また、寝ている
暫く、日が開いて、病院へ行くと、充希の親戚らしき人達が来ていた。彼らが帰った後、充希の両親と話した。夜に家に帰ろうとすることがあったらしい。病院生活は応えるんだろう。
充希は寝ていた病気の所為か痛み止めの所為か、顔に黄疸が出来ていてやつれていた。
充希の両親とすれ違いに奈央が来た。
丁度、充希が起きる。のどが渇いてきた。
「何か飲み物買ってこようかな」
「じゃあみんなで行かない?」
一階の自販機に行く。四階にも自販機はあるが、種類は少ない。
二人はパッと決めたが、充希は自販機の前で悩んでいた。
「炭酸の、コーヒーって、なかった、っけ?」
「えー、そんなのあるの?」
スマホで調べてみた。
「あー、なんか前はあったらしいけど、今はないっぽい。不評だったみたいだし」
仮に売っていたとしても、ここにあるとは限らないけど。
「そう、なんだ」
充希はまた悩んでから、微糖を選んだ。凄く残念そうな声色を聞いて、買ってあげられたらと思った。
病室に戻って暫くして、充希はまた眠ってしまった。最近の充希は良く寝ている。準備をしているのかもしれない。
その日は解散となった。






