終わりの時
それからの日々はあまり特筆することはない。
ただ単に、魔術と魔法の練習をして、
うまい飯食って、
たまに、ヴィロに剣術やらを教わって。
ただそれだけの、日々だった。
相変わらず、雛菊の態度にイラつき、鬱陶しいと感じることはある。
だが、彼女の作る飯はうまい。
プロの料理人とまではいかないだろうが、主婦としては完璧だと思う。
しかも彼女は料理だけでなく、洗濯や掃除等々、家事全般もこなす。
双子も少しは手伝っているようだが、雛菊の足手まといになっているような気がしないでもない。
料理は一瞬にして有害物質化するし、洗濯は干す際に汚してしまい、二度手間。
掃除に至っては、『面倒くさい』の一言で綺麗になる。(雛菊が一人でせっせと綺麗にする。)
居候のくせに俺と同様、役立たず。(行き来が面倒くさいと、こっちに来て1週間程で住み着いた。)
………いや、同じく足手まといの俺が何もしない分、雛菊の仕事は楽になっているんじゃないかなー?と……。
金にも困っていない。
雛菊が魔力のタンク『カタン』を、街へ買い物に行くついでに売り捌いてきてくれる。
おまけに、街へは出掛けないオレに金の使い道は1本たりとも無い。
よって、何不自由なく暮らしていくことができた。
………できた。
………………た!
過去形だ。
過去形なのだ。
そう。
マッタリとした生活は、遂に終わりを迎えてしまった。
いつの間にか30話目!!
ようやく第1章終わり。((え。




