悪魔
作戦を固め始めてから約1ヶ月が経った、自分の体で色々な実験をして作戦を立てた。あとは本番で決めるだけだ。
今回の作戦のきもになる爆弾を作っていこう。圧力鍋の中の外周りに釘などの金属を大量に入れ、その中心に火薬をパンパンになるくらいに入れ時限装置を取り付けると時限爆弾が完成する。作った時限式爆弾をリュックに慎重にしまい、背負って克馬といつも食事をしている食堂に向かう。
奴は、爆弾を使った奇襲でないと奴に傷の一つも付けれないだろう。そしてもう一つの秘策でも使わなければ。
なぜか昨日から奴を殺す事を後ろめたく思ってしまっている。心は前に進もうとしているのに、身体は前に向かず後退りをしそうになる。俺はあんな外道であっても、奴を殺すことをためらっているのだ。だが俺は奴を殺さなければならない、死にたくない。
「俺は生きるために、生きるめ奴を殺さなければならない。」
気づけば食堂は目の前まで来ていた、震える手を押さえリュックのチャックを開けて時限装置を5分にセットししっかりとチャックを締めドアを開ける、覚悟ならできた。
「やぁ、今日は遅いね、何かしてたのかい。」
克馬は、口に入ってあったご飯を飲み込んで喋りかけてきた、すぐに克馬の方へ向かいリュックを克馬の目の前に行く。
「なんだいそのリュック。」
克馬はリュックの方に向けて顎をクイっと動かす。
「ちょっと、作り物をしててな、後で見せてやるよ。」
克馬の正面にリュックを置き、厨房の方へ向かう。なぜだろうかさっきまでの、奴を殺すことをためらっていた心がなにもなかったかのように消えている。
バァアンと大きな破裂音がした厨房から、すぐに出て克馬の生死を確認する。
「いやぁー、焦った焦った君がこんなチープなやり方でやってくるとは、思わなかったよ。」
こいつ化け物かよ、どうやってもこいつには勝てないって言うのかよ。傷一ついいていない。
「なんで、さぁなー!!」
一瞬で間合いを詰められ、拳でラッシュを放ってくる。紙一重で全てかわし、周りに置いてあるイスや机などを投げつける。克馬の近くになった瞬間、投げものが全て吹っ飛んだ。銃を4発、発砲して対抗するが当たる直前で止まる、克馬は左手で振り払いこちらの方へ銃弾を飛ばしてくる、右肩と左膝に命中し、倒れ込んでしまう。
「ああ、どうしちゃったんだよ、急にこんなことして君らしくないよ。」
左手でナイフを作り、克馬の目に向かって投げつける。だが投げつけたナイフは簡単に止められ、俺の顔面目掛けて投げ返された。ギリギリかわせたが右耳が落ちた。
「あんたは、あんたは、龍二という男を覚えてるか。」
克馬は龍二という名前を聞いた瞬間、額に血管が浮き上がった。あれだけ、硬い覚悟を決めたというのに、後悔してしまうほどの威圧感がある。
「なるほどねぇ〜、またあいつか、あれだけ釘を刺したというのに、君をすぐ殺してやつの家族を皆殺しにする。」
ダメージは全て治ったが、どうする。もう後には引けない状況になってしまった、龍二の名前を出したのは安易すぎた。
「おい、最後くらい質問させろ、あんたの目的はなんなんだ。」
そう問うと、あの嫌悪してしまう不気味な笑顔になっった。
「完璧になるためだよ、そのためには君の再生能力が必要なんだ、だから君を殺さなければならないんだ。」
克馬の口がどんどんつり上がっていき笑みの不気味さがどんどん増していく、両手を広げて高笑いをしだす。
「いや、龍二の能力はもったいなかったなー、能力を使う代償として寿命を使わなくてもよかったら、僕のそばにずっと置いていたのに、もったいない。ああーでも殺して能力をもらっちゃってたかな。」
なんだこの気持ちは今まで感じたこととのないこの感情、こいつは悪魔だ。
「なんだい、君怒ってるのかい?」
「近衛克馬ーー!!貴様は、必ず殺す!」
怒りのあまり、反射的に反応してしまった。怒りを吐き出しても、どんどん怒りが増していく。
「できないと思うけどね、まあせいぜい足掻いてくれよ。」
いつもの見下した態度でそう答えてくる。深く深呼吸をし怒りを抑え、こいつを殺すことに集中する。
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