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強敵現る

総合評価200突破しました( ^ω^ )!


これからも応援よろしくお願いします(^人^)

 俺は、闘技場において連勝を重ね、現在は29連勝となっている。


 そんな俺の前に、30勝負目の対戦相手が姿を現わす。


「私の相手は、お前か?」

 金髪のロングヘアを靡かせて、鋭い眼光で俺を見据える美女。


「ああ。」

 コイツは、今迄の奴らとは格が違うな。


「私は、アネモネ。」

「俺は、クラウドだ。」

 相手が名乗りを上げたことから、俺も名乗る。


 それ以上の会話は不要と、俺とアネモネは互いに剣を構える。


「最初から全力で行かせてもらう! 『サンダーバースト』!」

 アナウンスによる開始と共に、俺は強化魔法を発動した。


 俺はこれまでの試合で、一度もサンダーバーストは使用していない。


 だが目の前のアネモネは、俺が全力でやっても勝てるかどうかだろう。


 アネモネからの構えや剣気から、俺はそれを感じ取った。


「ならば、私も全力で応えよう。『ウインドバースト』!」

 アネモネの身体の周りには、風が巻き起こる。


 俺以外で、魔法を身体に纏う奴を始めて見たな。


 俺は、アネモネへと斬り掛かる。


 俺は幾度と無く斬り付けるが、アネモネはその全てを剣で防いだり、体捌きで回避する。


「中々やるではないか。こちらからも行くぞ!」

 俺の剣は弾き飛ばされ、攻防が逆転する。


 アネモネの剣は、一撃一撃が素早く、俺の身体に少しずつ傷付けて行く。


 堪らず、バックステップで距離を開けようとするが、アネモネは俺から離れることなく、間合いを詰める。


「くっ!?」

 俺は、バックステップで重心が下がったところを、更に追撃された為、アネモネの攻撃を防ぐにも態勢が悪かった。


「穿て! 『ウインドソード』!」

 俺は、何とか剣の腹をでアネモネの剣を防いだ。


 しかし、アネモネの刺突は、剣尖から突風が巻き起こり、俺を吹き飛ばした。


「くぅ。」

「早く立て。それが貴様の全力か?」

 吹き飛んで倒れているクラウドへ、追撃することなく、剣を構えるアネモネ。


「追撃して来なかったのは、余裕からか?」

「倒れている者に攻撃するなど、私の意に反する。」

 正々堂々と戦いたいってことか。


「成る程。……絶対倒してやる!」

「来い。」


 俺はアネモネに対して、手を翳す。


「『サンダーブレット』!」

「 チッ!?」

 俺の電撃がアネモネを襲うが、アネモネは高速で移動して的を絞らせない。


「飛び道具とは小癪な。」

「別に剣だけで戦うルールじゃないだろ?」

 俺の言葉に、アネモネは急に動きを止めた。


 動きを止めたアネモネに迫る電撃。


「そうか。ならば私も使わせて貰おう。『ストーム』!」

 アネモネが電撃に向けて翳し、突風を発生させる。


 俺の放ったサンダーブレットが、アネモネのストームによって搔き消された。


 剣の腕だけじゃなく、魔法の腕も俺より上ってことかよ。


「これならどうだ! 『ブルージェット』!」

 俺は地面に剣を突き刺し、魔剣技を発動する。


 地面から青光りした稲妻が走り、アネモネを捉える。


「ぐっ!?」

 アネモネにダメージを与えた、青い稲妻は天へと駆け上ると消えていった。


 俺は、その隙にアネモネへと間合いを詰める。


 この隙を逃す訳には行かない!


「これが俺の全力だ! 『サンダァーースラァーッシュ』!」

「させるか! 『ストームセイバー』!」

 俺の剣とアネモネの剣がぶつかり合い、辺りには強風と稲妻が迸る。


 勝負は拮抗するかに見えたが、俺の魔力が底をつき、サンダーバーストが解除されてしまった。


「しまっ!?」

「もらった!!」

 サンダーバーストの上乗せ分のステータスが無くなり、アネモネの剣によって、俺は吹き飛ばされた。


 lose


「……俺の負けか。」

 全力を出して負けちまった。


「いい勝負だった。また勝負しよう。」

 アネモネの差し出す手を握り返し、俺は立ち上がった。


 パチパチパチパチパチパチパチパチ


 いきなり、音が鳴り響く。

 観客席に目を向けると、全員が立ち上がってクラウドとアネモネに拍手を送っていた。


 スタンディングオベーションなんて、人生で初めてだよ。


「凄かったぞ!」

「いい試合だった!」

「凄えなお前!」

「俺らのパーティーに入ってくれ!」

「お前の所為で、賭けに負けただろーー!」

 何やら、野次も飛んでいたようだが、気にしないでおこう。



 俺の連勝がアネモネによりストップされ、俺は特設ステージから出た。


「お疲れさん。いい勝負だったな。」

「もっと強くならないと、アネモネには勝てないな。」

 俺は、ヴァンからの労いの言葉を受け取る。


 恐らく、アネモネは30レベル代の後半なのだろう。


「初めまして。クラウドさんですよね?」

 俺に声を掛けて来たのは、黒髪短髪の眼鏡を掛けたプレイヤーだ。


「そうだが。君は?」

「メガネくんです。」

 これが俺とメガネくんとの出会いである。

おまけは、一回休みます(>人<;)

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