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座敷童のいち子  作者: 有知春秋
【東北編•平泉に流れふ涙】
39/105

行間3

南部弁がかなり出ます。


「『どやへば!』」

とゴスロリ南部弁少女が『南部弁』を喋ったあとに

「『バカ言うな』ではない」

とセーラー服の少女が『解説』を入れてます。


ゴスロリ南部弁少女をお楽しみください。


 

 座敷童管理省東北支署から少し離れた旅館の一室。

 黒ドレスの少女は、窓枠から身を乗り出しながら鼻息を荒くしていた。

 ここ一週間は、二○時にもなれば少ない街灯で田園風景を照らしているぐらいだった。しかし、今日は少し離れたところにある日本家屋——座敷童管理省東北支署——の室内から明かりが放たれる。

 放たれると言うには大袈裟かもしれないし言葉としては間違っているかもしれない。だが、黒ドレスの少女の瞳には、日本家屋が太陽のように輝いて見える。例えが比喩や錯覚になるのは、それほどに彼女が心を踊らせているからだ。

「来だべ! ざすくわらす管理省来だべ!」

「そのようだな」

 セーラー服の少女は興奮した彼女が窓から落ちないように黒ドレスの襟を掴んでいる。

「会いサ行ぐ!」

 バッと一八○度身体の向きを変えると、セーラー服の少女に掴まれていた襟が開放される。

 自由を得た黒ドレスの少女は、布団を敷いて部屋の隅に追いやられた木製のテーブルに向かう。

 テーブルの上には、南部煎餅が入った開封されてない袋が大量にあり、その中にお土産用の紙袋もある。

 黒ドレスの少女は紙袋を取り、中から【南部煎餅】と書かれた高級感ある桐の箱を手に取る。

「一箱だげで『はらちぇ』なんべか?」

「お土産は『腹一杯』食べてもらうものじゃない。それと……」

「『んでぇ』」

 表情をやわらかくし、

「『しょうしい』思いば、すだぐねぇ。《わ》の南部煎餅ば入れとぐ」

 黒ドレスの少女は紙袋の中に開封されてない南部煎餅を入れていく。


 発音がフランス語に似て聞き取りにくい南部弁だが、南部者がフランス語を聞き取りやすいかと言えばそれもまた違う。

 同じ日本語なのにも関わらず聞き取りにくいのは『単語(方言)』を知らなく『アクセント』が独特なためだ。簡単になるが、基本的な南部弁を三つに分けて説明したいと思う。

 まずは『んでぇ』……否定語になり標準語では『いや』や『違う』になるのだが、今回の黒ドレスの少女のようにやわらかく否定する時は『んで』や『んでぇ』になり、おだやかに否定する時は『んでね』『んでねぇ』となる。そして、断定的に否定する場合は『ふでねぇ』になり、標準語が少し汚くなった時の『そうじゃねぇよ』と同じ意味になる。

 そして、南部弁の一人称になる《わ》とは《俺》になり、少女なのに俺? となると思うが、南部弁には男女を区別する用語はなく《わ(俺)》で統一されている。《わが》は《俺が》、《わの》は《俺の》、例外に《わだっきゃ》というのもあるが《俺は》を意味する。

 方言の単語を含めた言葉のアクセントとして、南部弁には『ん』や『う』が含まれるているのだが、これがフランス語に似ていると言われ『n』に近い発音になる。

 南部弁を書いてる人や読む人、喋ってる人や聞いてる人の受け取り方で『ん』『う』『n』になるという事だ。

 この場では、アクセントを『ん』を主体として使わしてもらう。……と簡単になるが、南部弁の基本的な三つの構造はご理解いただけたと思うため、話を進めたいと思う。


 セーラー服の少女は、紙袋が破けそうなぐらい南部煎餅を入れる黒ドレスの少女にやや呆れ気味になるが、お転婆な妹をお世話する姉のように表情と口調を優しくしながら。

「過剰にお土産を持っていく方が『しょうしい』……『恥ずかしい』思いをするぞ。桐の箱の南部煎餅だけで十分だ」

「んでんで。お茶っごに良し。鍋に良し。いぐらあっでも足んねえのが南部煎餅だ。わのキノコ汁ばこさえでやりでぇども……」


「失礼する」

「邪魔するぜよぉ」


 開いた窓から堂々と不法侵入をしてきたのは褌一丁の変質者ではなく八慶、その背後には鳥の巣……ではなく龍馬。

 黒ドレスの少女は座敷童の急な来訪に対して驚く事なく、テーブルの上にある南部煎餅が入った開封されてない袋に手を伸ばす。

「なぁに遠慮してんだぁ。南部煎餅しがねぇけんども、はらちぇ食べでいげ」

 優しい口調で言いながら龍馬と八慶に南部煎餅を用意する。

 そんな黒ドレスの少女を横目にセーラー服の少女は龍馬に冷たい視線を向け。

「龍馬。一週間待たせた理由を……」

「龍馬?」

 言葉を被せた黒ドレスの少女は疑問符を浮かべながら室内にいる八慶を見ると、そのまま視線を移して窓から入ろうとする龍馬を見る。その瞬間。

「ちゃ!」

 龍馬を見て驚いたのは一瞬、みるみると顔を赤くし、

「いが! 龍馬でねが! こごで会っだが一○○年目ぇ!」

 南部煎餅が入った袋を両手に持ち、龍馬に噛み付くように飛び込む。今の今まで、龍馬ではない座敷童が窓から入ってきたと思っていたようだ。

「どわぁ! なにしとるぜよ!」

 声を挙げる龍馬、黒ドレスの少女の体当たりに窓枠を掴んで踏ん張るが……

「『ゆくてね』龍馬! 一週間も何サすでいだ!」

「わ、ワシは、『ろくでなし』じゃ、が……約束は……、!。どぅわぁぁぁぁぁぁ…………」

 黒ドレスの少女の勢いに負け、龍馬は窓枠から手を離してしまい、二人は窓から地上に落ちていった。

「やれやれ……また落ちたか……」

 セーラー服の少女が『また』と言うとおり、黒ドレスの少女が窓から落ちたのは一度や二度ではない。日本家屋に明かりが無い一週間は一日一回は落ちていた。慣れたように窓から顔を出して地上で二人が言い争っているのを確認すると——正確には黒ドレスの少女が一方的にまくし立てる——視界を移し、開封された袋から南部煎餅を一枚取る八慶に冷たい視線を向ける。

「八慶。竹田家の意思を龍馬から聞いているか?」

「震災で家を失った常駐型座敷童に座敷童管理省が家を提供するという竹田家の一方的な話なら……答えは聞くまでもないと思うが?」

 八慶は竹田家の意思に対して言葉に否定を含ませる。

「そんなのはわかっている」

 否定に対して、一言で理解している事を伝えたセーラー服の少女。だが、尚も竹田家の意思を繋げる。

「しかし、竹田家はそれでは納得しない。分署とはいえ、東北の地に座敷童を『管理』する組織が作られたのだからな」

「管理など座敷童には関係無い。それは竹田家も同じ。そもそも、座敷童管理省の役割は全国の座敷童に対して平等でなくてはならない。御三家の竹田家が東北にいるからという理由で特別視できるほど甘くない……」

「そうだな。だが……」

 八慶が言葉を止めるように右掌を向けてきたためセーラー服の少女は言葉を止める。

「アーサー殿と杏奈殿は常駐型に目を向けていないのではなく、『根本的な問題が片付かないと行動できない』のだ。その為、今は放浪型とノラを優先したにすぎない。東北支署は良い足休めの場になると思うが?」

「そうだな。だが、文枝殿が東北に来た際に使う御屋敷が座敷童管理省に変わったにすぎない……いや、文枝殿の屋敷でなくなった事で放浪型とノラに不安を生んだ」

「松田家当主やいち子なら、座敷童が人間側の都合で不安になるのはお門違いだ、と言いそうだが……文枝殿に限りはそうはならない、と竹田家は言いたいのだな?」

「座敷童管理省が東北の現状を知って事を運んだなら愚行。知らずに事を運んだ事なら座敷童が文枝殿に思う気持ちを蔑ろにした愚行。それは『八太に東北を任された竹田家』を座敷童管理省が蔑ろにしたと思わないか?」

「八太に任された竹田家の都合はあくまでも座敷童側の都合。ソレを口にする時点で、座敷童管理省の活動は常駐型座敷童の家を建てる以外は認めない。としか聞こえないが?」

「そう言ってるんだ」

 間髪入れず返答する表情は冷たい視線そのままの無表情。そんなセーラー服の少女に対して八慶は眉間に力を入れ。

「……、……それが八童の、東北の座敷童の言葉か?」

 八慶はゆっくりと両目を開ける。その瞳には威圧が含まれ、褐色な肌がゆっくりと赤く変色していく。握り込む拳は、次の返答を間違えれば事を辞さないと言っているようだ。

「そうであれば事は簡単なのだが……世間知らずな竹田家跡取りの戯言だ」

「なるほど……」

 八慶はゆっくりと両目を閉じると、窓枠に手を置いて涼むように外を見る。夜風で冷えていくように赤く変色していた肌が褐色に戻っていくと、街灯しかない田園風景の中にある一際明かるい日本家屋で視線を止める。

「……、八太がアーサー殿に懐いている」

「!」

 冷たい視線で終始無表情だったセーラー服の少女だが、眉間に皺を寄せ、八慶を睨み付ける。何かを強く訴えようと口の端が動くが、無理矢理閉じてギリッと奥歯を噛み締める。

「八太はさとを……裏切……」

「さとのためだ」

 言葉を被せる八慶。

「さとの……ためだと?」

「アーサー殿に会えばわかる。翔殿も八太が認めれば家主になれるとアーサー殿に言っていた。八太はアーサー殿を……」

「翔の戯言だ。私は……認めない」


「龍馬すまねぇなぁ。はんかくさいわば許すでなぁ」

「アァサァも杏奈ぁもワシがちくと言やぁ家の一軒二軒ドーンと建てるきぃ。龍馬丸という大船に乗っとるんじゃ、任せるぜよ!」

「たんのもしぃべぇ。南部煎餅すがねぇんだども、はらちぇはらちぇ食っでっでぇ」


 出入口の襖が開いて現れたのは、黒ドレスの少女と龍馬。八慶とセーラー服の少女の会話を根本からぶち壊す会話をしている。

 黒ドレスの少女は手にある南部煎餅が入った袋を開封し龍馬に向け、龍馬は無造作に南部煎餅を取って食べる。

 それを見ていた八慶は額に大量の汗を溜め、セーラー服の少女は威圧の含んだ目で龍馬を見やる。

「龍馬。誰に何を言ったのかわかって言ったのだな?」

「なにがじゃ?」……龍馬は疑問符を浮かべる。

「家の一軒二軒ドーンと建てると言ったな?」

「言ったぜよ」

「んだ。んだ。龍馬にサ任せどげば安泰だぁ安泰だぁ」

「その言葉に二言はないな?」

「あるに決まっとるぜよ」

 軽く返答する龍馬に対して黒ドレスの少女は「じゃ⁉︎」と言いながら驚愕を表情に出すが、龍馬はそんな反応を無視してセーラー服の少女に向けて続ける。

「家を建てるには汚染や塩害を始め海抜地域の対策など弊害がいっぱいじゃ。ワシの二言とは、家を建てる前の弊害ぜよ。家を一軒二軒建てれる予算が座敷童管理省にあっても、家を建てる前の弊害対策に人間では気の遠くなるような年数と国家予算レベルの金が必要じゃ。現代のヒヨッコ管理省では弊害対策はできないっちゅうこっちゃ」

「じゃじゃじゃ! ……」

 驚愕した黒ドレスの少女。龍馬の話た内容を大半理解していなく、家を建てれないという事実しかわからない。そのため、セーラー服の少女を見上げる。

「家を建てたくても建てれない。と言っているのだな?」

「ワシは、視点を変えて座敷童管理省と向き合う事を考えれぇ言うとるんじゃ」

「視点? それは竹田家と座敷童どちらに言っている?」

「竹田家や家主には元の場所に家を建てる理由があっても、座敷童には無いのぉ……」

「それは今の家主を竹田家が説得するか座敷童が家主を捨てるか……という事か?」

「じゃじゃじゃ!」……驚愕する黒ドレスの少女。

「ワシもちくと勉強したが、弊害対策は現代の科学力なら可能ぜよ。じゃが、どうしても年数が必要じゃ……家主の寿命内に弊害対策ができれば御の字じゃな。いや、たとえ、家が建てれる土地になっても、人間側にはまた違う弊害が生まれる。その時に、家を建てれるのに家を建てない家主から座敷童が離れるとなったら……真っ赤っかじゃな。今ならお互いに良い道がある、とワシには思うんじゃが?」

「簡単に言うな。常駐型座敷童と家主の繋がりはそんなに安いモノではない。先祖代々座敷童と共に家を護ってきた家主との繋がり、今も尚、オロチの爪痕が残る地で共に乗り越えようとして……」

「らしくない事を言うのぉ」

 セーラー服の少女の言葉に被せると、頭を掻きながら、

「ワシが聞いた平安時代の話じゃが……『国が個人の情で動いたら国家は潰れる』と誰かさんに説得された(みなもとの)義仲(よしなか)は、(みなもとの)頼朝(よりとも)に国家を任せた……と聞いとるんじゃが? 現代と照らせば竹田は義仲、アァサァが頼朝、ワシにはそう思うが……八童としてはどうじゃ(ともえ)?」

 いつものヘラヘラとした表情ではなく、鋭い眼光をセーラー服の少女に向ける。その姿は、見た目が子供であっても坂本龍馬を髣髴とさせる。

「愚問だな」

 セーラー服の少女、巴は龍馬の言葉を軽く否定する。

「正答を言っとると思うが…………なにが愚問ぜよ?」

 龍馬の威圧感が静かな口調と共に上がる。

「東北の頼朝は竹田家。義仲は座敷童管理省。どんな綺麗事を並べても、弊害があったとしてもソレが東北」

 龍馬の威圧感を冷たい視線で捉えながら、それ以上の威圧感を言葉と一緒にのせる。

「それが、お主が言う平安時代に決められた『さとの意思だ』。私の恩人の意思を愚弄するなら龍馬、お主であっても……」

「この場で出す答えではない。それに……」

 言葉を被せる八慶は、巴と龍馬の間に流れる一触即発の空気を裂くように、

「文枝殿も来ている」

「!」……巴は一瞬で威圧感を消す。

「じゃ! じゃ! ハッゲェ! ばば様も来でででで」

「竹田家の跡取り。そして巴。文枝殿が東北に足を踏み入れてる間、座敷童同士が争うのは八童全員を敵に回すことになる。それは東北での『さとの意思』以上の禁忌、『いち子の意思』だ。……座敷童管理省の話に耳を傾けないのが『さとの意思』と思うなら、アーサー殿に懐いている八太は『さとの意思』に背いてる事になる。私の弟をそう安く見るな」

「じゃじゃじゃ!じゃじゃじゃじゃじゃじゃ! 『じょっぱり』ヤダがアンサーば家主サしでぇ言っでるだが⁉︎」

「アーサー殿はさとが喜びそうな人物なのだ。……そんなアーサー殿を座敷童の家主になれるように、あの『強情者』の八太が鍛えている」

 鬼ごっこで引きずり回してるだけだが、というのは内に秘めて更に繋げる。

「自分の家主になってもらおうなど思っていない……八太の家主はさとだけだからな」

「会いサ行ぐ! アンサーに会いサ行ぐ!」

 バッと走り出した竹田家の跡取り黒ドレスの少女は、部屋の端にあるテーブルに向かう。桐の箱(南部煎餅)が入った紙袋を取り、テーブルの横に立て掛けてあるフリルやレースで装飾された傘を取ると、バッと出入口の襖を見る。間髪入れず、八慶と巴と龍馬の意表を突くように真逆の開いた窓に向かって猪突猛進。考えての行動ではなく、襖より窓から出た方が座敷童管理省東北支署に近いからだ。

「待て」「待つんだ」「待つぜよ」

 黒ドレスの少女に対して、八慶は傘を掴み、巴は襟を掴み、龍馬は顔面に掌を被せてアイアンクロウをする。

「なにすんだ⁉︎ わがばば様の小豆飯ば食いだいだげだど思っでんのが⁉︎ ちげぇぞ! わだっきゃじょっぱりヤダがなづいでるアンサーに南部煎餅ばワイロするだげだ!」

「文枝殿はジョンの四十九日中なため今日まで黒飯だ。それと、アーサー殿への賄賂なら南部煎餅より座敷童に御供えされた飯だ。腹が減ってるなら南部煎餅を食って寝るんだ」

「ハッゲェ! 南部煎餅ば『どや』にすでるな!」

「八慶は南部煎餅を『バカ』にしてないぜよ。とりあえず、今から文枝殿に飯を作らすわけにはいかんき、自動販売機の【激アツ焼きおにぎり】で我慢するぜよ」

「『どやへば』! じょっぱりヤダのワイロばアンサーにわだずだけだ」

「龍馬は『バカなことを言ってる』ワケではない。今からの来客は文枝殿に負担を与えてしまうと言ってるんだ。黒飯は明日に……」

「でぇじょぶだ。ばば様ならざすくわらすのだめサ釜戸にちごっと残しでる。アンサーにワイロばわだすだら、トモエの分ばこっそりいだだぐだげだ」

「諦めろ」……八慶が。

「いち子が」……巴が。

「すでに」……龍馬が。

「「食べている、ぜよ」」……八慶と巴と龍馬は同時に言う。

「じゃじゃじゃ! 『ぐれっと』が⁉︎」

「「『根こそぎ』だ、ぜよ」」……八慶と巴と龍馬は同時に言う。


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