17:サーフボードは、サーフボード。
「ここだ」
ディヴァルダ聖山は、標高は結構あると思う。何メートルとかは分からないけども。
ただ、思ったよりも勾配は緩やかで、中腹は丘みたいになっているところが多い。その中腹の数カ所に聖なる木というものが生えているらしい。
「小屋の横に生えているものもそうだ」
小屋の横に木なんてあったっけな、とか思ってごめんなさい。何を見ていたのかと言うと…………リオが帯剣した姿カッコイイなとか、目隠しを外で見ると更に怪しいなとか、そんなしょうもないことばかり考えていた。
「ほへぇ! 大きい!」
「ん。この木には魔獣が近づかない」
つまり、埋葬した遺体を荒らされないようにしてくれているのか。リオって本当に優しいなぁ。
リオは優しくないと言うけれど、見えないのに知らない人なのに遺体を触って運んだり、埋葬してあげる人って少ないと思う。
「そうかな?」
「そうです!」
「ん」
なんとなく、リオが照れ笑いしているように感じた。
膝下くらいの四角い日本風の墓石のようなものが地面に刺さっていた。それがお墓らしい。
一人一人にちゃんとあるんだとか。
お墓に手を合わせたけれど、何も考えられなかった。ただ、安らかにお眠りください、とだけ伝えた。
「このあとはどうするんですか?」
「拾ったものを小屋の裏の倉庫に持っていく。そこで保管しているものも見て欲しい」
「はい」
倉庫は小屋の裏側にあった。大きさは小屋の半分くらい。結構広い。
その中は色々なガラクタや見慣れたものであふれ返っていた。
「わ……お年寄り用の杖がいっぱい」
「やっぱり、ご年配用の杖か…………」
なんとなくそんな気がして、倉庫に置きっぱなしだったらしい。
「サーフボードだ……」
「サーフボード?」
サーフィン、ないらしい。
え? サーフィンってどうやって説明すればいいの? 乗ったことないんだけど? そもそも、乗るでいいの? もう、そこからわからない。
とりあえずゴミと断定できたものを倉庫の端に集めていき、リオが使い方などを説明してほしいものを中央に集めた。
「じゃあ、先ずはサーフボードからね――――」




