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ユーギガノス  作者: やませさん
地下世界アストラル編
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第66話 戦争と言う名のカモフラージュ

「当時、魔界軍の総指揮をしていた軍人、ローズ・ハットンを捕らえ、奴を操り、力を与え、私の指示で動けるようにした。任務をアンドラスの逮捕から、地下世界アストラルの支配に切り換えさせ、ローズ・ハットンに(手始めに、町の人々を虐殺しろ)と、命令を吹き込んだのさ……。町は殲滅、首は吊られるわ、一方的に斬り殺されるわ、そしたら地下世界アストラルと戦争発展になったから、笑ってしまったよ……。ローズ・ハットンに命令した(アンドラスを庇護する地下世界アストラルの軍と交戦中)と、魔界本土に報告させ、戦争状態と言う名のカモフラージュを作り出した。すごいと思わない?」


 アストラルは残酷な口振りで主張。


「ーーーーーーッ!!」


 何て事を……。皆の気持ちに、衝撃が走る。


「そして、私はこの世界でユーギガノスを知り、龍老樹ドラグーンの力を手に入れ、魔界を支配する為、制圧した龍老樹ドラグーンの塔の地下に力が眠っていると知り、浸入しようとしたが、封印されていて、入れなかった……。何故なら入るには、ユーギガノスの選ばれし者が必要だった。私は自身に記憶封印メモリーセイブをかけ、サイモンの町に浸入した。大変だったよ、子供のフリをするのは……。ヒヒヒヒヒッ」


 アンドラスは笑う。

 50年前、龍老樹ドラグーンの力を手に入れる為、ユーギガノスの選ばれし者が地下世界アストラルに来るのを待つ為、カモフラージュと言う名の戦争を引き起こした。


ーーーーそれから、アンドラスは40年間、指揮官のローズ・ハットンを操り、劣勢でもなく優勢でもない戦争を平行に安定させた。

 何故なら、コントロール状態を解除してしまえば、自我が戻ったり、力による精神暴走を引き起こし、平行が崩れ、時間を掛けて慎重にならざるを得ない……。


 ローズ・ハットンに魔界六人衆を渡し、ユーギガノスに選ばれし清き者をサイモンの町から探す為、自身に記憶封印メモリーセイブと肉体幼児化を施し、サイモンの町に身寄り無き娘として浸入し、そしてムジカに拾われた……。

 奴は待っていた。ユーギガノスに選ばれし者が、地下に封印された門が開くのを……。


「お前が、全ての黒幕……。お前が、お前が……」


 ムジカの脳裏に、今まで戦死した仲間達の姿が流れ、プルプルと身体を震わせる。


「そうさ、私が全ての黒幕っ!!。人間は実にバカだよ、力を与えれば失敗し、上の命令には難なく従うし、少し忠誠を誓えば簡単に信用するのだからさっ!!」


 アンドラスは全てを嘲笑う。

 死んでいった全ての人、利用した魔界軍、簡単に動かせた事に、気分は高潮。


「ーーーーッ!!」


 ムジカは憤怒の様子で斬りかかり、アンドラスに刃を振るう。


「ーーーーーッ!!」


ーーーアンドラスはバックステップ。

 ムジカの剣撃をピョンと、避け、龍老樹ドラグーンの枝上に跳び乗る。


「良い事を教えてあげる……」


 アンドラスは腕を組む。


「お姉様は龍老樹ドラグーンの力を解放する為、生け贄として、コアとして使わせてもらうよ……。何せお姉様は、リサ・ドラグーンの生まれ変わりだからね……」


「何だってっ!!」


 ゼブラは信じられない様子。

 一方、ムジカは(しまった……)と、思わせる失態の表情を浮かべ、目を反らす。

 何故なら、ユリアに口止めされているからだ。


「この状況で、ウソを言ってもしょうがないからね。お姉様の属性魔力を覗いた瞬間、ユーギガノスの軌跡が頭の中で映像として流れて来たから、正直、驚いたよ……」


 アンドラスは不敵に両手を掲げる。


「ハァ……、ハァ……、ハァ……」


 夢の中でリサが言っていた言葉を思い出し、驚きの様子にゼブラは額から汗を滴らせ、息を吐く。

 

ーーー今、捕らわれている彼女、真実を受け入れ、彼女の居場所として在れ……。


 リサが言っていた言葉。自身が一番、知っている人とは、ユリアの事だった。


「良い顔だね……。真実に戸惑い、気持ちが揺れるその様子、最高だ……」


 アンドラスは愉快にパチパチと拍手。


「なら、ユリアを返して貰う……。理由はメチャクチャで説明不足だが、約束したんだ。ここまで、来るのに色々あったけど、彼女が何者だろうが何だろうが、俺は誓ったんだっ!!。彼女の剣となり、盾になるとなっ!!」


 ゼブラは決意の眼差しを光らせ、剣を構える。

 今になって感謝している事がある……。ユーギガノスの剣に俺を選んだ事、リサの生まれ変わりが、ユリアであった事だ……。

 最初は嫌だったが、お陰でユリアに出会えたから……。もしかしたら、これも何かの運命かもしれない……。


「アハハハハハッ!!。剣となり、盾になる?。面白い事を言うねぇ、それでも、私が返すとでも?」


 アンドラスは、ゼブラに不敵に視線を向ける。


「力ずくでも返して貰う」


ーーーゼブラは鬼神化フェニックスに変身。

 奴はチェルシーではない、高等魔族であり、人間より遥かに長く生きている。

 

(アイツの言っていた事、本当だったよだな……。面倒な相手だが、やるか……)


 ディアブロスの依頼を思い出し、ヴァンは鬼神化・重力の魔王グラビティ・ロードに変身。


(鬼神化……。人間って、やはりバカでおもしろいな……)


 アンドラスはニヤリと、楽しみな様子で笑う。

 自身の力量からの余裕か、危機感はない……。


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