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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第4章 異世界の学校
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似た雰囲気の彼女

「じゃあ、改めて自己紹介するね。アレナです。よろしくね!」


「スーミル……で、すッ!」


俺の前の席の子、焦茶色の長いストレートな髪に朱色の瞳を持つ、アレナ。

アレナの友達で、頬を真っ赤に染めて彼女の後ろに隠れているのが、青紫色の髪を持つ、スーミル。


そして3人目。

漆黒の髪に黒い瞳。

長い髪が左目を隠し禍々しいオーラを放つ子へ、俺らの視線は移る。



「……えぇっとね、この子はサナちゃん。ちょっと変わってるけど、悪い子じゃないよ。」



少しだけ困ったような笑みを浮かべ、本人の代わりにアレナが紹介してくれた。



「えぇっと、私は<火魔術>と<水魔術>。スーミルは<土魔術>。サナちゃんは<風魔術>と、あと<土魔術>が少し出来るんだっけ?」


アレナがサナに確認するが、彼女はずっと床を見つめたまま微動だにしない。




「アハハ。悪い子じゃないんだけどね?」


乾いた笑いの後、苦笑いを浮かべたアレナ。

突如、サナがバッと頭を動かしてそんなアレナを見つめる。



「もー。怒らないでよ、サナちゃん。」


今度は可笑しそうにクスクスと笑うアレナが、やっぱり雛菊に似ている気がした。







「で?ユウマくん達の使える魔術は?」


拗ねたらしい、また床を見つめ始めたサナから俺らに、視線を戻したアレナが聞いてくる。




「俺は一応 <火魔術> <水魔術> <土魔術> <風魔術> だな。」


「わ、私は<水魔術>だよ。」


「わ、わ、私も<水魔術>で、す。」



美代と雛菊も、それぞれ答える。


……って、アレ?

美代は<水魔術>と<空間魔術>、雛菊が<小魔術>じゃなかったか?


――うん。ま、どうでもいいか。






その後は新学年初日の為、的に向かって各々の魔術を打つだけだった。

俺が4属性の魔術を使うことにアレナを含む周りに驚かれたが、俺的には雛菊が【水球】を打っていた方が驚いた。






その後の授業も新学年初日の為、内容は大抵が前学年の復習。

そんなこんなで学校一日目は終了した。










----------



「<小魔術>は異端なんだよ。」


夕方。『家』に帰ってきた途端、雛菊が言う。




「うん?」


「<空間魔術>はまぁグレーだけど、<時間魔術>と<時空魔術>も異端なんだよ。」


「だから、麻美花ちゃんは<水魔術>が使える()()なんです。」


「うーん?何で異端なんだ?」


「……<小魔術>は詠唱が無いから。だから無限の可能性を秘めてる。原子を弄れば錬金術だってできるんだよ。目に見えない程小さなものを扱う魔術だから。」


「へぇ。すごいな。」


精々、氷ができるくらいだと思っていたんだが……。

――でもそうか。よく考えてみれば他にも用途があるんだろう。


そういえば、雛菊の弓は<小魔術>で色を抜いて目に見えなくしているんだっけ。



「でも無限の可能性を秘めているからこそ、昔の過ち――国が亡びた悲劇を繰り返す可能性があるって、昔の人は怯えたんだよ。」


「だからは<小魔術>異端。脳みそに入れられたチップが、この国の人達をそう洗脳しているんです。」


「うん。だから――――」



雛菊が俺の前にピョコンと立つ。






「ゆうまも<小魔術>使って、氷を作っちゃダメだよ?」



真っ黒な長い髪を揺らし、雛菊は微笑んだ。

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