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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第35話 野中先生のダンジョンデビュー②

 橋本先生を鑑定するとレベル三で攻撃力も三だった。

 これからざっと計算して予測を立てると、ダンジョン内部では一ポイントに付き十パーセントダンジョン外では一ポイントに付き一パーセントの強化につながる感じかな?

 もう一度、野中先生と橋本先生にしっかりとレベルを上げて貰って、その後の計測をして貰えばはっきり解ると思う。


「やはり、先生はダンジョン初めてだから、地力だけの数字で内部でも変化なかったんですね。橋本先生は恐らく五十匹程度の魔物を狩った経験があるんじゃ無いでしょうか?」

「柊さん凄いね、その通りですよ学生時代に五回ほど来てるから、それくらいの数の魔物を倒してます。それに柊さん達三人の計測不能ってどれだけ強いんですか?」


「恐らくですけど私だと今このダンジョン内部では百九十キログラム前後の数字になると思います」

「何だって、世界記録が確か百九十二キログラムだったが、柊はそれと匹敵する握力があるのか? その華奢な体で」


 野中先生が、びっくりしていた。


「今九時丁度ですから十二時まで狩りをして、再び測って貰います。私たちは基本先生たちに危険が無いように見守るだけにしますから、まずは一階層でやって見て下さい」


 今日は特別ですから、武器は希の武器をそれぞれ使って貰います。


 私の武器じゃ恐らく満足に持てないだろうしね。

 野中先生にはお父さんのダンジョンナイフ。

 橋本先生には、ボーンランスを渡した。


「ねぇ、心愛ちゃんあの真っ白な綺麗な槍は昨日言ってた宝箱産のアイテムなの?」

「はい、そうですよ」


「恐らくね、あの槍、売りに出したら八百万円くらいの値段が付くわよ」

「ひえぇええ、マジですか」


「希、変な声を出さない。そんなに良い物なんですか?」

「ダンジョン産アイテムは重いものが多くて、取り扱いが難しいから、リーチもあって軽くて丈夫な武器なんて、とても珍しくて需要も高いわよ」


「そうなんだって、希、大事にしなさいよ?」

「てか先輩、そんなの私、貰えませんから。八百万円とか……」


「私のパーティの資産で、パーティメンバーが使うのに何も問題は無いから良いの」

「ひゃい、解りました」


「先生、魔物出ましたよ。スライムです。酸を吐くからそれだけ気を付けて貰ったら、動きは早く無いので、体の中心部にある、赤いコアを狙ってナイフを突き刺してください」

「わ、解った。赤いコアだな。エイッ」


「流石先生、一撃でしたね。中々初めての時は途惑ったりして、一撃じゃ倒せないもんなんですよぉ」

「そ、そうか、まぁ生徒に負けられんからな」


「次は、橋本先生です。先生は何層まで行った事有るんですか?」

「私は三層を主体に狩りをしていました。二層はほら……黒い悪魔がいるから……」


「あーなるほどですね、その気持ちは解ります。その分人は少ないから結構お勧めなんですけどね」

「でも二層は勘弁して欲しいかな」


「了解です。じゃぁ私達もついているし三層まで下りてみて、多かったら四層に行きましょう」

「四層とか、俺でも大丈夫なのか?」


「私もついているから大丈夫ですよ。他の生徒達も見てみたいでしょ? 大体高校生は、三層か四層に居ますから、今日も何人かは居るはずですよ」

「そうか、解った」


 三層まで進みながら、二層のビッグGは野中先生にやって貰ったら、結構落ち着いて脳天にナイフ突き刺して倒してた。

 橋本先生は、二層の守護者戦で、大きめの毒ガエル『グレートポイズントード』の舌を使った攻撃を上手く(かわ)しながら槍を突き刺し斃した。


 結構、戦闘慣れしてる?

 三層に入ると、休日の影響で大分にぎわってる様だ。

 でも狩れない程じゃないので二人で頑張ってもらった。

 一時間も経つと野中先生も戦い慣れしてきて、ダンジョンの中ではちょっと格上の橋本先生を、かばう仕草を見せながら男らしさアピールも出来てたと思う。


 頑張れ先生!


 小部屋を次々に移動して行くと、何人か同じ学校の生徒にも出会った。

 生徒に会うたびに、ポーションの所持や防具を確認して、視察らしい行動もしてたよ。

 流石先生だね。


 でも結構、橋本先生も一緒に来ていることを冷やかされてたけどね。

 橋本先生の表情を見る限りは、全く脈が無いわけじゃ無さそうかな?


 今日のドロップは、流石に魔石ばかりだった。確率も五回に一回程度で、やっぱりこんなもんなのかな?

 っていう感じだった。


 十一時半になったので、一度三層のボス戦を経験して貰って、四層に降りたら帰還する事にした。

 鑑定をしてみると結構頑張ってて、野中先生はレベル三、橋本先生はレベル四になっていた。


 三層のボス部屋へと侵入する。

 今日は問題なく通常ボスの『グレートボア』レベル6だった。

 一応私も金棒を用意して不測の事態には備えたけど、私の素振りを見て先生の顔がちょっと引き攣っていたよ。

 杏さんも私の金棒に興味を持ったので振って貰ってみたけど、まぁ攻撃力は昨日上がってるので持ててはいるんだけど、やっぱり腰が入って無いな。


「帰ったら、素振り百回ですね」

「私、甲子園目指しませんから大丈夫です」と言われた。


 希と同じ反応とは……


 肝心のボス戦は野中先生が敵の興味を引き付けて、橋本先生が後ろから回り込んで槍を突き刺す作戦が上手くいき無傷で倒す事に成功した。


 ここでもう一度測定タイムだ。

 最後の中ボスでもう一つずつレベルも上がって、レベル四とレベル五だ。


野中先生 67.9キログラム

橋本先生 42.8キログラム


 の数字が出た。


 『ダンジョンリフト』を使って一層に戻り、協会内の最初の会議室に入って最終確認だ。

 

野中先生 50.5キログラム

橋本先生 30キログラム


 の数字だった。

 逆算した結果。

 ダンジョン内はポイント×十パーセント

 ダンジョン外はポイント×一パーセント


 の能力向上という結果でした。

 ただしステータスポイントの存在は発表されてないので、現時点では私と杏さんが把握しているだけの情報となるけどね。


 希? 興味無いみたい。

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