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第25話 地獄のVR・HIGH&LOW!!

茶助、レン、珍念の3人は再び無欲山・本山の26階にある『無念ホール』へと戻ってきた。


地下格闘技での勝利により、レンの借金100万円はチャラになり、更にインセンティブ1000万を茶助とレンが山分けしたので現時点の所持金は、


茶助 100万(スクラッチ)+500万で600万円

レン 500万円


となった。


茶助もレンも、ここ本山で欲望の渦に巻き込まれていた。


無心寺で道楽院無念和尚のもと行った無限地獄などの厳しい修行の事などすっかり忘れていた。


茶助は珍念和尚に言った。

「オレはこのカネもっともっと増やしたい!」


レンも珍念和尚に言った。

「オレもだ。この本山にずっといたい。カネが増え続けるから。」


その様子を見ていた珍念和尚はニヤニヤしながら2人に言った。


「だから言っただろ、カネが増えれば、もっとカネが欲しくなるって。今のカネを種銭にしてもっと増やす方法があるぜ、ただし失敗すると精神崩壊する可能性がある。」


もう茶助とレンは自分達が無敵だと勘違いしていた。


「やるやるやるぅーーーー!!!」

「茶助がやるなら、オレやるぜ!こんどはどんなゲームなんだ?」


2人は内容も聞かずに即座に次のゲームの参加を決めてしまった。


そこで珍念は次のマネーゲームの説明を始めた。


「次はVRのHIGH&LOWだ!当たれば掛け金が2倍!外れれば没収!しかも特別ルール、途中で『運命の女神』が現れて女神にカネを与えると確率変動する。ただしカネがなくなるとVRで地獄に転落し、世にも恐ろしい体験をするというゲームさ!」


「それいいじゃん!オレやるよ!」

「オレもやるぜ!要はカネが倍、倍に増えていくゲームだろ?!最高じゃん!女神最高!」


茶助とレンは自分が負けることは考えておらず、危険なゲームにのめり込んでいく。


そこで珍念和尚はまたニヤリと笑った。


「お前たち、女神は実在のプレイヤーだ。女神に貢ぐカネと、女神の気分次第で、女神が自由に的中の確率を変動させる。女神はこの女性だ!」


珍念和尚が紹介して、無心ホールに入って来たのは、なんとレンが100万円を貢いでしまった神楽坂玲奈であった。


「な、なんでお前が。。。」


レンが固まる。


「この和尚がいっぱいお金もらえるアルバイトがあるって言ったからついて来ただけ。私もっとお金欲しいし、早く始めよ!」


玲奈はレンのことには全く興味なさげに答えた。


この時、ホールの中でVRゴーグルを付けて座っていた男性が、意味不明な大声を上げて、痙攣しながら倒れた。


「うぉおおおおおおおおお!!!っっっう!」


バタン!


「何が起こったんだ?!オッサン大丈夫か?」

茶助が心配そうに男に駆け寄る。


珍念は言った。


「この男はとある会社の社長さ。ここでVRのHIGH&LOWにのめり込んで、今、全財産を失って、精神崩壊したところだ。お前らの挑戦するゲームはこういう世界なのさ!!これでこいつの会社は全てオレのものになる!」


「何て酷いことを!!!」

レンが珍念に詰め寄って叫んだ。


しかし珍念は落ち着いて言った。


「酷い?!それこそ笑止千万さ!ここはリアルな修行の場よ!精神世界の修行だけで、この現世を生きていけるほど甘くないさ。欲望に溺れて、自分に勝てなかったこの男が悪いのさ。しかしこの男は全てを失って初めて『悟り』の境地に達したであろう。」


「どうでもいいから、早くやろうよー。私、早くお金が欲しい。」


玲奈がゲーム開始を急かす。


この時、茶助は玲奈の熱い視線に気づいていなかった。玲奈は心の中で思っていた。


(茶助くん、超カッコイイ!ドキドキ……彼氏になって欲しい!)


こうして地獄・VRのHIGH&LOWの幕が開けた。


「オレはやるぜ!オレは無敵だ!」

茶助は迷うことなくVRゴーグル装着した。


「オレもやるぜ!オレは今、すごくノッている!」

レンも迷うことなくVRゴーグルを装着した。


果たして2人の運命やいかに!?


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