第三十二話 マーベラス突入作戦2/2-4
ーーキキョウサイドーー
サフィニア
『『身降ろし身降ろし
袖ツリ墓場
灯しべ灯しべ堕つべき仲間
捧げし捧げし我が子の命
我が此の命
『『....我•縊鬼ナリ』』
ラナンキュラス
「な、なんだ!!
この禍々しい気配は!!!」
キキョウ
「人間……なの??」
ラナンキュラス
「キキョウ副隊長!!危ない!!」
キキョウ
「え……」
ラナンキュラス
「グアッ」
すでに致命傷を負っていた男は
降身雷の効力が
切れてしまっていた。
キキョウ
「なによ……これ……」
少女の身体は黒く染まり
額には角
瞳は真黒
もはや人とは呼べない姿になっていた。
サフィニア
「力が力がみなぎる!!
傷が塞がる!!!
アハヒャアハヒャアハヒャアハヒャ!
内臓を抉り出してやるぅからぬわぁ!!」
双死想哀が消えて
新たな腕が生えた。
そして双死想哀が驚くことに
肩から生えてきた。四本目の腕として。
ラナンキュラス
「キキョウ……副隊長……にげ……ろ」
キキョウ
「に……逃げません!
隊長は早く葡萄染麒麟を
いったん戻して下さい!!」
ラナンキュラス
「はは…そう……だな……
戻って……おいで……葡萄染麒麟。」
男は弱々しくそう言うと
横たわりながら刀を胸に戻した。
サフィニア
「わぁたぁしぃい!!!
お姉さんに………会いたかったぁ!YES!!」
ラナンキュラス
『……剋刃四十一•五角羅生門』
『……剋刃三十九•照盾楼壁』
二人を囲むように複合刃術による壁ができた。
声とは裏腹にとても強固な壁は
何をしてもビクともしなかった。
サフィニア
「ンググッ!じゃまぁ!!この壁!!
どけ!どけ!どけ!!」
キキョウ
『照刃 四十三•花蓮乙女ノ息吹』
蓮の花が舞い
やわらかい風が男を包むと
ゆっくりと傷が塞がってく。
ラナンキュラス
「照刃の……
四十番…
刃術……か……
刃術の中で……
一番……難しいのは……
照刃……なのに……
使えるん……だね。さすがは……キキョウ副隊長
全く……入隊希望……譲らなければ……よかった。」
キキョウ
「フフ………譲ったんですね」
サフィニア
「じゃまぁ!!この壁!!
どけ!どけ!どけ!!」
ラナンキュラス
「ぁあ。キスツス隊長が……書類を
僕の手からとって……勝手に申請したんだ……」
キキョウ
「フフ……キスツス隊長らしいですわ。」
ラナンキュラス
「ぁあ。そうだね。
だいぶ楽になった……
ありがとう!!
後は自分でやるさ……」
『照刃 四十五•天道浄土命ノ湯浴』
男の両手から半透明の女性が召喚されその両腕からシャワーのように
お湯が出ると
男と女の身体にそれを浴びせた。
キキョウ
「初めて見ました……照刃の四十番後半……」
ラナンキュラス
「僕もこれしか使えないんだ。
僕の隊はあくまでも
戦闘 刃術がメインだからね。
照刃に関しては
流石にレンゲイには敵わないさ。
後ことのついでに、キキョウ副隊長の場合は
今使った照刃と同じ様に
灼流をメインに使った方がいい。
先の水柱はキキョウ副隊長だろ?」
キキョウ
「は、はい……」
ラナンキュラス
「鞘の力と刃術の属性が
同じであれば
刃術は倍以上の効果を発揮する。
隊長達が好んで鞘と
同じ属性を使うのはそのためさ。」
キキョウ
「あっ……たしかに……
だから隊長達の刃術の威力は
凄いんですね。」
ラナンキュラス
「フフッそれだけじゃないけどね。
さぁ。回復は出来た。
キキョウ副隊長も回復したなら
もう解放できるね?」
キキョウ
「はい!!」
ラナンキュラス
「じゃぁこの、おてんば娘を成敗しようか。」




