歴史を振り返り人ひとりの重みを知る
『縮小する個の光 うごめく大きなうねり そっと瞳を閉じ 大きく息を吸い込む うねりとは現象にあらず 人が集まり起こしたもの 中心に人ありき 故にそこには希望がある 歴史とは人の生の積み重ね 人がこの世界を生きる 大きなうた』
私たちは昔と比べ多くの情報に触れながら生きている。ニュースやSNS、新聞やコミュニティからもたらされる情報は国境を越え、膨大な出来事が目の前で繰り広げられているかのような錯覚を私たちにもたらす。その大きなうねりを前にしたとき、ふと心に寒風がふくことがある。自分が持つ灯火、その火にいったいどれほどの意味があるのかと。
もしそのような状況に出会ったらそっと目を閉じて胸に手を当てよう。私たちが生きるこの世界では日々様々なことが起こっている。それは紛れもない事実で、幾千幾億と繰り広げられる人の営みに他ならない。人に出来ること。それは自分の存在を信じること。手のひらに感じる熱、脈打つ鼓動、それはあなたがこの世界を生きる証。人ひとりがいるということ。それは無数の選択肢を世界に与える。そして、それは生きるものが持つ権利でもある。
目の前に広がる選択肢。それは人によって異なる。置かれた状況、大切に思うもの、得意なこと、使える手札、興味のある物事。それら全てにあなたしか持ち得ない視点がある。あなたが今見ている景色は、あなた以外の人が見ることの出来ない景色でもある。
ひとつの視点として、世界という言葉は二つの場所のことを指す言葉だと私は思う。ひとつは、手が届かないほど遠くの広大な世界。もうひとつが、手が届き、灯りを自分の意志とその行動で作り出すことのできる世界。この二つを分け、定めることで、人はその火を自分の手で灯し続けることができるのだとおもう。
人はみな歴史を持っている。私たちが知る歴史とはこの世界を生きた、今を生きる人たちが選び取った選択肢の集積に他ならない。その中心には必ず人がいる。あなたが選ぶ道。その道が、あなたの生きる世界を色づけ、温めてくれることを祈っている。
人が紡いでいく歴史の中で懸命に生きるあなたに敬意を。あなたが歩む道、それはこの世界であなただけが歩むことのできる道。どうかそのことを忘れないで。今日もあなたという星がこの世界に確かに灯っている。




