66、素材の研究(2)
素材づくり無双?
ごみから分離した純物質には多くの種類の物質が存在した。
微量の物も多いが、その中にはダイオキシンやアクリルアミドも。
「科学技術では検出できない量だね」
「鑑定だからわかる。改めて魔法はすごいよ。この世界では魔法を活用しなくてはもったいない」
「金属系もすごいよ。この合金は地球にはないよ」
「実は存在しているけど微量すぎて検出できていない可能性もあるね」
「魔法で合成できないかな?」
合成を行ってみた。
材料を用意して鑑定で判明した構造をイメージした。
何かが邪魔をしている。
空間支配を強めるかな。
あ、この星の引力か。
空間内の引力を調整した。
できたよ。
ということは何かの拍子で引力が働かなくなって偶然できていたんだな。
地球でもありうるかな。
インゴットを作った。
面白い素材だね。
この方法で他にも新素材ができるのではないだろうか。
合金だけでなくセラミック系や樹脂系でもね。
時間も忘れてタクと二人で新素材合成の研究に没頭したよ。
高機能の様々な素材ができた。
地球にないものまで。
魔法最高。
これは資金捻出にもいいか。
ならばこれらを作る魔道具と加工する魔道具も。。。。。
時間を忘れていた。
昼食も食べずに研究製造を行っていたら『ジュンとポチの隠れ家』から帰ってきたアカリたちに叱られた。
食事をしっかりするようにと。。。。
食堂に連行されてジュンのお手製ランチ。
美味しい。
デザート。
甘いものは疲れた脳細胞を癒すね。
灰色が金色になりそうだ。
それは危ないって。
ピンク?
もっと危ないよ。。
新素材の話をした。
ごみから作るということで衛生的に大丈夫とわかっていても歯ブラシや食器や医療器具には抵抗があるかなとのこと。
衛生管理は大丈夫だけどね。
その点は要検討だ。
植林か何かをするか?
空気中の二酸化炭素と水でもプラスチックはできるよね。
それで行こう。
衛生管理が気になるものは空気中の二酸化炭素と水で作ったプラスチックを使用する。
さあ、次はごみを集めるシステムとごみ処理工場を建設することかな。
あ、新素材合成工場とそれを製品化する工場、有害物質は貯蔵する施設も必要か。
有害物質は魔法で分解できそうだからその設備も将来作るよ。
お読みいただきありがとうございます。




