20才の男子とじいじの連絡
ブーブーブー
「っ!ぶーぶーうるさいなぁ」
寝ていた水瀬澪央は、スマホの着信画面を見た
じいじから着信だ。「後でいっか。」
また、寝る。
昨晩は、金曜日で、
「女子の皆さんが澪央指名なんだよ!頼む!!だから、来て!!」
と友人のサークルの飲み会に
強引に連れていかれた。
知らない女子の皆様に、ベタベタされたあげく
連絡先を交換しようと、しつこくされて
「帰りたい」と言っても、引き留められて
帰れなかった。
友人が酔い潰れたのをきっかけに
帰宅したけど、朝5時だった。で今朝9時。
メッセージアプリの通知も沢山きていたけど
知らん。寝る。
水瀬澪央20才。3日前に、20才になった
健全な男子。身長182cm
黒髪。ピアスは控えめで
何より、顔が抜群に良かった。
よく、モデルになれば?とか
アイドルになれば?とか
俳優なんてどう?とか
言われるけど、全く興味はなかった。
そんな事より、
時々友人たちとキャンプに出掛けたり
宅飲みしてうだうだする方が楽しくて
良かった。
その日が楽しければいいし、
モテたところで、面倒事が増える。
誰かと付き合っても、責められてばっかり
だし、相手に本気になれなくてそれが
態度に出るんだろう。で、揉める
めんどくさい。
それにしても…
じいじからの着信がしつこい。
仕方なく、応答をタップ
『澪央、昼からでもじいじのウチに来なさい
澪央が20才になったら渡すつもりの
プレゼントがあるんだ。』
プレゼント?何だろう。
行くだけ行くか。
「じいじ、昼そっちで食べてもいい?」
『おぅ、ばあばに伝える。気をつけてきなさい。待ってるから』
まだ、澪央はポヤポヤしていたけど
とにかく、20才のプレゼントやらを
もらいに、出掛ける支度をした。




