歓迎会
サーナ息を荒げながら放浪人に近づくと
サイガがいることに気づいた。
「って、 サイガに……報道部なんでこんなとこいるのよ」
サーナは露骨に嫌な顔をする。
「随分ひどい言い方しますね…まぁ覚えはありますけど」
ソレアは気まずそうな顔をした。
「俺はたまたまここを通っただけだ。お前もここで何をしてるんだ」
「えっ。 えっとこいつ…じゃなかった新入生の道案内をしてたのよ」
サーナはアムを前に出す。
「はっはじめまして。新入生です」
突然前に押し出されアムは顔を真っ赤にさせながら頭を下げた。
「はーい。わたしも新入生でーす。ついでにこの人も新入生」
ユオは放浪人の腕を引く。
「ん。 君はロドベル教頭を破った受験番号6番か
確かサーナの知り合いと言ってたな」
「そうよ。だから案内してあげてるのよ」
「そうか」サイガは放浪人に目を向ける。
「あいつらに構わない方がいい。特に生徒会の連中には」
「生徒会!?ちょっとどういうことよ」
サーナは放浪人に詰め寄った。
「たいしたことじゃない」
そう言うと放浪人はサーナを振り出口に向かっていった。
「ちょっと」
そう言いサーナは放浪人の後を追う。
「ほら私たちも行くよ。アム」
「うん。失礼します」
ユオはサイガに手を振り。アムはペコリと頭を下げ
続けざまに出ていった。
「お前は出ていかないのか」
サイガは隣にいるソレアに訪ねるとソレアはニヤリ笑う
「いやーあの6番もそうですけど貴方も話題になりますからね
どうですインタビューに応じてくれます?」
「悪いがそういうのは好きじゃない」
「相変わらずの返答。でもどうです今回の新入生なかなか面白そう
じゃありません?」
「どうだろうな。骨がある奴ならこの学園には多くいる」
するとサイガは踵を返す。
「お前も含めてな」そういい反対方向に出ていった。
「いやはや。今年は話題に尽きなさそうですね」
ソレアはバンドのレンズを握りしめた。
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それぞれのクラスで歓迎会が開かれている。
トップクラスは高級なシャンデリアの下で
美味しそうな食べ物が並ぶ立食パーティー。
垂れ幕が落ち。昇進おめでとうという文字。
皆笑顔で食事をしている。
舞台には昇進したシーズニングやその他の生徒。
ロドベル教頭もにこやかに祝福している。
まさに勝ち組っといっても過言ではない。
「退屈ね」
サーナは食べ物を片手に不満を述べた。
「いいじゃない。食べ物はおいしいものそれだけでも
楽しみましょ」
チグサが飲み物を配る生徒に声をかけ二人分のグラスを
もらい受けサーナに手渡した。
「ところで歓迎会の準備に参加しないでどこにいってたの?」
「えーと。まぁその」
サーナは口を濁す。しかしチグサはそれを見切ったのか
ハハーンっとつぶやき笑う。
「もしかして例の知り合いとあってたとか?」
「うっもしかしてサイガに聞いたの?」
「やっぱりねー聞いてないわよ。サーナはすぐ顔に出るから
嘘つけないわね」
何も言い返せないサーナは手に持っていた飲み物をグイっと
飲み干した。
「別にあいつだけじゃないわ。 ついでに新入生の双子アムとユオの
案内したわ」
「そうなの。 へー意外ね。あなたが進んでそんなことするなんて」
「チグサ。あんた私のことどう思ってるのよー私だって成長するのよ」
サーナが不服な顔をするとチグサは軽くごめんごめんと笑う。
一方舞台では
「この伝統あるトップグリーンに上がれたのを心から感謝します
これからはトップクラスいえ学園の秩序を守る生徒会の1人と
して頑張ります」
演説が終わり拍手でたたえられる中シーズニングが頭を下げると
三つ首の狼が描かれている腕章をした。
生徒数人が壇上に上がりその場でシーズニングに腕章を渡した。
すると【学園代表秩序あるトップクラス生徒会】という垂れ幕がおちた。
「相変わらず生徒会は目立つこと好きね」
盛り上がる舞台にサーナは呆れた顔で食べ物を口に入れる。
「そうね。学園の秩序とかうたってるけど結局トップグリーン以外は
下に見てる連中の集まり。関わりたくはないわね」
チグサが頷き飲み物を飲んだ。
なにやら生徒会に不満を漏らすサーナとチグサ。
他にもいい目で見ていない生徒がいるのか興味なさげに
別々で楽しんでいた。
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そしてその一つ下のミドルオレンジでは
トップクラスよりは少々ランクがおちるものの
こちらも大きな机においしそうな食べ物が並んでおり
机を取り囲むように生徒と教師が座っている。
新入生と書かれた三角札が机に置かれその座席に
橙色の制服を着たミツザワ、そしてパープルレッドの
制服を着るアム、ユオが座っていた。
双子は数ヶ月後昇進が決定しているということで
ミドルオレンジの歓迎会に呼ばれたようだった。
「いやー目立つねー流石に」
「そっそうだね。でも私たち本当にここにいていいのでしょか」
アムがおどおどしながら辺りを見渡していると
灰色の教師用制服に着用しているバイツが眼鏡を上げる。
「気にしなくて大丈夫。あなた方二人は登録上ではミドルオレンジですので
安心してください」
「うわ。…見るからに堅物関わらないでおこ…」
ユオは少しバイツから席をミツザワの方による。
「ハハハ。ユオ大丈夫だぞ。バイツ先生と少し話したが
とてもいい先生だ」
「といってもさー。眼鏡がさー」
キラっと反射で目が見えなくなる眼鏡。厳しさ満点。
「はいはいー新入生期待の新人ミツザワさんに突撃インタビューしまーす」
ソレアが机に立ちバンドを構える!
「イイゾ!報道部!」「トップクラスに負けない我らの希望!」
「楽しい学園の情報これからも流してくれ!」「ミツザワ君に彼女が
いるか聞いて!」「サイガ様の情報も!」
一斉に生徒が絶賛する声。その一方
「ふざけんな!くだらんガセネタ掴ませやがって」
「突撃インタビューで部活の邪魔するなクソジャーナリスト」
「どうでもいい情報をいつまでも流すな!」
ブーイングの嵐。
それでも人気のソレアちゃん今日も元気にすっぱ抜き!
「こら。静かにしなさい」
小柄な女性教師が怒る。
「あははーなんかミドルオレンジも退屈しなさそうだね」
「そっそうだね。ちょっと元気な人いますけど」
双子が顔を見合わせる。
「言葉選んでません?まぁいいやではではーミツザワさん
よろしくお願いします」
「えっいや。参ったな何から話してよいものか」
マイクが繋がているジャーバンドを向けられミツザワは
苦笑いを浮かべた。
「ホーロとリクトリ達もこの分じゃー盛り上がってるだろうな」
「フフ。そうだね」
「ふえー羨ましいーあっちの方が今ごろどんちゃん騒ぎだろうな」
ユオはパープルレッドの寮の方向を眺めた。
彼女の言う通りパープルレッドは盛り上がってる…わけもない




