第九十六話 Part Ⅳ 薔薇に散りけり都の祈り-2
ガーベラ
「な、なんか不気味っすね……
なんすか?ここ……」
レンゲイ
「神殿ですよ。」
ガーベラ
「っていうか先輩!
そもそも神殿ってなんすか!」
レンゲイ
「神殿というのは神を 祀る所です。
祭事や 祈祷
歴代の王を祀る場所とも言えます。
本来なら神殿は神と交わる場所ですので
穢れを取り除き清めの儀式をしてから
入殿するのが一般的でしょう。
もちろんその国によって神殿の役割や儀式は
違っては来ますし
祀る神も違います。」
ガーベラ
「なるほど………
ちなみに神って鞘のですか?」
レンゲイ
「神の刃の力を持つって言われますからね。
おそらく鞘の神 以外この世界に神など
いないと思います。
今はナーベルク帝国が大多数の鞘を独占していますが
国が違えば僕の 桜雌鹿を
崇めている国だって、おそらくあると思いますよ。」
ガーベラ
「そしたら先輩も神っすね!」
レンゲイ
「言葉に気をつけて下さい。
もし、それが本当だとしたら
違う神の力を持つ僕が
違う神を祀る神殿に来ているんですから」
ガーベラ
「ヒェェッ
代理戦争ですか?
神々の戦いですかい???
アチシの為に争わないでぇえ!!」
レンゲイ
「一体何の話をしてるんですか、全く。」
レンゲイ達が歩いていくと
大きな扉の前に来た。
そこには大きくこう書かれていた。
【祖霊厳殿】
レンゲイ
「ここは……」
レンゲイ達は扉を開けてみると
大きな石碑と
その周囲を囲むように
18個もの墓標が建っていた。
ガーベラ
「す、すごい……す。」
スポットライトが当たるように
それぞれの墓標と大きな石碑に
光が当たっていた。
するとゴゴゴッと振動するや否や
床の下から石碑が出てきた。
レンゲイ
「な、なんだ!」
ガーベラ
「下からなんか出てきたっす!」
レンゲイは恐る恐るその石碑を
読もうとしてみたが
そこには何も書いていなかった。
ガーベラ
「ただの石ころじゃないっすか……」
レンゲイ
「何かの仕掛けかもしれません。」
ガーベラ
「そうなんすかね……
本当に何も書いてないすか??」
ガーベラはその石碑を
眺めた後ゆっくりと触れてみた。
レンゲイ
「不用意に触ってはいけませんよ。」
ガーベラ
「ヴェルモ……ん?
本当に何にもーーー」
ヴォンッと音ともに
ガーベラは消えてしまった。
レンゲイ
「ガーベラ君!!!」




