特別番外編・竹取の3匹の子豚《改編》68
僕は魔日神さんと別れた後に何事も無く散歩に戻ろうとしたら……
※ヒカリ視点※
※森の中※
僕は魔日神さんと別れた後に何事も無く散歩に戻ろうとしたら、フッとある気配がした。
「!」
この気配は…
まずいな…
あちら方の身内を放置は、後味が悪いし…
軽く息を吐いて、
やれやれ、僕は本当は関わりたくないけど…
冷静な顔で近くの獣道を歩き出した。
因みにいつもなら、直ぐにゲートを使用して移動するが、今回は使えない理由があった。
※数分後※
茂みのガサゴソと音と声が聞こえて、
「デコデコ(この茂みにも居ないぞ!)」
「デコデコ(ええい! 何処に行った!)」
「デコデコ(次の茂みも探すぞ!)」
「デコデコ(イエッサー!)」
そこには、リーナさんと一緒にいた軍警察のデコ族の二人が、茂みの近くで一人は指示を出して、もう一人は敬礼をしていた。
そこに近くに僕は声をかけて、
「君達、その場でストップだよ。」
「!!」
「!?」
「そのまま動かないでね。」
2人のデコ族は驚きの顔になった。
不思議な顔で振り向いて、
「デコデコ(この声は?)」
「デコデコ(え? まさか?)」
「デコデコ(恩人殿!?)(同時)」
同時に僕を見て驚きの顔で、マジマジと僕を見ていた。
「デコデコ(なんで? こちらにいるんですか?)」
「デコデコ(先程、帰られた筈では?)」
「先程、女神教と取引が決まって、るみ子さんに確認する事もあり、こちらに友達と戻っただよ。」
質問されて僕は答えた。
「デコデコ(な…なるほど…)」
「デコデコ(自分も理解が出来ました。)」
2人のデコ族は納得した顔をした。
一応、僕は確認する為に、
「何をしてるの?」
「デコデコ(ここは…自分が答えます。)」
「デコデコ(自分は、お店の近くを巡回中に怪しげな気配を森の方から感知して、茂みがガサゴソと少し奥で揺れたので、近くに居ました曹長殿に相談しまして、念の為に出来る範囲で調査が必要だと曹長殿が判断したので、自分と曹長殿で確認をしてました。)」
直ぐにハッキリと細かな説明を一人のデコ族が答えてくれた。
言葉の意味から、僕は状況を把握した。
「なるほど…」
「まだ、それは見つかって無いだね?」
「デコデコ(はい、そのとおりであります。)」
「デコデコ(面目無いです…)」
僕は確認して、二人のデコ族は顔を下を向けた。
しかし僕としては、
「なら、良かった。」
「今のところは、被害はなくて、本当に良かった。」
その言葉を聞いて、
「デコデコ(え? それは?)」
「デコデコ(どう言うことですか?)」
目をパチパチして意味が解らず首を傾げて、二人のデコ族は頭に幾つもの「?」を浮かべていた。
そこに気配を消して、
「何も無いのは幸いね。」
「あ、シオンさん」
「そうですね。」
「このデコ族はアレに見つからなかったのは、本当に運が良かったわ。」
腕を組んでシオンさんが僕の後ろに立っていた。
「あ、シオンさんも知ってるだ?」
「そりゃ、当然よ。」
「アレは……昔から、有名よ。」
当たり前の顔をしていた。
冷静な顔でシオンさんは、
「まあ、ヒカリがこの森で散歩してるから、私は心配で来たのもあるけど…」
「心配してくれて、ありがとう」
「この程度の事は、ヒカリの親友として、なりよりも親衛隊としても当然よ!」
素直に僕はお礼を言うと、頰を少しだけ赤らめてシオンさん照れくさそう言った。
[本当は…親友じゃなくて、恋人と言いたいけど…]
多分、僕に否定されると思ってシオンさんは言わなかった。
直ぐに鋭い視線で、シオンさんは右側の方の奥の茂み見て、
「一応、確認するけど………これから、どうするの?」
「まあ……僕は個人的には、出来れば関わりたくないけどね。」
「それは……そうなのよね。」
「確かに関わりたくないのは、私もそこは同意ね。」
これは、僕とシオンさんの本音だった。
「生涯で、一度するかのレベルだし…」
「本来は遭うことは無いけど…」
「確かにね。」
この会話でも話についていけず、デコ族の二人は全く理解が出来ずにいた。
シオンさんは僕の方を見て、
「流石にアレを放置は……このままだと危険よね?」
「勿論だけど、おそらくアレは今は寝てるみたいだけど、流石に知ったら『はい、そうですか。』と、放置はしないよ。」
「放置の方が後々に被害が出るかもしれないし……」
「そうね。」
既に状況をシオンさんは、理解しており質問されて、僕は言葉を返した。
「アレを見つけたら……本当に面倒ね。」
やれやれとポーズでシオンさんは面倒な顔をしていた。
「ところで、ヒカリのお店の方には、アレは行く可能性は無いのね?」
「ああ、問題はないよ。」
「本当に大丈夫なのかしら?」
「そこは、大丈夫だよ。」
シオンさんに念入りに確認されて、理由を僕は説明する事にして、
「そもそも、お店よりも向こう側が今回の話の範囲だから、こちら側の森は『迷いの樹海』だから、最悪はこの森で迷ったら出れないし、こっち森の方は今回の本来は話では無い筈だったから、こっちは人も来ないしね。」
「へえ、ここは樹海なんだ…」
興味深い顔をシオンさんはして、
「念の為、お店よりも向こう側には、女神イヴのお得意の結界で、アレも向こう側には行けないからね。」
「なるほど…女神イヴ様の十八番の『聖なる結界』ね。」
「そうそう」
「それなら、安心ね。」
そう僕はこたえると、直ぐにシオンさんはジト目になって僕を見てきた。
「ところで、ヒカリはここを散歩しても大丈夫だったのかしら?」
「へ!」
突然、空気が変わった気がした。
「私としては、とっても樹海は危険だと思うけどな〜?」
「え!」
「まだ入口の付近だし、この森には奥に行かなければ……大丈夫だよ。」
「ふ~ん、なるほど」
凄く嫌な予感がして僕は言うと、シオンさんは冷静な顔になった。
[全く…無自覚でヒカリは無防備よね。]
[これは、色々とダメよね!]
※※※
直ぐに念話でシオンさんは、
『今回の件が終わった後で、ヒカリは私がしっかりとお仕置き確定よ!』
『え!?』
『な、なんで!?』
これには僕は驚きの顔になった。
『これは、当然よ。』
『そもそも樹海なら、ヒカリは事前に私とリーナにしっかりと説明をする義務があると思うし、ヒカリ私達に何も報告を怠って、何もしなかったからよ。』
『これは、軍の言う事前の報告義務違反よ。』
『そして、そのままヒカリは、普通に散歩に行くし、これは親衛隊として……恋び…いえ、友達として見過ごす事が出来ない案件よ!』
『…………これは……過保護過ぎるよ!』
真剣な念話してシオンさんは何かを言い直して、流石にツッコミを僕は入れた。
『そう、過保護と思うんだ。』
『なら、無自覚のヒカリからは、反省してないわね。お仕置きは10倍ね♪』
ニッコリとシオンさんは僕を見ていた。
「⁉」
10倍⁉
生き生きした顔でシオンさんは、
『アレの駆除が終わったら、凄く楽しみね♪』
『そんな〜!』
暗い顔で僕はがっくりした。
※※※
僕とシオンさんのやり取りに関わらず、デコ族の二人は、
「デコデコ(え! ここは……まさかの樹海なのか⁉ こ、こわ⁉)」
「デコデコ(奥に行かなくて、本当に良かった…………)」
「デコデコ(絶対に帰れず遭難して、仲間に捜索の救助で発見されて、少尉殿にガチギレで本気で叱られる未来しか、俺には想像が出来んし、本当に色々と危なー!)」
「デコデコ(自分も奥に行って無くて、本当に…良かった。樹海なら帰る自信が有りません……)」
「デコデコ(以前にデコ族の里の樹海でも迷いましたので……)」
二人のデコ族は冷や汗を流した。
続く
いつも読んでくださりありがとうございます。
また読んでくださりますと幸いです。
次回は…仕事のシフト的に2月18日の頃の予定です。




