38、仲間と(6)
行間の空け方を変えました。
朝。
塔の7階 賢者の寝室で目が覚めた。
3月25日 日曜日。
そういえば桜は。
ヤマシロ聖国の首都の桜も見てみたいな。
姿を隠蔽して平民街の公園へ。
日の出直後だけど、多くの人が働いている。
姿を隠しているからご苦労さんって声をかけるわけにはいかない。
桜吹雪をだね。
散る桜もいいけど、片付けるのは大変だ。
吹き溜まりを片付けているおじさんや子供。
衛士も手伝っている。
協力していていい雰囲気だね。
孤児院の子供たちが集団でお手伝いか。
ありがとう。
手伝いたいけどね。
姿を隠しながら手伝ったら不気味だよね。
空間支配で風で花びらを集めたよ。
散らばっている花びらを一か所にって。
吹き溜まりにした。
ちょっとお手伝い。
あれ、変な顔をしている。
風が不自然だったかな。
吹き溜まりの位置がおかしい?
あは、失敗失敗。
30分ほど桜を楽しんで拠点の訓練場に転移。
突然現れるとアカリたちは驚くか、ゴメンゴメン。
「朝から練習か、立派だね」
「早くシュンの役に立つようにね」
さすがだね。
立派立派。
ありがとう。
桜を見てきたと言ったら。
文句を言われた。
明日の朝、連れていくことに。
いいのか?
姿を隠すからいいか。
アカリたちと少し模擬戦を。
手を抜いたけどまだまだ差が大きいね。
これから伸びるんだよ。
魔法も実演してあげたよ。
アイム様いつの間に乱入。
ははは、私と模擬戦ね。
30分ほど軽く模擬戦を。
アカリたちは一部見えなかったようだ。
まだ身体強化も初歩だからかな。
視力強化ができていないか。
カノン様も訓練に参加してきた。
朝からハードになってしまったかな。
ばてなければいいな。
食事の時間が近づいた。
食事は私は塔の食堂で。
アカリたちは拠点の食堂で。
シャワーを浴びてから。
拠点の方が美味しいんだけどね。
自重なく食材を使って調理できるから。
下級神の皆さんが協力して作っているって。
家庭と子供の神チィル様は家庭料理ね。
医学と薬学の神メディ様は薬膳料理。
・・・・食事は大事だからね。
いけない、こちらも時間だ。
塔の7階へ転移と。
食堂で聖女様と教皇様とともに食事をしたよ。
もう完全に教皇様の食事はここだね。
食事後、聖女様からこの後、時間がないか訊かれた。
いいですよと答えたよ。
1時間ほどならば大丈夫だろう。
聖女様は自分のことについて話したいようだ。
転生してきたケイ王女と話す前に。
お互いに理解することはこれからのことを考えると大事だからね。
次回閑話 聖女カオル




