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イマジナリゼロ  作者: 加賀美彗
終わる世界と始まる世界
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神速のハンター

 マフィアやヤクザ等、裏世界の住人が拠点にしている星神町西区。布等で太陽の光を遮断されたこの場所で、一人の少女がメインストリートを歩いていた。

 やや褐色の肌をしたアジア系の美女。露出度が高い踊り子の衣装を纏っており、男の視線を釘付けにしながら進んでいる。

「クロスもフェニックスも居なくなったし、どうしようかなあ」

「よう、嬢ちゃん。ここはそんな格好をした嬢ちゃんが来る場所じゃねえぜ」

 巨体の男が踊り子を見て笑うと、他の酔っ払い達もストリップ専門と勘違いしたのか笑い始める。

 しかし、少女は不愉快そうな目付きで男達をなめる様に見る。

「あたしさあ、今不愉快なんだよね」

「じゃあ、俺達と楽しい所行こうぜ!」

 男達が下品に笑いつつ、無理矢理少女を連れて行こうとする。

「だからさ、ここで死んでくれない?」

 少女が男達に向かい、空中に跳んで回し蹴りを叩き込む。蹴りの軌道に、緑色の光を放つ『Panther』のコードを出現させながら。

「コード・オン!」

 踊り子の少女が緑の光を纏い、異形の怪物――ナイトメアへと姿を変化させていく。手足から長い五つの爪、頭からは耳と長い尾が生えてくる。

 光が萎み出てきたのは、鉤爪付きの手甲を付けた豹の獣人だった。全身が毛に覆われており、踊り子の衣装を身に纏っている。

 ナイトメア――パンサーが音も立てず、周囲の人間全てを一瞬で細切れへと変化させていく。被害者が悲鳴をあげる瞬間すら彼女は許さなかった。

「弱いわね人間って」

 パンサーはそう言うと変身を解き、新たな獲物を探すべく再び星神町をさ迷った。


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