第七十九話 PartⅡ 微笑みしはその悲しげと共に-11
レンゲイ
「これは……」
ガーベラ
「魚??いや……人……っすか!?」
二本足で立ち上がるナニカを見てみると
ところどころ血肉を剥き出し
フジツボが身体中を点々と覆っていた。
皮膚と思われる肌はウロコで覆われていたが
その顔には確かにエラが見えた。
レンゲイ
「人間……にはみえませんね……
どちらかと言えば死体……いや亡者か……」
タスケテ タスケテ サムイ ツメタイ
クルシイ クルシイと
呟いていた。
その手には剣を携ていた。
そして雄叫びをあげて
剣を使って盾を攻撃してきた。
その激烈な猛攻に今にも盾が割れそうだった。
ガーベラ
「せ、先輩!!!もう盾が
持ちません!!」
レンゲイ
「全員、構え!!
形状変化せよ!!」
レンゲイがそう言うと
隊士達は一斉に唱えた
ガーベラ
『滅刃の一•刀!!』
滅刃の一 •刀とは
形状変化 刃術の一種で
滅刃の基本 刃術の一つである。
刃術により刀を
精製し武器とする
刃術の中で最も簡単で
最も愛用される滅刃である。
刃術が得意な者は
刃術を使い戦うが
他の者はこの刃術に
十番以下の刃術を
複合させて利用する。
複合刃術は難しいとされるが
十番以下の刃術を織り交ぜるのは
とても簡単である。
そして更に副隊長にもなると
複雑に応用した十番以下の 刃術と
滅刃の一• 刀を
術者の好みにより形を様々に
変形させて使うのが一般的である。
千刃花隊士は
己の経験と実力を重ねていくたび
曖昧だった形状変化も固まっていき
自分に最も合う形を見つけると
その形状変化に合わせた戦闘スタイルを
構築していく。
副隊長以下は武器形状と戦闘スタイルが
固まっていないことが多く
戦術も戦略もまだまだ未熟な隊士達が多い。
副隊長に選ばれる基準は
鞘の継承に足りうる人格や
形状変化が固まっていて
戦闘スタイルが確立されていることが
最低条件である。
ただし、キキョウのように
群を抜いて刃術の才があり
一能突出の様な者が選ばれる事もある。
そしてガーベラは自身の背丈よりも
大きいハンマーに形状変化をさせていた。




