シロちゃんとデート
今回もシロ視点です。
今回も沢山ピョンピョン言います。
前回のあらすじ
女神の代わりに喋らされ、ダンジョンにいる国民(勇者)達を煽動させられているシロは、女神に気づかれない様に、ある作戦の準備を進めるのであった。
ボクは兎人のシロだピョン。葦男ぴょん(佐藤A)の可愛いお嫁さんだピョン。
今日は三か月ぶりのデートだピョン!
自慢の真っ白なツインテールの毛先を整えてクリームを塗って、うさぎ耳も尻尾もしっかり洗ってフワフワだピョン!
彼の大好きな、白と黒の縞々ニーソックスに白いミニスカートのブラウス、……ショーツも縞々なのをはいてきたピョン。
王都に来るまでは兎皮の服を着てたけど、アシヲぴょんにどうしても着て欲しいってお願いされて、最近はこんなヒラヒラの可愛い服を着ているピョン。この服の生地もリーペぴょんが作ってくれているらしいピョン。
彼女はボクと同じで、ちょっと働きすぎだピョン。
今日は女神に邪魔しない様にお願いしたから、今夜は絶対に彼の子供を授かって、彼がいつか作る大国の跡取りを産むピョン!
『も~しもしカメよ~カメさんよ~せかいのうちで~おまえほど~』
手に持った黒い風呂敷から、うさぎとかめの童謡が流れた。ボクは風呂敷からスマートホンを取り出し、自分の長い耳に当てた。
スマホは、リーペぴょんが作ってくれた、遠くにいてもお話ができる素敵な道具だピョン!
「も~しもし~アシヲぴょん~、楽しみすぎてもう待ち合わせ場所に来ちゃったピョン!……っえ?……うん……ピョン……それは仕方ないピョンね、お兄さん達によろしくって言っておいてピョン……」
「はぁ……今日もまたデートに来てくれなかった。彼もダンジョンでLvあげをしたり、厚生農林経済大臣という大変な役職をしたりして忙しいから仕方ないけど、……寂しいピョン」
ボクはスマホに付いている、アシヲぴょん人形ストラップをギュッと握りしめた。
空母の甲板の上にお洒落なお店が立ち並ぶ米原ショッピングモールで1人立ち尽くしていると、お腹がぎゅうぅ~と鳴った。
お腹すいた、仕方ないからボクだけでご飯を食べに行くピョン。
( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)( ̄O ̄;)
「いらっしゃいませ〜何名様ですか〜?」
ボクがレストラン(うさぎ小屋)に入ると、フリフリの付いたエプロンを来た、ちょっとセクシーな兎魔人のウェイトレスさんが出て来た。
このレストランは、魔帝ハーレムの元ハーレムの兎魔人達が経営していて、クローバーが生い茂る床に、木の温かみのある空間、小棚には可愛い置物や観葉植物が飾られていて、兎人のボクでも居心地がとても良く気に入っている。
「予約したシロです、相方が来れなくなって1人だピョン……」
「はい、予約のシロ様ですね。相方様の分のキャンセル料を頂きますが、宜しいでしょうか?」
「はい……だピョン……」
寂しい思いをしてキャンセル料までとられて、踏んだり蹴ったりだピョン。
カランッ
「いらっしゃいませ……!? 万金札の人!?……キングリョー様!?いらっしゃいませ!!」
「あれ?シロじゃないか?」
「りょうぴょん!りょうぴょんもご飯食べに来たの?奇遇だピョンね」
りょうぴょんもこんな普通のレストランでご飯食べるんだピョンね、あっ!そうだピョン!
「りょうぴょん!予約したんだけど、アシヲぴょんが来れなくなっちゃったから、代わりに一緒に食べてくれないピョン?」
「アシヲ?佐藤Aの事か?……あぁ、そうだったのか、良いよ、一緒に食べよう」
りょうぴょんは、ニコッと笑ってくれた。彼は皆を洗脳しているって女神からきいてたから、最初は怖い人だと思ってたけど、やっぱり優しいピョン。
なかなかシロちゃんも大変なんですね。
次回、次回の次もピョンピョン言います。
お楽しみに٩꒰๑❛▿❛ ॢ̩꒱




