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二人は放浪!明日をどうする

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施設から出てきたサーナと放浪人


「あーもうなんなのよ!」


もちろんサーナは出て早々テレポート施設の壁を涙目になりながら蹴っている。

その様子に対して「聞いていいか」と放浪人は脈絡もなく質問を投げかけた。


「なによ」そう答えながらその場で両膝を抱えうずくまり不貞腐れるサーナ。


「魔法でテレポートってできないのか」

「はぁ!できるわけないじゃない!あれは超難問の世界魔法試験に合格したものだけが

教えてもらえる魔法よ!」


わけがわからない言葉ワードに放浪人は肩をすくませた。


「何となくすごいのは伝わった」

「そうなのすこいの!だからテレポートが可能な町も少ないの!

あーあ、せっかく治安の悪い町を引き返さずに渡ってきたのに」

「それはご苦労なこって」


ぶつぶつとぼやくサーナを放っておき放浪人はあたりを見渡す。

暗がりで人通りも少なくなり露店は店をたたみ家や店の中から淡い明かりが目立ち始めていた。


放浪人たちに落ち込んだ砂漠の冷たい風が吹きすさむ


今は大丈夫かもしれないがこのまま野ざらしだと体調を崩す可能性がある。


「とりあえず今日寝るところを探さないとな」


提案しながら宿らしいところを探す気楽な放浪人を見て

しゃがみこんでいるサーナは上目遣いで睨む。


「だれのお金で?」

「そらまぁ。借りで」


泳いだような返答する放浪人に対して

サーナは黙って立ち上がるとポケットの中にある財布を右手で取ると乱暴に

左手に向かって逆さにしはじめた。


そこから聞こえるチリンと寂しい音。


左手の上あるのは植物で描かれている10と描かれたたった二枚の小さいコイン。


「わたし、今20ローしか持ってない。学生だからおろせる分は規制されてるし

それに宿に泊まるには最低100ローは必要なのよ。というかこれわたしが家に帰るお金!」


この世界の通貨は全て共通で


(1ロー、ゴロー、10ロー、ニゴロー、ゴゴロー、100ローとコインがある)


我々の世界で言うと1ロー=100円である。

腕についているジャーバンド内でクレジット式にお金が貯められ決まったところでの換金可能。


放浪人は首をかしげる。


「俺も連れてってくれるんじゃないのか」

「あんたねー」


サーナはため息をつきながら頭を抱えた。


「忘れてるかも知れないけどあんたとの付き合いはここまで

わたしがいつからあんたの面倒を見るって錯覚したのよ後は自分で何とかしなさい」

「なん…だと…」


衝撃…でもない事実に放浪人は愕然とする。


「一緒に露店を楽しんだ仲じゃないのか?」

「たったたたた楽しんでないわよ!勘違いしないでね!あれは装備を整えてたの

決してデートとか思ってないんだからね!」


顔を赤く染めながら否定するサーナの足元には…


「だったらその足元に置いてあるものはなんだ」


サーナの足元にはここで買ったであろう露店のロゴがついている紙袋がいくつもおいてあった。


「あっやば忘れてた!アポート発動」


そう言って慌ててバンドを荷物にあってると

光とともに荷物が一瞬で消えた。


便利な謎機能!


「なんのこと」


わたしなにも知りません。という顔をして誤魔化すサーナ。


「まったく。ていうかそれで帰れないのか?」

「アポートで生き物は送れないわよ。死体なら遅れるけど」


手から氷を作るとサーナはにっこりと笑顔。

放浪人は押し黙った。

邪悪な笑顔!流石魔女!


「…宿がダメなら野宿か」

「ええやだーシャワー浴びたい」


放浪人の提案に不服の異議を唱えるサーナ


「それに目の前の野獣がいつ襲うかわからないし」

「酷い言われようだな」

「そう思うよね!シショウってあれ」


サーナは自分肩にシショウがいないことに気づいた。


「今ごろ気づいたのか」

「どこからいなくなってるのよ」

「観光の途中から」


サーナはそんなとつぶやくとその場で膝をついた。


「うう…そうなると…

あんたの分のテレポート代を貸さなきゃいけなくなるじゃない」

「おい!ちょっとまて…」


ちなみに生き物全てテレポート代10ロー。

放浪人は 自分<シショウ の真実に膝をつき絶望した。

しみったれた異様な空間に市民もみて見ぬふりをする。

その時である!


「顔を上げんかーーー!この馬鹿どもめ!」


という鳴き声?

放浪人とサーナは声の方向に顔を上げると女性がたっておりその腕の上に

翼を広げたシショウがいた。


「「シショウ!」」


なぜか二人は叫んだ!

女性はあらあらという感じで頬に手をやり二人の所に近づいてくる。

女性は黒いバーテンのような格好をし銀髪の髪に赤いスカーフ。

ブルーの瞳が似合うかなりの美女。

女性がサーナの近くに来るとシショウはサーナの肩に飛び乗った。


「ウハハ八ハハ」


どうやらシショウのベストポジションらしい


「シショウどこに行ってたのよ」


サーナは嬉しそうにシショウをなで


「あのシショウを連れてきてくれてありがとうございます」


女性に感謝の言葉を述べた。


「いえいえ。気になさらないでください」


二人はその女性に笑顔に思わず目を奪われる


「ふつくしい」

「…っは!」


我に返ったサーナは見とれる放浪人の脇を小突いて我にもどさせる。


「お困りならわたしの店に来ませんか?」


女性の提案に二人は顔を見合わせ首を縦に振った。

その後二人はこう語る「まさしく彼女は救世主!」

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