表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ケイジー・ストレイト・アヘッド  作者: 刀根 貴史
18/19

いざ、本番!

  12:20-13:10 ライブタイム:50分間


「皆さんこんにちは!!春一番のプラザコンサートは文化総部 軽音楽部!お昼ご飯を食べながらでも大丈夫でーす!」


 2限終わり且つ昼休み開始のチャイムが鳴ると同時に、MCヤーボはプラザ周辺の学生達に呼びかける。


 学生会館、旧学生会館、体育館裏、プラザを取り囲む方方から学生や、ライブ好きな教授達がやってくる。


 ステージ前に並べた60脚の椅子はすぐに満席に。


「まず1つ目のバンドは、関学軽音、創部からの老舗バンド!ビッグバンドジャズでお楽しみ下さい! K.G. Swing Charioteers!」


 集まったお客さんから温かい拍手をもらって、坪内さんはハイハットをリズムよく踏み始めた。

 バンドメンバー全員がテンポを感じた頃に坪内さんはカウントを取る。


「ワン…トゥー…ワン、トゥー、ワントゥー…」


 ピアノイントロが少し、その後すぐにバンド全体のアンサンブルからスタートする激しめの曲で、インパクトがあって、それでいてそれほど難しい曲でないのだとか。


『Whirly Bird』


 坪内さんのハイハットシンバルはチーチッチチーチッチ、富田さんのウッドベースが四分音符を刻んで、軽快なフォービートにピアノがソロで小躍りする。


 サックスのテーマも手伝って皆でスイングスイング。カウントベイシーは関学プラザによく似合う・・・いつもそんな気がしていた。


 さあ、トゥッティ(全員での演奏)でソロを派手にお見送りするよ。


 テナーサックス 古賀さんがソロマイクまで足を運んで、曲がブレイク(全員の音が無くなる箇所)した、そこに古賀さんのピックアップ(ソロの吹き始め)が・・・見事に決まるはずだった・・・のだけど・・・・


 どうにもこうにもメインスピーカーからもモニタースピーカーからも古賀さんの音が出ていない。古賀さんの楽器の生音は、ドラム、ギター、ベース、ピアノがどれだけ小さく演奏しても観客席に届かない。


 海老川さんがバリトンサックスをスタンドにおいて、古賀さんのマイク(アンサンブルの時に自分の椅子のところで使っているマイク)を古賀さんのところまで運んで、ソロマイクと交換。メインからもモニターからもテナーサウンドが流れ始めた。PAチーフの宮村さんはその状況からすぐに音を作り始めて、サウンドのバランスを整えた。


 海老川さんが舞台上手の袖に向かって合図を出している。


 「マイク交換」


 今日ここまで、ベジブルのリハからずっとシールドがNGだと思っていたのだけど、NGだったのはマイクだったことにその時気付かされた。


 古賀さんはソロを吹き終えて観客席にお辞儀をして、静かに席に戻った時には既にマイクは交換されており、何もなかったかのようにアンサンブルは続いた。


 元々不十分なリハしかできないので、1曲終わるごとに、各パートは袖のヤーボに向かってモニターから返って来る音への注文を出す。


 手をパクパクさせたり、上下に拍手するような仕草で「ハイハット」、その後空に向かって人差し指を上げたら「音量上げて」。「ハイハットの音量上げて」ということ。


 ベースなら指で弾いて、ギターはピックで弾く仕草。


 全4曲のライブ中に、モニタースピーカーの音のバランスを演奏者の要望通りに整える・・・できるか!とかよく思ったもので。


 スイングテーマを吹き終えると、転換。リハの時と逆。チャリオのセットを上下の袖に移動させて、ベジブルセッティング。「こちら方向(チャリオ→ベジブル)」の転換の方が随分と楽である。


 さっき、古賀さんのマイクとソロマイクが入れ替わったので、ベジブルの時には元に戻さないと、リハの時に作った音量バランスが無駄になる。


 転換の間、チャリオの沢入さんや富田さんはMCヤーボにインタビューを受けながら、会場のお客さんを楽しませる。そうこうしている間に転換完了。


 ベジブルがサウンドを鳴らし始めると、プラザにはより一層多くの学生が足を運んだ。


 とりあえず、2バンドの演奏が。。。無事かどうかはわからないけど、終了して。


 そのころ同時に昼休みも終了し、軽音のプラザライブは終了となる。


次回:ライブ後の部会は正直嫌でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ