第97話 それぞれの正義
ーーーーッ!!
鬼神化フェニックスは鳳凰属性の炎圧をパキパキと展開させ、斬りかかる。
中間距離から鬼神化・重力の魔王に狙いを定め、炎剣を振るう。
ーーーーッ!!
鬼神化・重力の魔王は左側にピョンと移動し、回避。
鬼神化のスピードは常人の眼では見切れない……。鬼神化に対抗するには、魔力と戦術の高い者でないと対抗出来きない。
「ヴァンッ!!」
鬼神化フェニックスは剣を持ち直し、鬼神化・重力の魔王に視線を向け、突っ込む。
「貴様なんぞに俺の夢を砕かれてたまるかっ!!」
鬼神化・重力の魔王は鬼神化フェニックスの剣撃を受け止め、ぶつけ合う。
魔力の衝突により、全体にビリビリとした周波が壁、天井に響かせ、ピキッと亀裂が発生。
ーーーーヴァン……。と、頭の中にクレアの笑顔、自分の事を呼ぶ声が聞こえてくる……。
「俺も、お前なんかにユリアを殺させないッ!!」
鬼神化フェニックスは鳳凰属性の炎圧を燃え盛らせ、剣圧を押し込む。
ーーーーゼブラさん……。と、頭の中にユリアのニコッとした笑顔、自分の事を呼ぶ声が聞こえてくる……。
ーーーーッ!!
鬼神化フェニックス、鬼神化・重力の魔王は中間距離まで跳び下がる。
「重力の断剣っ!!」
ーーーー鬼神化・重力の魔王は重力属性を宿らせ、数十メートルの黒剣を具現化させ、脇に振るう。
「ヴァンッ!!」
ーーーー鬼神化フェニックスは、鬼神化・重力の魔王の頭上を前転ジャンプで跳び越え、回避。
背後に回り、鬼神化・重力の魔王に狙いを定め、炎剣を振るう。
「気安く俺の名前を呼ぶなッ!!」
ーーーー鬼神化・重力の魔王は振り向き、受け止める。
「これしかネタが無いんだよッ!!」
鬼神化フェニックスは鳳凰属性の魔力を炎剣に宿らせ、剣圧でグイグイと鬼神化・重力の魔王に押し込む。
「ちぃっ!!」
鬼神化・重力の魔王は、鬼神化フェニックスの剣圧により、10メートルの距離まで吹っ飛び、後退。
そして、体勢をドシッと立て直す……。
「ハァアアアアアアアアアッ!!」
鬼神化フェニックスは炎剣を構え、突っ込む。
「重力の爆裂波ッ!!」
ーーーー鬼神化・重力の魔王は黒剣を掲げ、詠唱。
鬼神化の特異能力である重力を全体にズシッと展開させ、空中に詠唱陣を描き、黒光線を一直線に狙いを定め、放射。
「孔雀鳳凰剣ッ!!」
ーーーー鬼神化フェニックスは鳳凰属性の魔力を宿らせ、全身に鳳凰の炎をパキパキと燃え盛らせる……。
数十メートルの大きさを誇る炎剣を具現化させ、重力の爆裂波の黒光線に狙いを定め、振るう。
ーーーーーーーッ!!
孔雀鳳凰剣、重力の爆裂波が激突し、バチバチとした雷流が全体に展開。
「貴様が滅ぶか、俺が滅ぶか……」
ーーーー鬼神化・重力の魔王は強い意思を宿らせ、重力の爆裂波の火力をアップさせる……。
「ぐっ………」
ーーーー鬼神化フェニックスは、重力の爆裂波の光線のパワーにグイグイと押し込まれ、全身に黒スジの火傷、黒ヒビを発生。
魔力の激突に負け、流れを変えなければ、重力の爆裂波の光線熱により、消滅してしまう。
「貴様はここまでだッ!!。あのオンナと一緒にあの世に送ってやるッ!!」
鬼神化・重力の魔王は、自らの意思をさらに鬼神化に宿らせ、重力の爆裂波のパワーをアップ。
「ぐっ……。あっ……」
ーーーー鬼神化フェニックスは黒光線に押し込まれ、後方の壁に衝突跡を残し、叩きつけられる。
強い……。大切な人を思う強さは俺以上だ。地に堕ちようが何だろうが、俺を倒し、彼女を救ってみせる……。そんな意思が、光線から伝わってくる。
(待ってろクレア、あと一息だ……。もう少しでお前に会える……)
鬼神化・重力の魔王は全身に重力属性による黒曜の輝きをキラキラと展開させる……。
彼は頭の中、蘇ったクレアと抱き締め合う光景を思い浮かべる……。あと少し、あと少し……。と、期待を強く込める。
「俺だって……。負けてたまるかッ!!」
ーーーー鬼神化フェニックスは闘志を込め、鋭い紅眼をギラリと輝かせる……。
俺は……、俺は……。と、ゼブラの心の中ではユリアの笑顔が浮かび、自分の方に手を差しのべている光景が映っている……。
そして、鬼神化はゼブラの意思に応え、炎剣の刃身から20メートルの大きさを誇る炎剣の刃を具現化させる。
(コイツ……)
鬼神化・重力の魔王は、ゼブラの意思の前に僅かな憶気により、後退……。
「俺は、大切な人を思う気持ちは、お前以上だァアアアアアアアアッ!!」
ーーーー鬼神化フェニックスは光線をビリビリと浴びながら、20メートルの孔雀鳳凰剣を振るい、鬼神化・重力の魔王に放つ。
孔雀鳳凰剣の斬撃は光線を斬り抜け、鬼神化・重力の魔王に一直線に向かう。
「なっ………。グアァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
ーーーー鬼神化・重力の魔王は孔雀鳳凰剣の斬撃を叩き込まれ、吹っ飛ぶ。
そして、後方の壁を打ち破り、屋内の外に放り飛ばされる……。




