表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/321

皆前に!

4章突入です。


よろしくお願いします

セインエイツ学園。


サーナは学園のベランダから外を眺めていた。


眩しい太陽の日差し。ゆっくり動く雲


いつもの学園庭園に街並み。


休みが終わったのがずっと昔のように


遠くに感じる微かに見える外の世界。


「 はぁー 」


サーナは手すりにだらんとしながらため息をついた。


(あいつ。今ごろどうしてるんだろう)


思い出すのは休みの最後の日に会った男。


自分が彼に放浪人と名付けた。


ペットのシショウ(ちなみに寮で留守番中)、憧れの人物ソルシエール


はじめて入った店で優しくしてもらったミストレス。


忘れるはずがない旅の思い出。


学園に戻り数日たちこれは夢じゃないかと思ったが。


テレポート場での騒動ニュースが動画で流れ


嫌でも思い出される。


( あいつの顔バッチリ写ってるのよね… )


サーナは騒動の時のニュースをまた見ようと


腕についてるバンドを操作するとある記事に目が留まる。


【 ボロック団とカシバシ団が激突!


砂漠エリア入り口からサラーガまでの舗装道立ち入り禁止 】


ボロック団、カシバシ団どちらも見覚えがあった。


ボロック団の団長は以前サーナが氷漬けにしたことがある


カシバシ団は部下が絡みにきたのを覚えている。それが


放浪人との出会いのきっかけだが


まさかその二つの団があろうことか最短ルートの舗装道で激突するなんて


サーナはますます落ち込んだ。


「 ボロック団とカシバシ団が激突ねー 」


「うわ!」


突如耳元からの女性から声にサーナが驚く。


手すりから離れ振り返ると自分の知人が腕を後ろに


回し笑いながらこちらを見ていた。


「ちょっといきなり現れないでよ!」


女性に対して怒るサーナ


「さっきから声かけてたわ。聞こえなかったみたいだけど」


女性はやれやれという態度。


「もうすぐ授業が始まるわよ。早くいきましょ」


「あーうん。わかった」


女性の言うことにしぶしぶ了承すると


ベランダを後にし学園の廊下を歩く。


「ところで最近また元気ないようだけど


もしかしてまだお姉さんのこと気にしてるの」


自分を心配そうにのぞき込む彼女。


「んーそれもまぁあるかな」


確かに家を出ていき行方知れずの姉が気になる


ところだがサーナにはほかにも悩みがあった。


「それも?…」


女性はうーんと顎に手をやりながら考えた。


「もしかしてボロック団のこと?


確か団長を氷漬けにしたのよね。族の間では寒雷の…」


「いやそれもうやめて」


休み明けこのことが話題になり


依頼クエストが殺到した内容はもちろん盗賊退治


朝起きるたびにクエストメッセージが大量。


サーナは億劫になっていた。


「それにあれ、ほぼ不意打ちみたいなもので


たまたまだし」


「確か自分を子供扱い…」


「いうなー!」


女性はごめんごめんと気楽に笑う。


「他には…あっテレポート場の問題児の人の事」


サーナの動きが若干乱れる。


「映像みたけど結構カッコいい人だったよね


もしかしてその人に惚れた…なーんてね」


女性の言葉に顔を赤らめて反応するサーナ


「ハアー!意味わからない!なんでわたしが


あんな甲斐性なしに惚れるのよ!」


「え?甲斐性なし?どういうこと?」


きょとんとした顔をする女性にサーナはハッ我に返った。


「なんでもない。ほら早くいかないと遅刻するわ」


サーナは慌てた様子で廊下を早歩き。


「えっちょっとサーナ?まちなさいどういうこと?」


前を行くサーナに女性も後をおった。


(もう!さっさと来なさいよ!あのバカ)


ご機嫌斜め!そんなサーナであった。



クライアバル王国


「そうか。あいつ行ったのか」


ディアは医務室のベッドに起き上がり


クエセレンの言葉に納得した顔をして窓を見つめた。


「まったくせめてディア様が起きるまで待ってないなんて


紳士としてなってませんわ!」


クエセレンはお怒りの様子。


「行くところはわかってるし


永遠の別れってわけじゃないんだ


そう怒んなさんな」


ディアはクエセレンを慰めるよう笑いながら


肩をポンポンとたたいた。


「セインエイツでしたよね」


隣の兵士を治療しているレティが声をかけてきた。


「ああ。なんだあいつから聞いてのか?」


「ええ」と笑顔でこたえるレティ。


「目的は聞いてませんけど」


「あー多分セインエイツ学園に入学するためだと思う」


「なるほど入学したら当分はそこにいるってことですね」


「試験に受かるかわかんねーけどな」


「ジュゼスと渡り合うくらい強いんですから


きっと大丈夫ですよ」


「やっぱりあいつあの後ジュゼスに挑んだのか」


ディアはあきれた。


「そうなの。でもジュゼスもムキになってたのよ」


「ムキになどなっておりません」


声と共に治療室のドアが開きジュゼスが顔をだした。


「ジュゼス様!会議終わったのですか」


クエセレンは嬉しそうな顔で手をあわせる。


「はい。姫。少し時間がかかりましたが無事おえました」


ジュゼスはクエセレンへ一礼するとディアに一礼する。


「お元気そうで何よりです」


「おお。だけどわりいな。首謀者は逃がしちまった」


「いえ謝ることないですよ。姉上とディア様、それに


ここにいる兵士と大臣の情報をもとにこちらの方で


探しますので」


結局ザガンはあの後行方がわかっておらず


気掛かりになっていた。


「傷が治り次第申し訳ございませんが


会議に参加してもらう形になりますが」


「わかったよ」


「ありがとうございます」


ジュゼスはまた頭を下げた。


「それでは姫。治療の邪魔をしてはいけないので


よろしければわたしとお食事なんてどうでしょう」


「はいぜひ」とクエセレンが即答したのはいうまでもない


「ところで姉上。放浪人に例の物ちゃんと渡しときましたよ」


「ええ。ありがとう」


ジュゼスの言葉にレティは礼を言う。


「例の物?」


ディアの問いにレティは口に人差し指あて


「乙女の秘密です」


意味ありげな笑顔を向けた。



そして現在!放浪人は!


クライアバル王国を出て壮大な草原。


足首ぐらいの雑草。日を遮る木が少ない


ときおり岩がむき出しになっている。


「随分歩いたな」


放浪人は自分の歩いてきた道を見返すと


クライアバル王国が全く見えなく


果てしない草原が広がっている。


「この先の丘を越えて5日歩けばセインエイツにつきます」


ログが道を表示する。するとルートの外れの


一か所に三角のマークが記された。


「この三角マークなんだ」


放浪人は気になってログに訪ねる。


「このマークの場所に小さな町があります。


よりますか?」


ちょうど位置的に丘の二つ渡ったところにある。


しかしセインエイツの道から若干外れるため放浪人は考えた。


「とりあえず丘を登ってから考える」


また歩き出していく放浪人。


先が長い道。広大な道を歩く


その姿をジッとみつめる影に放浪人は気付いていない。

今回尺稼ぎ感半端ない気が…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ