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デスゲームを楽しむために  作者: すずひら
間章 弟との触れあい
35/143

035 姉への相談

GM「弟からの相談を受けたあなたは久しぶりに早起きをしました」

ミオ「失礼な。いっつもちゃんと早起きしてるよね? ジェード君」

ジェード「ええ。最近はお昼前にはしっかりと起きてきますね」

オニキス「我が主の腹時計は正確であるからな」

ミオ「オニキス。ちょっといいことしてあげるからこっちこようか」

ジェード「南無」

 「あ、姉さん、久しぶり。元気だった?」

 「うん、元気元気ー。そっちこそ無理はしてない?」

 「大丈夫だよ。それより今日は時間空けてくれてありがと」

 「暇だったしねー。じゃなくてもタイチのためなら時間位いくらだって空けるよ」

 

 俺はギルドの相談を姉さんにしようと思って、連絡をした。どうせなら久しぶりに顔を見て話したかったのでその旨をフレンドコールで伝えると、すぐに予定を空けてくれた。それでいま、始まりの街の酒場に来てるのは問題ない。問題なのは……。


 「……で、姉さん、こちらの方は?」

 「ああ、うん。折角だからタイチにも紹介しようと思ってね。こっちの目つき悪く睨んでるのがジェード。こっちの見下した感じに鼻で笑ってるのがオニキス。二人ともわたしの、仲間、とかそんなかんじかな。仲良くしてあげて。――で、二人はお仕置きされたいのかな?」

 

 う、姉さんの楽しそうな顔久々に見た。これは近所の年上の悪ガキが俺を苛めてる現場に遭遇した時と同じ顔だ。そのあと俺は悪ガキの姿を見たことがない。

 ぐぬぬ、随分と仲がよさそうだ。いまも謝ってるジェードさんとオニキスさんの耳元でなにか囁いている。姉さん、距離が近いよ!

 しかし、ジェードさんとオニキスさんか。一体どういう関係なんだろう。

 ジェードさんは緑髪翠眼の野性味あふれる男性。背は俺より少し低いくらいだから170ないかもしれない。でも、体はしっかりと引き締まっている。

 髪と目はあっちの世界じゃ滅多に見ない色だけど、実はこちらの世界では髪の色眼の色は実に多種多様。NPCはちゃんと大陸の人種設定とかに基づいているみたいだけど、普通に紫とか桃色とかあり得ない色の人たちも存在するらしい、ってのは掲示板の情報。プレイヤーもアイテムで外見の色や髪型くらいはいじることができる。容姿はまぁ、ゲーム開始時の騒ぎを思い出してもらえれば分かる通り大きく変えることはできないんだけど。

 オニキスさんは茶髪黒眼のわりと日本人に近い色合いだけど、顔つきは西洋人っぽい。鼻高い。背は俺よりだいぶ高く、180超えてる可能性も。140ない姉さんの隣に立つと大人と子供というか、なんというか。まぁいまはその姉さんに怒られて小さくなってるんだけど。理知的な風貌で眼鏡をかけさせたくなるような外見でちょっと目が冷たいけど、ジェードさん共々かなりイケメンの部類じゃないんだろうか。

 ていうか、酒場の周りの人も何も言わないから何も言えないんだけど、オニキスさんの背中に生えてるそれは翼……?

 翼を生やす外装アイテムなんて聞いたことないけど、ミッションクエストの報酬とかだろうか。情報あればあとで掲示板にあげといてもらえるようお願いしてみようかな。

 

 「あー、見苦しいところごめんね、タイチ。それで、今日は相談あるって言ってたけど」

 「ああ、うん。実はね」


 俺は今現在ケンと二人でのダンジョン攻略に限界を感じてきたために、ギルドに入ろうとしていること。ギルドはどこも最近できたばかりで情報がすくなく、どこに入ろうか迷っていること。ケンが二人でギルド作ってもいいんじゃないかと言ってきていることなどを説明した。

 姉さんはなるほどなるほどーと相槌を打ちながら俺の話を聞き終え、「ちょっとステータスみせてくれない?」と言ってきた。別に俺に否やがあるはずもない。俺のステータスはいまこんな感じだ。


 キャラネーム:タイチ (レベル44) 

 種族:人間

 職業:剣闘士×大物賞金稼ぎ

 HP:210

MP:0

STR:188(+40)

POW:121(+0)

 VIT:164(+40)

 DEX:205(+26)

 AGI:208(+26)

 LUC:10(+0)

 スキル:剣闘士の心得(レベル28) 剣闘術(24) 全ステータス上昇小(-) 決死の覚悟(2) 

     大物賞金稼ぎの心得(18) 追跡術(14) 捕縛術(8) 対人戦闘補正小(-) 

 

 この世界のステータスは平均的な一般人男性で20程度。200もあればオリンピック級。俺は今100メートルを10秒かからずに走れるだろうし、かなり重い剣を振り回せるだけの腕力もある。プレイヤーのランキング的にもかなり上位のステータスではある。


 「おー、すごい……んだよね、ジェード君?」

 「ええ。この世界の人族はレベル50程度では150いくかどうかといったところですからね。器用や敏捷が200超えているのはさすがマスターの弟君といったところでしょうか。非常に高い成長率だと思います」

 「幸運が10というのは我が主とは全く似てないである」

 

 なんだか微妙な評価な気がするんだけど……。

 もうちょっとこう、驚いてほしい、とは思うけど。まぁ、姉さんはレベル1でこのステータスのすごさとかもよくわかってないんだろうなぁ。


 「うーん、そうだねー。このステータスなら多分入れるよね。――ねー、タイチ。わたしの知り合いがマスターやってるギルドあるんだけど、そこに入れるか聞いてみよっか? いい人なのは保証するよ」

 「俺、わりとレベル高いけど、大丈夫? あんまりレベルの低いギルドだと意味ないんだけど……」

 「その点はだいじょーぶ。マスターの人はタイチよりレベル高いと思うから」

 「俺より高いって前線攻略組? なんで姉さんそんな人と知り合いなの」

 「いろいろあってねー。ん、いいならちょっと聞いてみるよ」


 姉さんの謎の人脈に驚いている間に、その知り合いとやらとのフレンドコールはすんだようだった。

 

 「二人分受け入れてくれるってさー。カイト君は良い人だから多分心配はいらないかな。何かあったらまた言ってね」


 こうして俺とケンは今現在トップ3を争う大ギルド《グリフィンナイツ》へと加入することになった。


次回は掲示板回。初めてそういう形式で書くからちょっと変かも。

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