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詩集「黄昏に思う」  作者: 荊
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だから嘘つくしかなかった

ずっと内緒にしていたんだ


僕が本当は僕じゃないってさ。


君に伝えた名前も

生まれ育った町の話も


得意としている趣味とか

興味があると言った遊びも


本当は全部ウソだった。

ウソから産まれたウソだった。



ずっと内緒にしようとして

でも、いつか打ち明けなきゃってさ


2人で旅したあの時

あの日話せるハズだった。




結婚しようって言われなきゃ。




あぁ


あゝ


嗚呼



繋ぎ止めたくなる事を言わないで

本当の姿に君は


きっと

たぶん、いや


確実に。

僕に失望をするんだから、さ。


人に言えない過去があるんだ。


良い学校だって行ってない。

好きなことなんて何もない。

趣味も特技も自慢もない。


本当は嫌なことだって

全部ウソで躱してた。


君が好きそうな

色々を

自分も好きだと騙した。


いつか本当にそうなると

自分のことも騙してた。




あぁ


あゝ


嗚呼



君は今でも

朝はコーヒーを入れてくれる

白い色のシャツを買ってきてくれる

冬には雪が降らないかな、と呟き

年越しには一緒にジャンプしてくれる。



なんで


こんな幸せにするんだ。

今まで全部ウソだったのに。


僕は僕じゃないのに。


本当は君が好きな


だけの


それだけの男なのに。


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