地下の対決!ディアVSザガン!
次でラストやー
ザガンは扉の上に不機嫌そうに座っていた。
(断末魔が聞こえねえな。獣人ども暴れてんのか?)
扉の上から飛び降り開いてある扉を見て見ると
扉は先ほど虹色の膜が張った状態から
今は後ろの壁が見える何もない状態に戻っていた。
(扉の魔力が尽きただと…ッチ!どうやらハズレみたいだな)
ザガンが眺めていると階段を降りてくる音。
(あの大臣助けを求めたようだな)
「おい!てめえ!扉を閉めやがれ!」
怒声が地下に響く。
その声を聞きザガンはゆっくり後ろを振り向いた。
「おや、ボロックの妹か。元気そうだな」
「エルフ族じゃない」
扉を開いたのはエルフ族だとおもっていた
ディアだったがそこにいたのは
自分と同じ人間。
「あたしを知っているのか」
「ああ。知ってるぜ。ボロックが森の道中ずっと
お前の心配してたからな」
「ってことは、お前が兄貴と放浪人を戦わせたやつか!」
ディアが怒りながら指さすザガンは首を傾げた。
「ホウロウジン?…ああダンナの名前か。随分変な名前だな」
「そんなこと今はどうでもいい!とにかく扉をしめろ!」
するとザガンは残念そうにため息をつく。
「この扉はもう使えねえよ」
ディアはザガンが親指でさした扉を見ると
開いた扉の先には奥の岩陰。
そこから獣人を包んだ光の球はでそうにない。
「どうやら本物の扉じゃねえ。転移魔法で
作られた模造品だぜ」
「模造品?」
「ああそうだ。本物は世界の出入りが可能で
この程度で効力を失わねえよ」
ザガンは後ろを振り向き扉の橋を殴りつける。
すると扉は粉々に崩れ地面に溶け込んだ。
「エルフのお偉いさんは馬鹿だよな。
獣人の世界だけしか呼び込まない扉を研究して
エルフの世界に帰ろうとか考えたんだからな」
「おまえ。扉の事をどこまで知っている」
「あらかた知ってるぜ。流石に本物はこの目で拝んだことはないがな」
ザガンは体を伸ばしディアのいる階段に歩み始めた。
「帰らせてもらうぜ。まったく期待させやがって」
ディアはザガンに向かってナイフを投げた。
がザガンはナイフを難なく掴む。
「あんだよ。見逃してやるってのに…」
「ブロクス」とつぶやきディアが指をはじくと
ナイフが突然燃え始めた。
「ッチ」ザガンは手に持っていたナイフを離し
ナイフをディアめがけて蹴りこんだ。
しかしナイフはディアに当たることなく燃え尽きる。
「はいそうですかで逃がすと思ってんのか
おまえにはここで気絶してもらう」
ディアが握る手が炎に包まれた。
「火の魔法か。だがそれくらい」
ザガンは身を低くし一気にディアとの距離を縮めると
腹部めがけて殴りかかった。
ディアは身を翻しザガンの攻撃をかわすと
すかさず火が纏う鉄球を投げる
「くそ!」ザガンは空いた手で鉄球を止めた
「こいつをくらいな」
---エクスプローション---
すると火が纏う鉄球が爆発しザガンは炎に包まれ
倒れこんだ。
「それ。滅茶苦茶熱いだろ」
「ぐあああああああ」
ザガンは地面にのたうち回り柱を掴んで立ち上がると
ディアを見るとニヤリと不敵な笑みを浮かべる
「ククククやるじゃねえか滅茶苦茶熱かったぜちくしょう」
よろよろと炎に包まれながら立ち上がる。
「こいつ随分と弱いな。それともなに隠してるのか」
「ディアさん気をつけてください」
「わかってる」
警戒しながらディアはザガンに近づいた。
「おいおいビビってんじゃねーよ。
そんなちんたらしてっとよ」
ザガンは指を上にあげた。
「沈下しちまうぜ」
その時ディアの足元から水が地下から天井を貫く勢いで
噴き出してきた。
「水のトラップ!いつの間に!」
ディアは水圧に押され地面に叩きつけられる。
「どうした!ゆっくりしてる暇はねーぜ!」
その隙をついてザガンはディアに向けて手を
構えると魔法陣が現れそこから水が噴き出した。
水はディアに向かって物凄い勢いで迫りくる。
「こんの!」
ディアはよろよろ立ち上がり水に向かって炎を放った。
水と炎はぶつかり蒸発しながら拮抗し
地下の施設がひび割れ始める。
「火の次は熱湯か?ハハハハハ!芸達者だな」
「くっ水魔法か」
足を地面につけディアは炎を出しながら耐える。
水は蒸発し辺りが曇り始める。
「くそ!相性悪すぎだろ」
「ディアさん後ろです」
ログの警告でディアが後ろに振り向くとザガンが現れた。
「これは風の魔法!」
「ククククあれに耐えるとはな…
だがてめえじゃ俺に勝てねえよ!」
剣を手にザガンはディアを切りつけた。
剣はディアの体を真っ二つに…
「なに。幻影だと!」
ディアの体はゆらゆら揺れ消え
ザガンの足元に現れる。
「こいつ俺の攻撃を…」
「悪かったね。あたしの知り合いにお前以上の奴がいるんだよ」
-----クリムゾンバレット!-------
すかさずディアは手に持っている鉄の球を2発ぶっ放す。
一発はザガンの頬をかすめもう一発は肩にあたった。
「ちっ小賢しい真似を」
追撃を避けるためザガンは肩に手を押さえ
身をよじり後ろに下がると地に手を付ける
同時に奥の階段から放浪人がレティを抱え飛び出してきた。
「放浪人さん!あれ!」
放浪人が足をつくなり腕に抱かれるレティがザガンとディアを
見つけ指さした。
「ディア!それと…あいつ!」
放浪人はレティを降ろすとザガンの方に走る。
「ッチ。今この状況はあまり好ましくねぇな」
ザガンは手を上げ力を入れると再び魔法陣が現れ
黒い球を発射する。
球は勢いよく地下の天井にぶつかるとそのまま空まで貫いていった。
放浪人はザガンに向かって蹴りを仕掛けると
ザガンは腕を盾に止めた。二人は睨みあう!
「この間は、よくもやってくれたな」
「よう。ダンナ…いや放浪人!残念ながら
今回も相手にできそうにないぜ」
するとザガンの足元から水が噴き出し
ザガンの足元の岩盤ごと押し上げた。
放浪人は腕を蹴り上げ後ろに下がると
天井に空いた穴まで押し上げられている
ザガンを見た。
「また逃げる気か!」
「そういうなよ。俺はキリがいいだぜ」
ザガンは上機嫌そうに下を見下ろした。
「お前らに俺様の名前を教えてやるよ!
俺様はザガンだ!脳裏に叩きこんでくんだな
ハハハハハ!」
笑い声と共にザガンは空に溶け込んだ。
「あいつ!」
すると岩盤が天井にぶつかった瞬間あたりが崩れ始めた。
「放浪人さんとりあえずここを出ましょう!」
レティの声にハッとした放浪人はディアの元に向かう。
「大丈夫かディア?」
レティに肩を借りて立ち上がるディアはわき腹を押さえながら
苦しそうな表情を浮かべるも
「これぐらい大したことねえよ。ほら放浪人預かりもの」
そういうと放浪人にログを渡した。
「マスター。戻りました」
「ああそうだな」
放浪人はログを腕に巻き自分の出てきた階段を見ると
出口付近には兵士が二人ほど倒れ
大きな岩盤が入り口を塞いでいた。
放浪人はレティを見て笑い。
「おいレティ。俺の右手はもう大丈夫か?」
右手を握り確認するとレティも笑い岩盤を指さした。
「はい!もう大丈夫です!やっちゃってください!」
放浪人は岩盤に一気に近づくと全重量を乗せた
右パンチが岩盤に叩きこまれ岩は粉々に砕けた。
見返すと結構…あのすいません




