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戦慄!恐怖の大魔帝

前回のあらすじ


洗脳が解けた四天王達が、それでも主人公の事が好きだと許してくれた。

しかし、大魔帝になったハーレムがあらわれ、四天王達を操って奪ってしまった。

「ハハハハッ!Lv1の分際で我に戦いを挑むのか?無限の苦しみを味あわせてやろうと思っていたが、まぁいい!その前に、神をも超えたLv∞(むげん)の我の圧倒的な力を見せてやろう!」


Lv∞(むげん)だと!?しかも俺のLvがバレている!ヤツは鑑定チートを持っていなかったハズだ!


「苦痛無限増加!!」


「「「ギャアア!!」」」

「「「グェエエエ!!」」」


ハーレムが禍々(まがまが)しい光を放つと、エーコやおっさん勇者達に、戦っている国民やエンジェル、それにハーレムの味方になったハズの四天王達や魔人娘達まで苦しみだした。


「やめろ!!四天王達まで苦しんでいるだろうが!!」

「フンッ、これは人間なんかに親しくした罰だ……それにしても貴様!何故、我の究極のチートスキル【なんでもあり】による攻撃に耐えている!?」


【なんでもあり】だと!?


ヤツのチートの効果が名前の通りなら非常に厄介だな。何をしても、なんでもありで押し切られる気がする。

……なんてヒドイチートなんだ。きっと女神達の意地汚い意思がチートを産むんだな、心底チートが嫌いになったよ。


あれ?そういえば、何で俺だけ何ともないんだ?


ふと、胸元で光る勾玉(まがたま)に気が付く。確か、邪神に攻撃された時も光って助かった……そうか、この勾玉はチートから身を守ってくれる力があるのか。よし!まだヤツに勝てる可能性は残っているかもしれない!


「我のチートが効かぬなど!人間の分際でそんな事はあってはならぬ!」


ハーレムが人差し指を光速で振ると、その衝撃で激しい真空波が起き、俺に向かって飛んで来た。


「涼様ぁ〜!キャアア!!」


エーコが俺の前に立ち、真空波を鏡で受け止めようとしたが、エーコは吹っ飛び、鏡は海に落ちてしまった。


「エーコ!」


俺はエーコの元に走り寄った。


「うぅっ、……あっ、鏡が……」


エーコは、無事だった様で目を開けると、鏡が無くなっているのに気づいた。


「鏡なら、海に沈んでしまったよ」

「アタイ……何て事を……」

「良いんだ、エーコが無事なら……エーコがいるなら女神なんてどうでもいい、はやくハーレムを倒して、皆と一緒に帰ろう……」


何だろう、チートを失ってから、女神への怨みが無くなっている。皆で一緒に暮らせるなら女神なんてどうでもいいじゃないか。


「ダメ!あの鏡は涼様との絆なの!アタイ……取ってくる!」

「エーコ!?」


ドバーンッ!と音を立て、エーコが海に入水した。


アイツ!今チート無しでLv1だろ!?そんなんで潜水したら溺れ死ぬぞ!?


「馬鹿!エーコ!!ヤメろ!戻って来い!」


駄目だ駄目だ駄目だ!海だけは駄目だ!エーコを海に行かせてはいけない!


心の底から何か嫌なものが湧き上がってくる!前世より昔、何処かでこうやってエーコを失った気がする!


意味のわからない感覚が沸き起こり、その場に座り込み混乱し慌てていた。俺は一体どうすればいいんだ!?


「助けに行ってこいよ!」


振り向くと、佐藤Bが俺の手を引いて立ち上がらせてくれた。


「ここはオイラ達、おっさん勇者5人に任せろ!」


佐藤Aが俺の肩を叩き、前へ押し出してくれた。


「我々も意外と強いぞ!ダンジョンで見ただろ?大丈夫、死んだりはしないさ」

「そうだぜ、オレの【大気圏外ホームラン】を使えば敵無しだ」

「さぁ、早く姉御を助けてこいよ!姉御が居ないとアドレナリンパーティが盛り上がらないからな!オラよっ!」


5人が海まで邪魔になる障害を取り除き、俺を送り出してくれた。


「すぐ戻るからな!」

「あぁ、早く戻って来いよ!」


俺は、戦う5人を見て海に飛び込んだ。


「はぁ、格好付けて送ったのは良いけど、ちょっと相手がヤバイな……」

「兄ちゃん、マジで早く帰って来いよ……」


5人は息を飲み、大魔帝と四天王達と向き合うのだった……。

おっさん達カッコイイですね。

エーコと海には一体どんな関係があるのでしょう?


次回は、おっさん達が凄く頑張ります。

お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱

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