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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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246/254

第246話 ダンジョン配信一位の会社

「なんだと、咲の所がD-CANのグループ企業になっただと?」


 国内最大規模のダンジョン配信を行うグループの社長、渡瀬が社長室で声を荒げた。

 この男は自分自身が配信者というわけではなく、テレビ局の編成局が立ち上げたダンジョンライブ配信を行う会社の雇われ社長である。

 所属するライバーの数は五十人を超え、社内での人気ランキングにより成績下位になったライバーは簡単に首を()げ替えるのでライバー同士の仲はあまり良くないと、まことしやかに噂されている。


 それでも国内最大の登録者数一千万人を誇るグリーンランカーライバー『ピカリン』を始め百万人以上の登録者を抱えるライバーだけでも十人抱えているためダンチューブ業界ではトップを走っている。

 売れっ子チューバーには居心地もいいらしい。


「咲のやつは、こっちから何度も合併の要請をだしてやったのにいい返事をしねーと思ったら、こんなことを企んでいたんだな」

「社長がDライバー社に出した条件が厳しすぎたんじゃないですか? 完全に吸収合併で麻宮社長に対しても一ライバーとしての活動だけをさせようとか、もっとお色気路線で売り出せばいいとかそんな内容だったので……」


「所詮女ライバーなんて見た目重視でしか売れねーからな。ピカリンのパーティみたいにグリーンランカーで国内では特務隊以外じゃ最前線に潜っているとかのインパクトが無いと視聴者なんて増えやしないんだよ」

「ピカリンのチームもこの間、大阪ダンジョンで無理な攻略をしてメンバー三人が入院中ですし、それは公の場での発言なんかしないでくださいね」


「そんなこたぁ解ってるよ。それよりもだD-CANが相手となると今まで優位だった資本力でも分が悪い。うちもなんとかD-CANと関係性を繋げる方法は無いのか?」

「そうですねえ、そもそものDライバー社とD-CANの繋がりがどこで起こったかを見極めれば答えに辿り着くのでは?」


「それは見当はついてる。咲のところのサオリンとD-CAN所属と配信でも言っていた柊心愛の繋がりからだろ。ようは探索者養成学校繋がりだな」

「それならうちにも養成学校の早期入学組の子が何人かいるじゃないですか。早速、柊心愛とコンタクトを取るようにさせましょう」


「そうだな、一度うちの事務所に連れてくるように声をかけさろ」

「わかりました」


◇◆◇◆


「明日の放課後からはジュネーブだから今日は学校終わったら一日休みにしようね」

「え、マジですか先輩。日向ちゃん今日は終わったら買い物行こうねー」

「やったー。咲さんのとこも今日は何も予定なかったから、お洋服見に行こう」


 学校へ向かう道すがら、そんな話をしていたら声をかけられた。

 金沢に一般市民は、いないから当然探索者養成学校の生徒か自衛隊関係の人だよね?


「おはよー、柊さん」

「えっと……おはようございます。失礼ですけど誰でしたっけ」


「あちゃー、俺、結構それなりに有名だと思ってたんだけどまだ全然ダメダメだなー」


 そんな反応をされたので日向ちゃんに聞いてみた。


「日向ちゃん、この人知ってる?」

「先輩……三年生で【ライブダイバー】グループに所属してるアキラさんですよ。高校生だと、ちょっと前までサオリン先輩以上のファン登録者数を誇るトップライバーです。今は一気にサオリン先輩が抜かしちゃったけど」


「あ、ごめんなさい。そんな有名な方だとか知らなかったです。それで朝から何か用事がありましたか?」

「そうそう。うちのグループでも心愛ちゃんが凄い話題になっててさ、うちの社長とかも一度話をしてみたいとか言い出してて都合が良かったら一回お願いできないかな?」


「そうなんですね。でも会社って東京ですよね? 今は色々立て込んでるし、ちょっと時間が取れないです。ごめんなさい」

「そうなのか? 柊だったらD-CAN絡みで自由に転移門とか利用できたりしそうだけど?」


「転移門はまだ金沢に設置してないダンジョンは、ダンジョン協会の許可が必要ですから私用ではD-CAN所属でも使えないんですよ」

「へー結構ルール厳しいんだね。まあ俺たちも新幹線使えなくなってるから飛行機移動しかできないんだけどね。じゃー今のところ社長との面談が出来ない理由は東京へ行くのが難しいからって事でOK?」


「えっと時間も中々取れないんですよ。ライブ配信やる日の配信後一時間くらいとかなら、なんとかなるかもしれないですけど」

「そっかあ、社長に頼まれたし一応今の条件で伝えてもいいかな? それと連絡先交換させてもらってもいい?」


「えっとアキラ先輩だけなら構わないですけど、会社の人とかに教えるのは無しでお願いします」

「了解! じゃぁ交換よろしく。朝から引き止めて悪かったね、また連絡させてもらうよ」


 そんな会話をしてアキラ先輩と別れて学校へ向かった。


「うーん……希と日向ちゃんはどう思った?」

「よくわかんないですね。きっと昨日の咲さんと社長の発表絡みな何かの様な気もしますし、ただの挨拶だったとは思えないかも。日向ちゃんはどう?」


「私も同意見かなー? 向こうの社長とかと会っちゃうと面倒な話になりそうな予感がします」

「だよね、まあ基本スルーが正解かな? 私は今日放課後治るんクッキーの事とかで先輩たちとお話しするから、終わったら先に帰っててね」


 そう言って希たちと別れた。

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