第1章 閑話③
【第1章 閑話 死人花の亡国王女】
奈落30階層のボスである、死人花の亡国王女は元、地球より前に宇宙へ干渉してきた別次元の者達によって滅ぼされた世界の1つ。
ある日突然、別次元からの干渉により侵攻され、世界を滅ぼされた。その世界に住まう人々は少しばかり抵抗は出来たがそれも5年しか持たなかった。
人々が殺されてしまった後、神々も殺され、宇宙そのもののエネルギーを食べ尽くしたそのもの達は次の世界にもの向く。
————
死人花の亡国王女はとある世界にあったレウニル王国の第1王女のシーナ・サクラノ・レウニルであった。
レウニル王国一の魔術の使い手だとしても次元が違う力を使う存在の前では無力に等しかった。
戦う中で多くの民や仲間を失っていったシーナ達の国が亡国になってしまったのは侵攻が始まってから2年がたった春の日差しが眩しい季節。
民を守れず仲間も家族も倒れたった一人になってしまった……。
シーナの目の前には何かを食べている喰らう者がいた。
考える為に思考を加速される。
目の前にいるこいつはシーナを弱者だと決め込んで攻撃をしないでただ嘲笑っているその間にシーナは無詠唱で思考を加速させる魔法を使い小さな事でもいい何か打てはないかを考える。
—諦めないでいれるのか不思議だね?
—こんな絶望の中
—なぜそんな瞳をすることができるんだ?
—理解ができないよ
喰らう者が何かを喋っているがその言語はこの世界のものでは無いため、理解ができない。
—別の世界は1日も経たずに滅んだのにな
何百倍にも加速させた思考のなかで喰らう者の言葉を一部理解する事ができた《別》《世界》という単語だけを理解でき、そこから推測されるのはこのもの達がこの世界だけではなく他の世界にも手をだして喰らっている事を……。
いくたの世界を喰らったのかは分からないがこの世界もその喰らった世界のひとつになるだろうと予測はできる。神だろうが関係なくこいつらは食べているのだと、絶望が押し押せて来る中で1つだけ思いつく。
もしも、こいつらより上位の世界ならば倒せるのではないかと……だがそれをすると上位の世界に引き当たるまでに時間がかかった場合犠牲になる世界が出てきてしまうのが懸念点。
(こいつらを倒す事ができる、もの達がもしかしたらいるという可能性にかけるしか方法はない……か)
多くを犠牲にし、ひとつの希望を手に取る事を決めたシーナは行動する。
シーナの世界には時間を移動する事ができる、魔法がある。
その魔法を加速する思考を持って次元を移動する力に変換する。
次元移動は喰らう者達が持っている未知のエネルギーを少し奪い魔法を構築する。
「ひゅー……ひゅー……ッはぁ。」
魔法を発動する為に最後の力を振り絞り立ち上がる。
(魔力接続を開始)
———接続を開始します
(未知のエネルギーを解析)
———次元干渉を取得
(魔法を構築)
———構築魔法 上位次元への道標を取得
———エラー 構築魔法発動するための不足を確認
———魔力不足 代償を要求します
(代償……私の命だけではたりないかもしれない、どうすればいい……)
(2つの魔法を発動させるための代償は……)
—へぇ〜まだ立てるんだ〜(笑)
(なにか、なにか無いか……)
すると視界に桜の花弁が映り込む。
(え?桜の花弁……なんで?こいつらが侵攻してきてから桜の木は全て失ったのに、どうして)
段々と桜の花弁が多くなり、雪が降っているがごとく桜の花弁で地面が積もり出す。
見渡す限り桜で埋め尽くされた地面を見渡していると声が聞こえてくる。
(シーナ!)(しーちゃん)(シーナ様!!)(姫様)
聞こえてくる声に耳を澄ますと、この戦いで散っていった仲間達や国民の声が聞こえてくる。
(これは、残留思念。確か死してしまった時少量の魔力と共に、残留思念としてこの世界に漂ってしまうという。)
(シーナ、俺達の残留思念として残っている魔力も使って、お前がなそうとしている事を)
仲間達や国民が皆、シーナがこれから行おう事を後押しする。
(お前が背負おうとしてる事を、俺達にも背負わせてくれ。娘1人に背負わせる父親なんているか!)
(父様)
(貴方だけには背負わせませんよシーナ)
(母様)
(ごめん、姉さん1人にしてしまって、一人で決断をさせるような事になってしまって)
(グン)
(姉様、私の少ないですが魔力をお使いになってくださいませ)
(ラナ)
(お姉ちゃん、みんな一緒だよ!)
(アンジュ)
———魔力不足 代償を要求します
(代償は)
(私、シーナ・サクラノ・レウニルとレウニル王国の全てを捧げる!!)
———代償はシーナ・サクラノ・レウニルとレウニル王国の全てを承認しました。
残っている魔力とレウニル王国の残留思念全てをかけて魔法陣を作り出す。
—そんなボロボロの体で何を作り出すのかな?
—どうせ作り出しても痛くも、痒くもないけどね
余裕そうな笑みでシーナの魔法陣の行く末を見ている喰らう者
シーナ後ろに巨大な魔法陣が構築される本命を隠すために発動させた魔法と本命の魔法のふたつを同時に発動する。
「ゴフッ……はぁ、はぁ」
「神話魔法"七天龍撃"」
7つの属性龍を召喚して喰らう者に攻撃する。
その際に構築魔法で新しく構築した魔法を7つのに分割して構築魔法の存在を薄くし隠した。
全ての龍からの攻撃を受けた喰らう者だったが、やはり効いていないのか微動だにせずその場に立っていた。
(……これで大丈夫ちゃんとついた……。ごめんなさい)
攻撃を打った後シーナは崩れ落ち死に絶える。
—なーんだもう終わりか
攻撃を受けた時に付いた埃を手で払い除け動かなくなったシーナに歩み寄る。
—所詮この程度だったって事だな
—残念だ
シーナに手を伸ばし死体を吸収する。
喰らう者はシーナを別のものに変換する。
するとシーナは、喰らう者の手によって死人花の亡国王女という名前のモンスターに、作り替えられる。
死人花の亡国王女には、生前の記憶は無く命令を実行する化け物と化してしまった。
こうしてモンスターになってしまったシーナは、隣国に侵攻するモンスターの群れの一員となり人々を殺す為の道具になった。
だが、シーナが仕掛けた魔法は喰らう者に気づかれることなく今も魔法は活動している。




