G
「やっと、朝か。」
長いようでとても短いような夜だった。さっきまで貪り食われていた四肢がそう言ってるように思う。
俺は、何故か夜はあんなにも元気だった、化け物たちは朝日が登るのと同時にピクリとも動かなくなってしまった。ただの肉の塊を。再生仕掛けている手でなぎ払った。
そして気になることが一つある、奴らのうちの1匹が最後にこう言い放ったのだ殺してくれと、何故言葉お話せるかなんてどうだっていい。
確か師匠はヘリに乗る前にこうも言っていたはずだ。あそこは昔人の集落があったり2226年の8月ごろに手段失踪があったていう事をヘリに乗ってダメになってしまう前の師匠に口すっぱく言われたことを覚えている、そして住民の代わりだと言わんばかりにあの化け物達が出てきたと言う事。
それはこう言うことも指す、それは俺と同じような目に遭わされた人間が何人もいたと言う事だ。
常人なら、死ぬまでの間あの痛みを途方もない時間耐えなければいけない。そんな状況を迎えた人間の考えることなんてたった一つだ、早く殺してくれただそれだけ。
そして口々にこう、そう奴らが言ったような殺してくれとそう言ったはずだ。
それを奴らは、自分たちの言葉のように使って嫌がる。
奴らは死にたがっている?何をとち狂ったんだ俺は、あいつらはただただ殺人を快楽のように楽しんでいるただの獣だ。
体が元に戻っている頃には、俺の心から憎しみと怒りが周りに溢れ出しそうになっていた。
感情を抑える練習は、難度もやってるはずなんだけど、こう言う我慢ができないことだって俺にはある。俺は人間だから他人でも他の誰かが死んだとかそう言うのを聴くと敏感になるのだろうが。奴らからすると害は人間であって他の誰でも無いのだろう、その証拠に俺以外の生物の近くを通っても昨日は見向きもしなかった。だからあの化け物の行動は自然の摂理とか言うやつなのだろう。それでも同族が痛めつけられたのだ、心が痛まないはずがない。
俺は憎しみを込めてピクリとも動かなくなった。肉塊の顔を1匹ずつ丁寧に丁寧に、ブチブチむしり取っていった。
一頻り全てちぎり終えると。さっきまで無かった疲労感と空腹感が両方重たい体にのしかかって来る。
昨日の晩飯と今日の朝飯はひっどいリアル鬼ごっこのせいで全然食ってないし気付けばもう昼だ。そりゃ嫌でも疲れるし腹も減る、痛みは全く感じないのにこういう時は素直になりやがる、不便な身体だよ。
しかし、ここら辺の食料と言っても。毒キノコしか無いんだよなぁー。別に食べれない事はないけど。触ったら皮膚が火傷したみたいになるし、腹は、食った瞬間に下しちゃうから、できれば食べるのは避けたいんだよなー。
何がジャングルは美食の楽園だよあの教本嘘しか書いてねぇじゃないか。見れば見るほど毒キノコしか無い。
ま、まぁー、毒キノコ以外あるっちゃ有るけど、ちょっとビジュアルがグロいんだよねー。
俺は、重力に全く争うことができずに腰地面に落としてしまった。
「もーーーー、どうすりゃいいんだよこれ。」
森中に俺の声が響き渡る。するとピョーンと俺の顔に、手のひらサイズの何かが飛びかかってくる。俺は恐る恐る。顔に張り付いてきた奴をそーと握りしめて、震える手を左手で押さえ付けて、閉じている目を無理やりこじ開ける。
あぁー、これこの黒い悪魔見ると台所思い出すんだよなー。だけど、だけどなジャングルは日常生活で出てくるもんが3倍になるとか聞くけど、これ初見だったら泣いてたよこれ。2ヶ月間の拷問の時口の中にこれぐらいのG入れられたな、もしかして、あの人ここまで取りにきてたのか。
こんな事までするて、あの人俺が泣かない時に師匠からどんな仕打ちを受けていたんだよ。
しかしこれをどう調理するかだ。魚ならまだしもGなんて捌いた事なんて一度もない。これどうやるんだよ。
や、やっぱ丸かじりだよねこれ火起こそうとしても木が湿っているせいで全然火がつかないし。
くっそ、グチグチ動いてやがる気持ち悪い。すまんこんな事でわ使いたく無かったが、相棒力を借りるぜ。
な、南無三!
ぶすりと顔を完璧に貫通したゴキブリは足をピクピクさせながら、俺の口の中に運ばれていった。




