表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第2章(上) 悪夢
49/154

秘密の力

モノ隠し。


その対象となり、すぐに飽きられた人間が2人いる。


一人は雛菊麻美花。



もう一人は、








アサマこと斎藤優麻(ゆうま)


確か、高1の秋に転校してきたやつで、何の偶然かオレ“斎藤優馬”と1字違い。


其故(それゆえ)、2人を区別するためになぜか『馬が()→ウママ→ウーマ』と『麻が()→アサマ』というあだ名ができたのだが、やはりウーマは呼びにくいらしく1週間ほどで消えて「斎藤ー」に戻り、アサマだけが残った。




―――――――話を戻そう。


オレらが高1の時の秋から冬にかけて流行った遊び、それが“モノ隠し”。

“モノ隠し”の標的にされる期間は大抵、1、2週間だ。長くても3週間程。


そのはずが、(わず)か2日―――いや、1日半で終わったのが雛菊麻美花。


なぜなら、彼女はどこに隠しても、なんとほとんど1発で見つけ出してしまうからだ。

棚の上に置かれている段ボールの中、戸棚の奥、掃除ロッカー。

どこに隠しても即見つけてしまう。まるで、隠す場所の書かれた台本でもあるかのように。


そして、こちらとしてもそれでは面白くないからと頑張るが、遂にはめんどくさくなり標的を変えた。


そして、次の対象がアサマだった。


アサマの記録はなんと、たったの10分。


雛菊のすぐ後だということもあったのだろう。


アサマのモノはこれまでの中で一番難しいはずの場所に隠したのだが、こちらもまた、そこにあるのが当たり前という風にあっさりと見つけてしまったため、即、標的は別の人へと移った。





偶然という可能性もあるだろう。

しかし、偶然というのはそう何度も起きるものではない。


現に、雛菊は7回中6回を1発で見つけてみせた。

惜しくも5回目の1発目は外してしまったが、次の2発目では見事見つけることができた。


遂に限界か?と6回目を(けしか)けるもあっさりと見つかり、マグレだ!とばかりに7回目の挑戦状を叩きつけるが再度1発で見つけてしまうものだから、5回目のときの方がマグレに思えてきてとうとうこっちが諦めてしまった。




----------



「1回って・・・いつ、教えてもらったんだ?」


恐らく5回目のときだと思うが、何となく聞いてみる。


「えっと・・・、シャーペンのとき・・・。5回目の・・・。」


やはりそうか。


―――しかし、外れた後から見つけ出すまでそのときの雛菊はそんな素振りは全く見せなかった。

ましてや、アサマに近づくどころか喋ったところすら誰も見ていない。

もちろん“こっそり”なんて無理だ。

標的はクラス内全員の注目の的であるため、そんなことをしたら1発でわかる。

一体、どうやって・・・。

疑問に思って聞いてみた。



「え・・・っと・・・・・・、私ね、d・・・・・・・・・「え?」」


雛菊は急に固まり、疑問の声を上げる。

美代も同時に声を上げ、雛菊とハモった。



「えっ!えっ!え?どうしよう、どうしよう。」

「うわわわわっ。何で、何で?」


そして2人してテンパり出した。


「オーーイ。大丈夫かー?」


「あわわわ。どうしよう、ゆうま。」

「うわわわ。どうする?どうすればいい?」



いやまず、何が起こってるかオレにはわからないから。うん。



「え?ゆうま、聞こえなかった?」

「え?麻美花ちゃん聞こえたの?」

「うん。聞こえたよ。」

「え!?なんで?なんで聞こえたの?え?」

「え?」


「あのー・・・。」


「あ。」

「うッ。」


美代は雛菊の後ろに隠れ、雛菊は赤面して俯いた。


「・・・・・・とりあえず助けに行こ?」


雛菊がポソリと呟き、美代は微かに頷いた。




オレには、何が何だかさっぱりわからない。


次回はまだ未定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ