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みんなへのお返し〜第二弾〜

おはようございます(╹◡╹)ノ

昨日は、多くのブクマという名の支援魔法をありがとうございます(^ω^)


今回のおまけは、まだ出来てないので、お昼を目処に更新予定ですm(_ _)m

今日は何の日コーナーは、ちょっとネタになる日が無かったので、通常のおまけ予定です(>人<;)

 現在、俺の隣には冒険者ギルドの美人受付嬢である、プルクラさんがいる。


 何故こうなったかと言うと……。


「なら、今からデートしましょう。」

「はい?」

 今からデート? え? デート!?


 俺の理解が追い付かなかったのは、仕方の無いことだろう。


 いきなり、「デートしましょう」と言われて、直ぐに反応出来る奴なんて、いるとは思えない。


「ですから、私とデートして下さい。」

「で、デートですか? それがお願いですか?」

 それだと、俺はレベル上げの方法を教えて貰っておいて、更にデートまでしてもらえるなんて、得でしかないのですが?


「はい。私とじゃ、嫌、ですか?」

「滅相も無い!? 喜んで!」

 と言う流れになり、現在に至った訳である。


 周りにいるプレイヤーからの視線は、驚愕半分、殺気半分と言った感じだ。


「えっと、何処に行きましょうか?」

 いきなりデートすることになった俺には、プルクラさんを何処に連れて行けばいいのか、全く分からなかった。


「買い物に付き合って下さい。」

 そう言われて、プルクラさんに連れて来られたのは、俺達がネクストに着いて、温泉に入るための水着を選んだ店だった。


「こ、ここ、ですか?」

「クラウド様に、私の水着を選んで貰おうと思いまして。私もこの街に来たばかりなので、水着を持っていませんので。」

 な、何とも、責任重大なミッションが課せられたぞ!?


 プルクラさんはスタイル抜群のため、その身体を隠しては、勿体無い!


 俺は、店内に数ある水着の中から、プルクラさんに似合う一着を選び出す為に、とてつもない集中力を発揮する。


「コレだ!」

 俺が手に取ったのは、黒色のブラジリアンビキニだ。


 トップ、ボトム、共に小さい布地で作られたビキニタイプの水着である。


 要は、マイクロビキニだな。


 セクシーさを前面に出したカットのため、露出度の高い。


「こ、これですか!?」

 プルクラさんは、俺が手渡したブラジリアンビキニを受け取り、動揺していた。


「プルクラさんに、ピッタリだと思います。」

「そ、そうですか? じゃぁ、クラウド様に選んでいただいたので、試着してみますね。」

 プルクラさんが試着室に入って行く。


「……これって、こんなに小さいの? は、恥ずかしい。」

 試着室内では、プルクラが感想を洩らすが、店内の音楽や他の客の声で、クラウドの耳に届くことは無かった。


 試着室のカーテンが少し開き、プルクラさんの顔だけがひょっこり出て来た。


「えっと、着てはみたんですけど、その、は、恥ずかしいです。」

 プルクラさんは、顔を赤くして姿を晒そうとはしない。


「そ、そうですよね!? す、すいません。俺がそんなの選んじゃったから。」

 似合うと思ったけど、残念だな。


「い、いえ。クラウド様は、こういうのが好きなんですか?」

「そうですね。プルクラさんに、とても似合うと思ったんですけど。」

「わ、分かりました。」

 シャッと、カーテンが開かれ、プルクラさんのブラジリアンビキニ姿が露わになる。


 こ、これは凄い破壊力だ。

 パワードリッチの攻撃なんて、比べ物にならないな。


 プルクラさんがカーテンを開けた瞬間に、店内に居た男性達から歓声が上がった。


 な、なんだコイツら!? あっ!? エアストのギルドに居たプルクラさんファンクラブの奴らだ。


「ど、どうでしょうか?」

「とっても似合ってます。見惚れちゃいますよ。」

「ありがとうございます。」

 プルクラさんは、照れている所為か、小声で答える。


 プルクラさんのブラジリアンビキニについては、俺が代金を支払いプレゼントした。


「ありがとうございますクラウド様。」

「いえいえ。」

 本当に、プルクラさんの水着姿は綺麗だったな。


「それでは、一緒にお風呂に行きましょうか?」

 な、なんですとーー!?


「断じて認めんぞ!」

「へ?」

 このタイミングで、プルクラさんのお父さんである、レセプションが乱入して来た。


「何故ここに?」

「娘のいるところが、俺の居場所だ!」

 なんて親バカなんだ!? 性質(たち)の悪いストーカーじゃないか!


「お父さん、私はいつまでも子供じゃないんだから!」

「いいや! 俺からしたらお前はずっと子供なんだよ!」

 ……確かにそうかも知れないけど。


「お父さんの分からず屋!」

「俺の許可なく、娘をデートに誘うとは! 絶対に許さん! 決闘だ!」

 また!? だが、前回は負けてるし、少しは俺も強くなっている。


 リベンジしてやる。


 などと俺は意気込んでいたのだが。


「あっ!? お母さん!?」

 プルクラさんが、レセプションの背後を指差し、声を上げる。


「な、なんだと!? くっ! 今日は勘弁してやろう。」

 レセプションは、脱兎の如く逃げ出した。


「な、なんだったんだ?」

「お父さんは、お母さんが苦手なんですよ。」

 良く、夫婦生活が続いているもんだ。


「で、プルクラさんのお母さんってどの人ですか?」

「いませんよ。嘘ですもん。」

「私のデートを邪魔した罰です。」

 小悪魔だ。やっぱりプルクラさんは、怒らせてはいけない人だ。


 レセプションの登場により、お風呂の話は流れてしまい、そのまま買い物を継続することになった。


 そして、露店のアクセサリー屋の前で、俺達は足を止める。


「このネックレス可愛い。」

「綺麗な人だねぇ。とても良く似合うと思うよ。」

 露店の男は、プルクラさんに声を掛けた後に、俺に目を向ける。


「どうですかお兄さん? 綺麗な彼女へのプレゼントに。」

 確かに、プルクラさんに似合いそうなネックレスだ。


「そうだな。プルクラさん、俺からプレゼントさせて下さい。」

「良いんですか?」

 俺は、代金を露店の男へ支払い、ネックレスをプルクラさんへ掛けてあげた。


「うん。良く似合ってます。」

「クラウド様、ありがとうございます。」

「お兄さん、そのネックレスはペアの商品何だけど、どうしますか?」

「い、いや。」

 買えないことはないが……。


「私と一緒じゃ嫌ですか?」

「買います。」

 プルクラさんって、本当にNPCなのか? 他のNPCより言動が人間味過ぎるんだが?


「お揃いになりましたね。」

「そうですね。」

 俺とプルクラさんは、お揃いのネックレスを身につけてデートを継続し、食後にプルクラさんがギルドに呼び戻されたため、解散したのだった。





 今日は仕事明けであり、俺は大野さんことスノウを連れて、警察署の近場にある有名ケーキ店に来ている。


「なぜ、日影もいるんだ?」

 誘った記憶は無いんだが、何故か日影が付いて来ていた。


「だって、ケーキを係長が奢ってくれるって聞いたんだもん!」

「お前に奢るとは言ってないぞ。自分で払え。」

「え〜、ケチ。」

 ケチとはなんだ!? ケチとは!?


「俺はお前の上司なんだが? ……全く。ケチで結構だ。」

「なんでゆっきーに、ケーキ奢るんですか?」

 なんで? 俺は頭にハテナを浮かべてしまう。


「だって、誕生日でもないですし。もしかして係長って!? あ〜、そう言うことですか。」

 ちょっと待て!? お前は何を考えているんだ!


「こうやって、若い新人に餌付けして、最後は自分が美味しく戴こうって腹ですね。」


 ペシッ!


 俺は、日影の頭の上に自分の左手を添え、自分の左手を右手で叩いた。


 本当に叩いてやりたいが、やったら何を言われるか。


「いったーーい!? 暴力反対!」

 キサマ。マジで叩くぞ。


 俺が日影を睨み付けると、「冗談ですよ冗談。」と笑顔で答えた。


「でも、本当にどうしてゆっきーにケーキなんですか?」


「……ケーキ奢るって約束したからだ。」

「? なら、私も!」

「はぁ〜仕方ない。」

 こうして日影にも、ケーキを奢る羽目になってしまった。


 一緒のテーブルで、こんな会話を繰り広げていたのだが、大野はケーキを食べるのに夢中で、会話は一切耳に入っていない。


「ん〜、ケーキ最高〜。」

 この日、大野は5号サイズのホールケーキ2個を平らげたのだった。

今回のおまけ


クラウド;レセプションもいなくなったことだしお風呂行きますか?


プルクラ;そうですね。


番台;おや? 別嬪さんを連れてきたね。この間の子達も美女揃いだってのに、お兄さんは手が早いんだね。


クラウド;みんなはパーティー仲間ですよ。人聞きの悪いこと言わないで下さい。


番台;そうかいそうかい。まぁ、ゆっくりして行って下さい。


プルクラ;それでは、着替えて来ますね。


クラウド;はい。


着替え終えたクラウドは、浴場へ。


クラウド;プルクラさん、時間かかってるな?


プルクラ;お、お待たせしました。


ファンクラブ一同;うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


クラウド;な、なんだ!?


プルクラ;何ですか!?


湯船には、プカプカと浮かんで死んでいるプレイヤーが多数現れた。


ファンクラブの男;こ、これは、正に女神だ!


プルクラを取り囲む様に、ファンクラブの男達が動き出す。


プルクラ;く、クラウド様。


クラウド;おいおい。プルクラさんが嫌がってるだろ!


ファンクラブ一同;黙れ! 我らの女神を独占しようとする極悪人め!


クラウド;ご、極悪人!?


プルクラ;ちょっと!? クラウド様に何てこと言うんですか!


ファンクラブ一同;怒った顔も女神だ!

ファンクラブ一同の中から、暴走した男がプルクラ目掛けて走り出す。


プルクラ;きゃっ!?


ファンクラブ一同;同志よ! 何をする気だ!?


暴走男;女神は俺が貰った!


ファンクラブ一同;な!? ファン規約に違反であります! 皆の者! 裏切り者には死を!


暴走男目掛けて拘束魔法が放たれ、ファンクラブ一同の元へ引きずりこまれる。


暴走男;ち、ちくしょーー!?


ファンクラブ一同;我らが女神プルクラさんを恐怖させるとは、死を持って償え!


バキ! ボキ! ゴキ! ドカーーン!!


クラウド;や、やり過ぎじゃないか?


プルクラ;クラウド様、今の内に遠くの湯船に行きましょう。


クラウド;そうですね。それより、プルクラさん言いそびれてましたけど、凄く似合ってます。


プルクラ;あ、ありがとうございます。


ファンクラブ一同;あれ? 我らが女神は何処に!?

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