニールの大学の開校はいつになるのだ?」
「はい、予定よりも順調に進みましたので初春には勤務していただけます。
欲しい研究機材がありましたら今のうちに言ってください、春の盛りとなりましたら学生が入学してきます」
「分かった、それまでは自由にしてよいのだな?
ではそれまでの間に一度ガーブウルズに行ってみるか……」
「……あのお言葉ですが。
あそこは冬、雪に閉ざされてなかなかいけないかと思うのですが……」
「では冬はどうやって往来するんだ?」
すると傍で話を聞いていたママさんが「犬ゾリを使います」と答えた。
「犬ぞりかぁ、それは面白そうだ。
……それはそうと。
奥方、お名前をうかがっても?」
「初めましてエウレリアと申します」
「初めまして、私はエニア・ダフネスだ。
実はエルフでもう300年は生きてる。
……奥方はガーブウルズご出身かな?」
エニアがそう言うと、傍に居た3姉妹が言った。
「エウレリアさんはガーブウルズのバルザック家出身ですよ、先生」
「ほう、あの剣の名門の……それは」
「もしガーブウルズに行かれた際には、兄に手紙を書きますので、良しなに家をお使いください」
ママがそう社交辞令を言うと、エニアは嬉しそうな顔でママさんの手を取り「それでは早速お願いしたい」と言った。
こうしておかしな魔導士、エルフのエニア・ダフネスのガーブウルズ訪問が決まったのである。
その後パパさんからの提案で、大学の開校にまつわるパーティが来週開かれるので、その後エニアがガーブウルズを訪問することになった。
そしてそれが……ゲラルド少年の不幸の元になると、現時点では誰も想像できなかったのである。
今現在、私生活が大変でございまして執筆が遅れています。
申し訳ございませんがよろしくお願いしたします。
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