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その後1

「これで聞きたいことは以上です。お疲れ様」


ネムニが書き終えた書類をまとめ鞄にしまった。


するとすごい勢いで机に突っ伏すエナルイン


「うう。頭いたーい」


「そこまでむつかしい話をしたつもりはありませんが」


「うちにとっては難しい」


「それは失礼。甘いもの食べます」


「いる」とネムニにもらった食べ物を美味しそうに食べるエナルイン。


すると隣の部屋からプルランがヌッと顔を出した。


「終わったかしら」


「今終わりました。そちらは終わりました?」


「ええ。とっくに終わったわよ。というより相方君が


気絶してしまって」


ネムニは頭を押さえため息をついた。


「すいません。熱血君にお二方の相手は荷が重すぎた


みたいですね」


「そんなことないわよ。彼もある程度まで頑張っていたし


エナちゃんも同じ女性同士ならリラックスして話せるじゃない」


「すいませんね。お二方の報告を疑うわけではありませんが


無害かどうかもチェックしなければなりませんでしたので」


プルランは心配そうな顔をした。


「そっそれでエナちゃんはどうかしら」


ネムニはエナルインをみた。


エナルインはというと先ほどもらった甘味を美味しそうに食べ


目が合うと手を振った。


「一定のファンはつきそうですね」


「なんだって?」


「あっいえ」ネムニは咳払いをする。


「話していても特に問題ありませんし敵意は二人の報告通り


ありませんでした。わたしの観点から言っても問題はないですね」


「よかった」プルランは嬉しさ余ってエナルインに駆け寄った。


それに気づいたエナルは急いでネムニの後ろに回る。


「もう。なんで逃げるのよ」


不服そうなプルランにエナルは


「なんとなく」と返した。


「それで今後治安維持はエナルインをどうするつもりだい」


カラトが部屋に入ってきた。


「エナルインさんというより獣人の方々についての


対応を考えていく予定らしいです。まだハッキリしていませんが


北部の方々がクライアバル王国に話を聞きに行ってると思うので


それが終わり次第ですね。多分ですが今後私たちも治安維持も


獣人の方々のサポートに回る形だとおもっています」


「なるほど獣人に対しては今後友好的にするみたいだね」


ネムニは口に手を当て考えた。


「それよりもカラトさん。扉についての方が


治安維持はかなり気になっているみたいですけど」


「それは彼の報告書を見ればわかると思うよ」


ドア越しにチラリと映る机に突っ伏しているスティッカ


「あの本当にちゃんと話しました」


「大丈夫…だと思うよ。根性!とか言って話を聞いてたから」


ジッとネムニは気絶しているスティッカを眺め


肩をすくめて見せた。


「……お手数かけてすいませんが今度は私が


話を聞いて構いませんか」


「ヴォイ!君信用してないな!」


ガバと起き上がるスティッカ


「説得皆無なので」


「ぐうう」言い返せないスティッカ。


悪い空気を払拭させるためプルランは手を叩く。


「まぁまぁそろそろ食事にしましょ」


「ああ。そうだな」


プルランの言葉にカラトは同意する。


「スティッカ君よかったですねご飯にありつけますよ」


「あらスティッカちゃん食いしん坊なの?」


スティッカはブンブンと首を横に振って否定する。


「いえいえ。そんなことは」


「なんだか放浪人ちゃん思い出すわね」


とプルランは笑う。するとピクリと二人は反応した。


「プルランさんそれは本当ですか!うおおお!負けられん!


自分沢山食べます!」


「すいませんがここにいた放浪人さんについて教えてもらえませんか」


詰め寄る二人に一瞬困惑した表情を浮かべた


プルランだが次第に笑顔になる


「あら二人とも放浪人ちゃん知ってるの。


フフ食事が楽しくなりそう!ね。ダーリン」


「そうだね」と笑顔でかえすカラト。


その横で窓を眺めてエナルインは


(ホウロ無事についたのかな)


放浪人を思い出した


----


砂漠にて男達が旗をはためかせ


雄たけびを上げていた。


「ヒャーハ」「ヒャーハ」「ヒーハー」


何か人生どうな過酷の状況になっても楽しそうな方々


その頂点にボロックは立っていた。


金髪中心ハゲがボロックの前に頭を下げた。


「これでカシバシ団の全てが我がボロックの配下になりました」


そうかとボロックは頷いた。


その顔には笑顔がない。長年続いたカシバシとボロックの


戦いに蹴りがついたというのに釈然としない様子。


野郎の1人が隣の奴に話す


「おい。ボスなんだか浮かれない顔しているな」


「ばか。当たり前だ。お頭の長年ライバルだった


カシバシが全滅しても出てこないこれは結構ショックだろ」


「そうだよな。目的は違えど長年のライバル情があるはずだもんな」


ざわめきだす部下たち


「本当にあいつ…カシバシは行方不明なのか」


隣にいたトサカ頭に声をかける。


「へい間違いありませんです!そうだよなカシバシ!」


その声に輩共の一番端にいた野郎二人は反応した。


それは、元ヒョロガリと元ゴリダル


今は立場が逆転してしまったが。


「へっへいそうです。俺たちが裏切者のザガンを報告した瞬間」


「ひゃー焦ってどこかに行っちまったんですよ」


二人ともヘコヘコした。


「おう!てめえら!嘘ついてんじゃねーだろうな」


「もし嘘だったら砂漠内を引きずりまわすぞ!」


輩が取り囲むと二人は抱き合い涙する。


「ひー俺たちしらねーよ」


「とほほ勘弁しちくりー」


ある意味彼らが一番の被害者ではなかろうか


ボロックは手を上げ手下を止めた。


「もういい。ザガンとカシバシの事は後々何とかすればいい


今!お前らは今日から俺のフレンズだということを忘れるな」


「フレンズ!」


ボロックの言葉に一同頭を下げた。


「ところでお頭今後どうするんで」


「そうだよな。俺はてっきり頭の妹ディアの姉御の


願い通り引退すると思ってましたから」


するとボロックは咳ばらいをした。


「皆聞いてくれ。俺達はこれから正義の盗賊団になる」


一同みな固まる。


「これからはこの辺りの盗賊行為や魔物退治をして


この砂漠に平和をもたらすのだ」


「あのお頭」


トサカが声をかける。


「なんだ何か言いたいことが」


「ええと。今後はそれで生計を立てると?」


「そうだが何か問題が?」


金髪ハゲがボロボロのジャーバンドを操作した。


「砂漠地帯は広いのでなかなか魔物に遭遇しないですし


少々きついかと」


リストはかなり多いものの出現率が悪いと表示されている


「その前に治安維持の連中にも俺たちの事報告しないと


当たり前に注意人物ですし姉御の復学もできないですし」


「そうなのか!」ボロックは焦った。


「どっどうすればいいフレンズ達」


ボロックは皆に聞いた。


「とりあえず治安維持の人間と話をするしかないですね


俺の友達に組織の人間と仲が奴いるんで話しておきますよ」


「そうなのかありがとう」


「とりあえず盗賊はやめましょう印象悪いんで」


「おおなるほど」


「砂漠の小さな町で店をたてるのはどうです


俺親父が店やってるんで経営についての知識あります」


「仕事か」


「定職につきながら空いた時間で砂漠のパトロールしましょう


そうすれば飲食住に困りません」


「確かに」


「そうすれば姉御も復学できますし見直してくれます」


「いいなそれ」


皆各々意見をあげた。その内ボロック村をたてる!など


手を上げた。


こいつら何故盗賊やってるのか疑いたくなる。


それも頭の悪いボロックのカリスマ?性なのだろうか


アットホームな感じで楽しいボロック団


(我が妹よ!色々あったがお兄ちゃん仲間に囲まれて幸せだ)


これでフレンズの中に女性がいればよいのだが


そんな野郎集団ボロック団は見事カシバシとの


因縁に決着つけることに成功するのであった。

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