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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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233/254

第233話 ロジャーとお話し

 博多へ戻ってきて、ロジャーにアメリカではどういう判断になったのかを聞こうと思って連絡を入れた。


『ロジャー、マッケンジー長官達はどんな判断をされたの?』

『心愛、電話はまずい。内容が漏れる可能性がゼロで無い以上は出来るだけ既存の通信手段を使わないようにしてくれ』


『ごめんなさい、ロジャーは今はどこに居るの?』

『ネバダの基地に居る、俺もちょっと話したいと思っていたから、金沢経由で食堂まで行くぜ』


 そう言えばロジャーって金沢のマンションの鍵持ってたっけ。

 それから、十分ほどしてロジャーが食堂のクロークに設置されたアニメチックな転移ゲートから姿を現した。


「早かったね。とりあえずロジャーに食べてもらいたい料理があるから出すね」

「なんでいきなり料理なんだ?」


「まぁいいから」


 そう言って、ロジャーにカボチャグラタンを出した。


「お、こいつは旨そうだな。ありがたくいただくぜ」


 料理を口に運んだロジャーが、カボチャグラタンのおいしさに感動してくれた後で、私の顔を見つめた。


「これは……どういう事だ心愛、これが心愛の強さの秘密だったのか?」

「うん、そうだよ。とりあえずこれから先の連絡は今、獲得した【テレパシー】の能力を使ってね。盗聴の心配なんてないから」


「あ、ああ。それで、今話したかった事はステイツの判断っていう事だよな?」

「うん、日本は当面秘匿するっていう決定になったよ。完全に対策が決まる前に情報が洩れると、パニックが起きるって言ってた」


「そうだな。アメリカも同じ判断だ。しかし、長官が大統領(プレジデント)と話して決めたのは、G20の首脳会談を明日行うという判断だ。報道機関や他の閣僚には通達する事無く首脳のみの参加でオンラインで開かれる」

「そうなんだ。でも、G20の首脳って共通言語があるの?」


「一応英語は話せるだろうけど、ネイティブで理解するのは難しいだろうな。だから言語理解能力を有している事を、ケニアのスタンピードで明らかにした杏が呼ばれるはずだ。今回の事情も当然知っているだろうしな」


 ロジャーがそう言った時に、杏さんが顔をのぞかせた。


「今、丁度その連絡が島官房長官から来たところだわ。明日のアメリカ時間午前九時にG20首脳だけをオンラインで繋ぐ会議が開催されるそうよ。もしその会議から情報が洩れる事があれば、情報漏洩を起こした国はすべての対策から除外されるそうよ」

「えーと杏さん。G20ってどこの国が対象なんですか? いっぱいありすぎてわかんないです」


 私の質問に杏さんがパソコンの画面を開いて説明してくれた。


『G20は、主要国首脳会議(G7)に参加する7か国、EU、ロシア、および新興国11か国の計20の国と地域からなるグループである。

 構成国・地域は、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、EU、ロシア、中華人民共和国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ共和国、オーストラリア、大韓民国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチンである』


 画面を見ながら「へー」って思ったよ。

 

「ロジャーはそこでアメリカがどんな提案をするのかを聞いてるの?」

「ああ、一応俺が当事者では責任者だったしな。初めて大統領と直接話した」


「そうなんだ。私にも教えてもらってもいい?」

「当然心愛は知るべき権利がある。って言うか、結局、心愛が居ないと何も対処は出来ないだろう。G20参加国のブロンズランカー以上を集めた超国家のダンジョン攻略軍を創設される。そこに派遣される人数の多い国から順に心愛が北京で展開したのと同じ規模の大結界の構築をD-CANに対して発注する権利が与えられるという所までは聞いている」


「凄いね、その攻略軍って誰が指揮をするの?」

「それは、聞いてないな。いろんなしがらみがあるだろうから、マッケンジー長官っていう訳にもいかないだろうし、ロマノフスキーに任せるのももっと危険だ」


「ロジャーでも駄目そうだよね」

「いや、そこは俺を押す所だろ!」


「無理」

「本音では心愛って言いたいところだが、それじゃぁ世界に発表する事になった時に大騒ぎになりそうだからな」


「それも無理」

「その辺りは明日の会議の結果を聞いてからだな。ちなみに心愛だったら誰を選ぶ?」


「うーん……誰かがやらなきゃ空中分解するのは間違いないしね。私なら中国の劉さんを選ぶかな。諸葛さんが付いている以上、絶対に偏った意見にはならないと思うから」

「劉か……諸葛はいいとして、劉本人は大丈夫なのか?」


「私は信用できる人だと思うよ。ジャフナの件でも中国の事情よりもスリランカの人たちのための意見を出してくれたし、こういう時には頼りになる人だと思う」

「そうか、心にとめておこう」


 それだけを話すと来た時と同じように。クロークの転移ゲートから帰って行った。

 でも……超国家のダンジョンフォースかぁ。

 ロマノフスキーさんがダンジョンコアの破壊とかしなきゃいいけどね。

 絶対いらないことして揉め事を起こしそうな気しかしないよ。


 ソフィアさんと話しておきたいな。

 っていうか、ブロンズ以上って言ってたけど私と希も含まれちゃうのかな?


 それなら、クリスマスホーリーに参加してた方がいいんだけどなぁ。


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