決死の決断
俺の親父は目の前の敵の思惑によって葬られた、ならばそれを良きと思わず復讐するのが俺だ。
「首をよこせ!蜂の巣にしてやる!!」
「私の首などいくらでもくれてやりますが私の計画は成功する、それに貴方はこのコードMに1人、貴方はどのみち死にます。」
なにを言うかと思えば、その程度か。
「宮殿には最強の部隊が侵入、それに比べて俺はただの1人、つまり俺は決死の作戦を1人で遂行する影の英雄になれる訳だ。」
「ここまできてポジティブ思考ですか、呆れますね。」
「開き直ってるだけさ、でもこの作戦を成功するのは変わらない、お前を殺す。」
ズドンッズドドン!!
皇帝は俺の弾丸を避けて俺の脇腹に拳をぶち込んだ。
「ぐげぇ!!」
皇帝は俺を見て笑っている。
満身の笑顔だ。
「貴方のガン・カタという技法には飽きました、何か他にないのですか?」
「ゲホッ…他の物が見たいのか…。いいぜ?…拳銃の時間は…終わりだ。俺にも…計画があるんだ、これ以上弾丸は使えない。少し荒っぽいがナイフで何とかしてやらあ!!」
俺は銃をしまって懐からナイフを取り出した。
「近距離戦ですか、あえて私の得意分野に挑むのですね?」
「俺は策もなくこんなことはしないさ。」
俺のナイフはただのナイフじゃない、斬れ味が特別いいとかいうのではないが特別だ。
俺は皇帝と至近距離で殴ったり斬り込んだりした。
しかし俺は殴られても大したダメージにならない。おそらく皇帝は俺を舐めて力加減をしている。
相手は隊長に重傷を負わせたやり手だ、こんな弱いはずはない。
「お前、手加減してるな?」
「よくわかりましたね、私は力加減をしています。」
「アドバイスしてやる、死にたくねえなら全力でこいよ。」
次の瞬間、俺は意識を一瞬失った。
皇帝は俺に本気で打撃をくりだした。
「!!??!…っ」
「本気でこいと言ったのは貴方でしょう、自分の言動には責任を持ちましょうよ。」
「っーー!!」
「今の貴方では私を殺すことはできない、しかし安心してください?顔を攻撃はしません、貴方には恋人がいるので綺麗に顔だけは残してあげましょう。」
「お前も…俺は…こ、殺せない…。」
「なにをいうかと思えば…」
「自分の…腹を見て…気付かない…のか?この…ウスノロが…」
皇帝の腹にはナイフの先端が深く刺さっていた。
「こ、これは…ガバっ!!」
「スペツナズナイフ…バネが…ナイフを…射出する…。」
「ゴボァ!!い、いつの間に!!」
「手前が…俺に攻撃を加える、瞬間だ。気がつかないなんて…とんだ間抜けだな。」
俺は立ち上がって倒れ込んでいる皇帝の腹に突き刺さったナイフを力一杯蹴った。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「この、ドテチン小僧が…。力で俺たち荒くれを支配できるとでも…思ったのか、馬鹿め。」
「力と利益で動かない人間などいない!!それが人間だからだ!!特に日本人は特別な技術を利用して他国から金を巻き上げる!!だから俺が制裁を下したんだ!!」
「人間が人間に制裁を下すなどと、戯言にしか…聞こえねえ、とんだお笑い話だ…な。」
「人間は、支配のもとでくらすべきだ!!そうあるべきなんだぁぁ!!」
「それがハンブラビ帝国皇帝の本性か、失望させてくれるぜ。」
「……失望?失望だと?貴様は勝利を確信したようだな。」
皇帝はこれまでとは違い汚い言葉で俺に言ってきた。
「慢心こそが戦闘の一番の敵、貴様はこの瞬間、負けたのだ!!」
最後の力で皇帝は不意打ちを仕掛けてきた。
皇帝の手にはナイフが握られている。
「これで!!終わりだぁ!!」
「ゲホォッ!!!」
俺の下腹部にナイフが刺さった、でも俺は本能的に銃を手にとって反撃していた。
ズドドン!!
「ぐほぁぁ!!」
「何が…慢心だ……チャンス…も…手にできないような…能無しが…。お前は…俺…以下だ…。」
「!!!?!!!?」
皇帝は口から血の泡を吹いている。
「皇帝も地に落ちたな……た…だの…高校生に…地獄に送られるんだからな…」
「な、なに…が…ただの…高校生だ…貴様は…こ…ろしや…の血…を…引いているのに。」
両方致命傷を負っている。
お互いありえないほどの出血だ。
俺も皇帝も助からない。
「ハァハァ…少し…寒いな…」
俺の血圧が低下してきた。
それによる寒気だろう。
「!?」
俺はそこで戦っていた武蔵の区画になにがあるのかわかった。
戦闘で気がつかなかったが奥には時限起爆装置が作動している核があった。
残り時間は5時間48分を指している。
武蔵の速力が27ノットで1ノットが1.8キロだから武蔵は約48キロ。
つまりこのままいくとこの武蔵はめぐみがいる安全地帯もろとも核で吹き飛ぶことになる。
俺は運が悪い、こんなことになるとはな。
俺は起爆を止めることは恐らくできないが…
早めることならできる。




