第86話 意気試しの闘い
ーーーーーッ!!
その時だった……。目玉巨人は絶叫の咆哮、全身から鳳炎が展開。
同時に胴体が両断され、鳳炎を燃え盛らせた異形の肉塊が地面にドシッと叩きつけられる。
火の粉と混じった砂煙が空中をチリチリと漂い、熱い……。
………ーーー。
両断され、鳳炎に燃え盛る肉塊の間から姿を現したのは鬼神化フェニックス。ゼブラである。
「ゼブラさんッ!!」
ユリアは安心な様子で声をあげる。
「ボーイズフレンドは無事みたいだな……」
と、鬼神化ラクエリオンはユリアに視線を向ける。
「ユリアから離れろ……」
鬼神化フェニックスは鬼神化ラクエリオンに炎剣を突きつけ、警告。
リサが、ユリアが危ない……。と、警告した為か、今のゼブラはライガは敵、ユリアを狙う一味の一人だと思い込んでいる。
ライガの鬼神化ラクエリオンは見た目がゴツい為か、敵に見えてしまうのも、無理もない。
「ゼブラさん、違いますッ!!。ライガさんは私を助けてくれたんですッ、敵ではありませんッ!!」
ユリアは告げる。
彼は助けてくれたのは、本当の事だからだ。しかし、鬼神化状態の為か、ゼブラはピリピリと気が立ち、勘違いしている。
「敵では無いか……。けど味方でもないぜ……」
その時、鬼神化ラクエリオンは腕を伸ばし、ユリアの肩を抱き、ガシッと拘束。
「何をするのですか、ライガさんっ!?」
ユリアは混乱。
「お前っ……」
鬼神化フェニックスは鋭く睨み、炎剣を構える。
全身から鳳凰の炎がパキパキと燃え盛らせ、凄まじい魔力を宿らせている。
赤髪は逆立ち、ギラリとした瞳が髪の間から光らかせる……。
「俺は、このお嬢さんが可愛いから助けただけだ。お前が戻って来なかったら、人気の無いトコロで色々と可愛がる予定だったんだよ……」
鬼神化ラクエリオンは不敵に睨む。
「ーーーーーッ!!」
鬼神化フェニックスは脇構え、陽炎のスピードで一直線に突っ込む。
「おっと……」
鬼神化ラクエリオンはユリアを持ち、左側に跳び、鬼神化フェニックスの脇斬りを回避。
ーーーー鬼神化フェニックスは振り向き、数十メートルの距離から鬼神化ラクエリオンを睨む。
ーーー………。
何かを伝えられたのか、鬼神化ラクエリオンにユリアはコクリと頷き、建物の中に身を隠れる。
「まずは、邪魔な貴様をボコしてやるよ……」
鬼神化ラクエリオンは上体を低く構え、尻尾をブンブンと、振るわせる。
「それはこっちのセリフだ。お前も同じ鬼神化使い、手加減はしない……」
鬼神化フェニックスは炎剣を横に構え、睨む。
鬼神化使い同士の殺気が、バチバチとした雷流となり、地面一辺に展開。
一言で状況を例えると、殺る気……。
「来いッ!!」
鬼神化ラクエリオンは正面から、咆哮。
ーーーーーッ!!
鬼神化フェニックスは駆け走る。
中間距離から鬼神化ラクエリオンに狙いを定め、炎剣を振るう。
ーーーーーッ!!
鬼神化ラクエリオンは体勢を低く構え、飛脚。
力強いスピードのタックルを鬼神化フェニックスの胸部に叩き込み、吹っ飛ばす。
鬼神化フェニックスの剣撃はヒットした。しかし、鬼神化ラクエリオンのタックルのパワーが上回っていた為、吹っ飛ばされた。
「クソ、何てパワーだ……」
鬼神化フェニックスは地面に一回、二回と叩きつけられ、空中で回転し、着地。
ーーーーーッ!!
鬼神化ラクエリオンは獣爪を光らせ、突っ込む。
「鳳凰剣ッ!!」
鬼神化フェニックスは炎剣を、突っ込んで来る鬼神化ラクエリオンに狙いを定め、脇に振るう。
ーーーーーッ!!
鬼神化ラクエリオンは前転跳び、鬼神化フェニックスの頭上を跳び超え、剣撃を回避。
そして鬼神化フェニックスの数メートルの距離の背後に回り、前転キック。
「ーーーーーッ!!」
鬼神化フェニックスは振り向き、跳び下がり、鬼神化ラクエリオンの前転キックを回避。
中間距離から体勢を立て直し、炎剣を横に構え、一直線に駆け走る。
鬼神化ラクエリオンの前転キックにより、地面に亀裂が派手に残り、恐ろしい跡である。
ーーーーーーッ!!
鬼神化ラクエリオンは右腕の伸ばし、獣爪を鬼神化フェニックスに狙いを定め、爪撃を放つ。
ーーーーーッ!!
炎剣、爪撃が派手に衝突し、魔力衝突による閃光が発生し、周波がピリピリと漂い、砂煙を展開させる……。
2体の姿が確認出来ない、果たして……。




