7 男の風呂だってセクシーです!(お湯張り~仕上げ)
今回でこのイラストは完成です☆
いよいよ湯船にお湯を張って、絵を仕上げていきます。
ここから完成を目指していきます。
あ、髪の毛の表示が……使いまわし画像ですw
パースとそれに沿ったグリッドを表示します。
網目は少し細かめに。
パースに沿ってお湯の水位を設定します。
グリッドを目安にして、水面との境界線を引きます。
身体に沿って水位のラインに自然な丸みをつけます。
お湯を塗っていく前に、範囲を選択して塗りやすくします。
肌色の下塗りのレイヤーで、色域選択をします。
人物の肌の部分が選択されました。
選択範囲を反転させます。
選択範囲 → 選択範囲を反転
こんな感じで人物の肌以外が選択されました。
こうして塗ると、脇や腕などの水面より上の部分に色がはみ出ないので、塗りやすくなりました。
人物以外のお湯を塗りました。
浴槽との縁の部分は、はっきりとした線で分かれてないので不自然にならないようにラインを整えます。
浴槽の隅の部分に丸みをつけます。
柔らかい消しゴムツールですると、ふちが自然な感じになります。
浴槽の厚みと形を意識したカーブにすることが大事です。
選択範囲を解除して、人物に被るお湯の部分も塗ります。
お湯を塗ったレイヤーの濃度を下げます。
半透明になって水面下にある人物の身体が見えます。
水面下で特に影になる部分を暗く塗ります。
掲載の都合上パンツを履いてますが、実際に色を塗る際はパンツは非表示にして発色を見ております。
身体でできた影を浴槽の底につけます。
身体との境界を影ではっきりさせるように。
油彩ブラシで水面の波紋を描きます。
濃度の設定はこんな感じ。
色混ぜの、指先のブラシで波紋に揺らぎをつけます。
このブラシでなぞると、描いた線がストロークした方向へ伸びます。
色が混ざるというよりは、どんどん歪んで伸びていく感じです。
波紋のレイヤーの合成方法を加算に変えました。
水面らしい光の反射です。
同じ方法で、今度はもっと濃い白でやっていきます。
強く光が反射するイメージです。
ちなみにレイヤーはそれぞれ分けます。
強い光の反射も、指先ツールでなぞって水面らしくしました。
影になる濃い青でも同じ手順でやってます。
お湯張りはこれで完成。
ほぼすべてのパーツの塗りが完成したので仕上げていきます。
まずは全体の明るさや色味を調整する為に、新規レイヤーを作ります。
合成方法は焼き込みカラー。
オレンジ色のスプレーを使います。
最初は別の色だったんですけど、仕上げの段階ではかなり細かく調整や変更をするので、最終的に完成させたイラストで解説してます。
スプレーするとこんな感じ。
全体的に赤みを帯びて、影の部分がより濃くなった感じです。
既に最終調整済みなので、一部色が不自然に消えておりますが、これでOK。
実際は全体にムラをつけながら塗って、後でバランスを見ながら不要な所を消しゴムで消してます。
もう一枚レイヤーを焼き込みカラーで重ねて、この色のスプレーを使います。
うっすら紫色っぽい色味になりました。
あまり青が強い紫だと全体の印象に合わなくなるので、この程度で。
二つの焼き込みカラーのレイヤーを同時に表示するとこんな感じ。
一つの色味だけだと、単調になるので、二つの色味を使って変化を持たせてます。
ここでちょっと人物の筋肉の影が、どぎつい感じなので、レイヤーの濃度を下げることに。
油彩で塗った筋肉のレイヤーを50%くらいの表示にしました。
今度は人物全体に影をつけます。
窓から光がさしているので、若干逆光の様になっているイメージです。
ちなみに窓の色はクリーム色に変更しました。
お次はこの灰色。
特に影になる部分に、この色をスプレーします。
レイヤーの合成方法を乗算にすると、うっすら紫がかった影になりました。
お風呂に入っているので、水滴を髪の毛につけます。
普通に鉛筆ブラシの白で、毛先に水滴をつけます。
毛先以外にもちょっと散らしてます。
足のカーブに沿って水滴を垂らします。
身体の主線の外に水滴をつけると、奥に水滴がついているように見えるので、より立体的に見えます。
ちょっとわかりづらいですが、髪の毛に光を足してます。
明るめの黄色の色鉛筆ブラシで、ところどころにスジをいれてます。
別レイヤーを作り、合成方法を覆い焼き(発光)にして、同じく色鉛筆の黄色で色を載せます。
雰囲気のある発色になりました。
濃い鉛筆ブラシの白で、ところどころに一本ずつ毛を足します。
茶髪のキャラですが、軽やかさを出すために、光で反射している毛を表現してます。
他の毛束から毛先だけ少し跳ねているようにすると、自然な感じになります。
根元からがっつり描いてしまうと、白髪っぽくなってしまうので注意。
お気に入りのブラシを使います。
ネットで拾ってきた光の効果を出せるブラシです。
空気感オーブ/塵
レイヤーの合成方法を覆い焼き(発光)にすると、こんな感じで光の粒が舞います。
ちなみに通常レイヤーに戻すと、こんな色。
他の色でも使えます。
身体の他の部分にも、この空気感オーブのブラシを使いました。
肌についた水滴っぽくなりました。
ここでちょっと視線を中央に寄せたいと思い、四隅を暗くしてます。
油彩ブラシのドライガッシュを使用。
レイヤーの合成方法は減算で、カラーは少しくすんだ水色。
四隅をこれでモヤモヤとなるように塗って、さらにキラキラカケアミ消しゴムで、カケアミ風になるように消してます。
更に視線が中央に来るように、窓から光を差しこませます。
黄色のスプレーブラシで、レイヤーの合成方法を覆い焼き(発光)にして、光の筋を描きました。
ここまで来たらあとは最後の仕上げです。
使うのはこの2色。
灰色と茶色の色鉛筆ブラシで、浴槽の影の部分を塗りました。
レイヤーの合成方法は乗算。
腕や足がのっている所の影をしっかりとつけてます。
筆致が気になるところは、ぼかしていきます。
先ほどの二色の色鉛筆ブラシで、今度は人物の影の部分をしっかりとつけます。
脇や足が重なる部分、足の裏など。
影が濃くなる部分には、灰色のブラシを使ってますが、レイヤーの合成方法を乗算にすると、こんな感じで紫っぽくなります。
顎のライン、首の筋、脇などは、赤みの強い影だけでなく、紫がかった影が入ることで、影が単調にならず雰囲気がでます。
足の組んでいる所と足の裏はこんな感じになりました。
奥行がより出た感じです。
最後に全体に光を飛ばして完成になります。
これもネットで拾ったお気に入りのブラシ。
BOKEブラシ
使うカラーはエメラルドグリーンで、レイヤーの合成方法を覆い焼き(発光)にします。
全体に光を散らしたら完成です。
光の効果のレイヤーと、仕上げの最初に載せた焼き込みカラーのレイヤーのおかげで、背景と人物に一体感が出ます。
水差しの陰影がとってもいい感じ。
だらんと下げた手。
我ながらいい出来♪
四隅のカケアミの影も全体の雰囲気に合ってます。
ナイル君、気持ちよく寝てますね。
ナイル君のお風呂シーンの挿絵はこれにて終了です。
こちらの挿絵を使ったお話は
『うらばら!男装騎士は喜劇のヒロイン』という作品で掲載予定です。
次回はどんなマッチョなイラストを描きましょうかね?
お楽しみに!(。-`ω-)
ご覧いただきありがとうございました<(_ _*)>
こちらのイラストを掲載する予定の作品、『うらばら!男装騎士は喜劇のヒロイン』のリンクは下記にありますので、よければそちらからどうぞ(*^-^*)
他にも原作である『薔薇騎士物語』や、マッチョ作品の姉妹作である『だって彼シャツが好きなんですもの!』もあります☆




