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種付けオッサンとビッチギャル ~二日に一度ヤらないと死ぬ二人の異世界転生~【注目15位、日間217位ありがとうございます】  作者: 黒瀬 量衡
第七章 種付けオッサンとビッチギャル

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第九十六話 忙しくて会えなかった受付嬢と元童貞神父が、罵倒されながら本気で子作りすることになりました

 街が観光地になってから、受付のお姉さんは本当に忙しかった。参拝客が増え、商人が増え、護衛依頼が増え、冒険者も増えた。歓楽街が広がれば揉め事まで増える。虎獣人と女戦士の宿のような新しい名物までできて、ギルドは朝から晩まで人が途切れない。


 一方の元童貞神父も暇ではない。神殿では妊産婦支援、避妊、性病対策、歓楽街への衛生指導まで始まり、相談者も講習も増えた。


 二人とも同じ街に住んでいる。


 なのに。


 ほとんど会えなかった。


     *


「……久しぶりですね」

「ええ。本当に」


 ようやく予定の合った夜、二人は受付嬢の部屋で向かい合っていた。


「何日ぶりでしょう」

「数えるのをやめたわ」

「私もです」


 受付嬢はしばらく元童貞神父を見つめていたが、やがて扉へ鍵を掛けた。それから棚の奥から、黒い革の首輪と目隠し、それに柔らかな拘束具を取り出す。


「今日は、そちらですか」

「嫌?」

「いいえ」

「なら、ご主人様と呼びなさい」

「……はい、ご主人様」


 そこで受付嬢は少しだけ笑った。


「それと、今日はいつもの遊びだけじゃない」

「何でしょう」

「避妊守りを使わない」


 元童貞神父の表情が変わる。


「……本気ですか」

「本気よ。ずっと考えてた」


 受付嬢は彼の正面へ立ち、珍しくまっすぐな声で言った。


「私、あなたとの子供が欲しい」

「……」

「忙しくて会えないから勢いで言ってるんじゃない。あなたと家庭を作りたい。だから聞くわ」


 一度だけ。


 遊びの顔をやめる。


「私との子供、欲しい?」


「欲しいです」


「本当に?」


「はい」


「父親になるつもりで?」


「はい」


 受付嬢は目を閉じ、小さく息を吐いた。


「そう。なら安心した」


 そして再び。


 ご主人様の顔。


「じゃあ座りなさい」


     *


 拘束する前の確認は、いつも通りだった。


「後ろ手。痛かったらすぐ止める」

「はい」

「目隠しもする」

「はい」

「今日は猿轡まで使う。だから口を塞いだ後は喋れないわよ」

「分かっています」

「止めたい時は、つま先で床を三回」

「はい」

「二回は確認、一回は問題なし」

「はい」


「よろしい」


 しばらくして、元童貞神父は全裸で床へ座らされていた。後ろ手を拘束され、目隠しをされ、口には猿轡。脚は大きく開いた状態で、もう言葉を発することはできない。


「……」


「普段はあんなに理屈ばかり言うのに、今は何も言えないのね」


「ん……」


「そう。そのくらいしか声も出ない」


 受付嬢が頬を撫でる。


「かわいい」


     *


 しかも、その夜のご主人様はそれだけでは満足しなかった。


 用意されていたのは、小さな性欲増強の御守り。


 振動術式付き。


 一つではない。


 複数。


 元童貞神父の身体へ身につけさせ、さらに受付嬢自身にも同じものをいくつも装着する。


「今日はご主人様も一緒よ」


 術式。


 起動。


 最初の一つ。


 小さく震える。


「……っ」


 二つ目。


 別の周期。


「んっ……!」


 三つ目。


 さらに違う振動。


「んんっ……!」


 元童貞神父の肩が跳ねた。


「まだ始まったばかりでしょう?」


 受付嬢の声が近づく。


「そんなに震えてどうするの」


「……っ、ん!」


「何? 聞こえないわ」


 答えられない。


 猿轡がある。


 ただ。


 振動が重なる。


「ぉ゙っ……!」


 喉の奥から。


 濁った。


 短い。


 声。


「ぉ゙っ……ぉ゙っ……!」


「あら」


 受付嬢。


 目。


 細くなる。


「その声、好き」


     *


 また刺激。


 重なる。


「オ゙ッ……オ゙ッ……オ゙ッ……!」


 声というより。


 濁った息。


 身体。


 大きく。


 震える。


 限界を迎えるたび、脚や腹が勝手に跳ねる。


「オ゙ッ……! オ゙ッ……!」


「また?」


 受付嬢。


 笑う。


「まだ何もしてないのに」


「オ゙ッ……オ゙ッ……!」


「そんなに何度も震えて」


 元童貞神父。


 答えられない。


 ただ。


「オ゙ッ……!」


 また。


 身体。


 跳ねる。


     *


 そして。


 受付嬢の方も。


 余裕。


 消える。


「……っ」


 自分の御守りも。


 複数。


 違う周期。


 震える。


「オホッ……!」


 一つ。


「オホォッ……!」


 二つ。


 重なる。


「オホッ、オホォッ……! ちょ、これ……奥まで響く……!」


 下腹の奥まで響くような振動に、受付嬢の脚がわずかに震える。


「オホォォッ……! こんなの……仕事で疲れてる時に使うもんじゃ……オホッ!」


 それでも。


 目の前を見る。


 拘束。


 目隠し。


 猿轡。


 普段は真面目な神父。


 今は。


「オ゙ッ……オ゙ッ……オ゙ッ……!」


 快感に震え続けている。


「……ヤバ」


 受付嬢。


 呼吸。


 さらに。


 乱れる。


「それ見てる方が……オホッ……! 来る……!」


     *


「もっと見せなさい」


 御守りの出力を少し上げる。


「オ゙ッ……!」


「そう」


「オ゙ッ、オ゙ッ、オ゙ッ……!」


「もっと」


 身体。


 痙攣。


「オ゙ッ……!」


「ご主人様に見せて」


「オ゙ッ……オ゙ッ……!」


 受付嬢自身も。


「オホッ……!」


 身体。


 震える。


「オホォッ……! ほんと……あなたがそんなになるから……!」


 元童貞神父。


 また。


 大きく。


 跳ねる。


「オ゙ッ……!」


「オホォォッ……!」


 二人。


 同時。


 震える。


     *


「ねえ」


 受付嬢。


 息。


 荒い。


「普段は神学だの、教義だの、理屈ばっかり言ってるくせに」


「……」


「今は何も言えない」


「ん……!」


「それどころか」


 また。


 御守り。


 震える。


「オ゙ッ……! オ゙ッ……!」


「ご主人様の前で、何度もこんなになってる」


 受付嬢。


 自分も。


「オホッ……! オホォッ……!」


 歯。


 食いしばる。


「ほんと……役立たず」


「……!」


「もし、それすらできなくなったら」


 耳元。


「お前に何が残るの?」


 元童貞神父。


 身体。


 強張る。


「説教?」


「……」


「神学?」


「……」


「真面目な顔?」


 受付嬢。


 笑う。


「そんなものだけで、ご主人様を満足させられる?」


「んんっ……!」


「無理よね」


     *


 かなり酷い。


 言葉だけなら。


 だが。


 二人とも。


 知っている。


 本気ではない。


 受付嬢は普段の彼を尊敬している。


 神官としての仕事も。


 人柄も。


 真面目さも。


 全部。


 知っている。


 だからこそ。


 遊びの中だけ。


 徹底的に。


 否定する。


「役立たず」


「……!」


「でも」


 身体。


 近づける。


「ご主人様は、その役立たずの子供が欲しいの」


 元童貞神父。


 動き。


 止まる。


「私を母親にして」


「……!」


「あなたの子を、私のお腹で育てさせて」


「んんっ……!」


 その瞬間。


 また。


 御守り。


 刺激。


 重なる。


「オ゙ッ……! オ゙ッ……! オ゙ッ……!」


「オホッ……! オホォォッ……!」


 受付嬢。


 もう。


 完全に。


 余裕。


 なし。


     *


「そう」


 受付嬢は正面から元童貞神父の身体へしがみつく。


「それでいい」


「オ゙ッ……!」


「ご主人様を孕ませろ」


「……!」


「子供が欲しいって言ってる女を」


 一拍。


「いつまで待たせる気?」


「オ゙ッ、オ゙ッ……!」


「オホッ……! そう……!」


 自分から身体を重ね。


 また。


 振動。


「オホォッ……! オホォォォッ……!」


 受付嬢の声。


 さらに。


 崩れる。


「オホッ……! オッホォッ……! あ、これ……また……!」


 元童貞神父。


「オ゙ッ……! オ゙ッ……!」


「オホォォッ……!」


     *


 長い夜だった。


 ただし、無茶だけはしない。


 一定時間ごとに御守りを止める。


 猿轡。


 外す。


 目隠しも少し上げる。


「大丈夫?」


「……はい」


「手、痺れてない?」


「大丈夫です」


「水」


「ありがとうございます」


「御守りの出力、下げる?」


「……このままで」


「変態」


「ご主人様に言われたくありません」


「何?」


「いえ」


 受付嬢。


 少し。


 笑う。


「まだ続けたい?」


「はい」


「子供、本当に欲しい?」


「はい」


「私を母親にしたい?」


「はい」


「よろしい」


 猿轡。


 戻る。


「じゃあ、また喋れなくなるわよ」


     *


 御守り。


 再起動。


「……!」


 一つ。


「んっ……!」


 二つ。


「オ゙ッ……!」


 三つ。


「オ゙ッ、オ゙ッ……!」


「早いわね」


 受付嬢。


 自分も。


「オホッ……!」


 震える。


「オホォッ……! またこれ……!」


 下腹。


 奥。


 響く。


「オホッ、オホッ……! オホォォッ……!」


 目の前。


 元童貞神父。


「オ゙ッ……オ゙ッ……!」


「そう」


「オ゙ッ……!」


「もっと震えろ」


「オ゙ッ……オ゙ッ……!」


「ご主人様に見せろ」


 受付嬢。


 自分も。


 限界。


「オホォォォォッ……!」


     *


 何度目か。


 受付嬢も。


 完全に疲れ。


 元童貞神父も。


 力。


 抜ける。


 それでも。


 元童貞神父が刺激に震えると。


「オ゙ッ……!」


 受付嬢。


 反応。


「オホッ……!」


 その姿を見るだけで。


「オホォッ……!」


 また。


 興奮。


 戻る。


「あなた……」


 息。


 荒い。


「ほんと、その痙攣するの……ズルい……!」


「ん……!」


「見てると、ご主人様までまた欲しくなる……オホッ……!」


     *


 最後の休憩。


 猿轡。


 外す。


「……ねえ」


「はい」


「今日、かなり酷いこと言ったけど」


「はい」


「嫌じゃなかった?」


「嫌ではありません」


「本当に?」


「はい」


 元童貞神父。


 少し。


 笑う。


「あなたが、私を罵倒する時ほど」


「何?」


「実際には私を信頼しているのを知っていますから」


「……」


「ですから平気です」


 受付嬢。


 黙る。


「そういうところ」


「はい?」


「ずるい」


「何がです?」


「ご主人様がせっかく、お前には何も残らないとか言ってるのに」


「かなり酷かったですよ」


「愛情読み取るな」


「無理です」


「どうして?」


「あなたですから」


     *


 受付嬢。


 顔。


 赤くなる。


「……黙れ」


「はい」


「今は猿轡なしでいい」


「分かりました」


 受付嬢。


 抱きつく。


「好き」


「私もです」


「子供欲しい」


「私も欲しいです」


「父親になってくれる?」


「はい」


「私を母親にしてくれる?」


「はい」


     *


 少し。


 静か。


 だった。


 でも。


「ねえ」


「はい」


「もう一回だけ」


「……まだするのですか?」


「御守り」


「そちらですか」


「ご主人様に口答え?」


「いえ」


「なら座りなさい」


     *


 翌朝。


 神殿。


 元童貞神父。


 来る。


 顔。


 かなり。


 眠そう。


 ギャル。


 見る。


「童貞神父、死にそうじゃん」


「もう童貞ではありません!」


「そこだけ元気」


「訂正はします!」


「昨日何してたの?」


「私生活です」


「受付のお姉さん?」


「……」


「図星」


「個人情報です!」


     *


 その頃。


 ギルド。


 受付のお姉さん。


 いつも通り。


「次の方、どうぞ。護衛依頼はこちら、討伐報告は二番窓口へお願いします」


 笑顔。


 完璧。


 仕事。


 早い。


 誰も。


 知らない。


 昨夜。


 この女が。


「オホッ……!」

「オホォッ……!」

「オホォォォッ……!」


 と。


 何度も声を上げながら。


 愛する男へ。


 子供が欲しいと。


 本気で頼んでいたことを。


     *


 昼休み。


 受付嬢。


 机の下。


 自分の腹。


 そっと。


 触る。


「……」


 まだ。


 何も。


 分からない。


 でも。


 少し。


 笑う。


     *


 数日後。


 神殿。


「ねえ」


 ギャル。


「何でしょう」


「最近、童貞神父、ちょっと機嫌よくない?」


「普通です」


「絶対なんかあった」


「普通です」


「受付のお姉さんと」


「普通です!」


「童貞神父」


「もう童貞ではありません!」


 その訂正だけは。


 以前より。


 ほんの少し。


 誇らしそうだった。

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