その頃
ここは異端とされた者達が住まう国、アスティーヌ。
アスティーヌ国の王は人々からは魔王と呼ばれ畏怖され魔王の名はアルバート・セス・アスティアといい、その髪の色は光さえも吸収してしまいそうな純粋な黒髪に、少し切れ長のその眼はオニキスの様な黒い眼をしている。
そんなアスティーヌ国の中央にある魔王領にして王都アスティア、その中心にある魔王城の一室魔王の執務室には魔王を始め宰相と大臣達が話し合っていた。
「陛下、ここ数年の豊作に災害の少なさはやはりかの方が生誕されたと思われます。それも、緩やかな変化だったので気付くのが遅くなりましたが変化が現れたのはここ五十年程のようです」
大臣の1人がそう言うと周りにいた他の大臣達も頷き声を発した。
「陛下。かの方が生誕されていたとしたら親がその事を秘匿したと云うことでしょうか。もしそうなら、重大な事と思われます」
大臣達の報告を聞いていた宰相ももしそうなら大変なことになると魔王に訪ねた。
「陛下、大臣達が言うことには確かな確証もあります。陛下はどう思われますか?」
宰相がそう言うと、魔王は無表情のままこう言った。
「そなた達が其処まで言うのなら探し出せば良い」
「陛下!かの方が誠に生誕されているならば誠にかの方か判断出来るのは陛下しかいないのですよ!」の
「我はどちらでも良い」
魔王が投げやりに言うと宰相が珍しく声を荒げるが、魔王はそれすらも興味ないとばかりに手で制し宰相も落ち着いたものの、宰相達はせめてもの妥協案とばかりにある提案をした。
「でしたら、せめて各地に視察に行きましょう。そのついでにかの方をお捜ししてはどうです」
「そなた達の好きにせよ」
魔王はそう言うと用は済んだとばかりに部屋を出た。
その後、部屋に取り残された宰相と大臣達は今後の事を夜遅くまで話し合いその日は終わった。
そして、夜遅く城の皆が寝静まる頃皆の気持ちは一つとなった。
(お願いです。どうか、あの方を助けて下さい。誠にかの方が生誕されたならあの方を癒して下さい。どうか・・・)
それは宰相を始めとする城で働いている皆の心からの願いだった。
短い上に中途半端ですみません_(._.)_
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